浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
素敵な小説に出会えると、本当にし・あ・わ・せ。

『 悪魔公爵の子 』 & 『 ひと芝居 』 by ジョージェット・ヘイヤー♪

2016年01月21日 | ジョージェット・ヘイヤー

前回もお伝えしていた通り 『悪魔公爵の子』を完読、さらに『ひと芝居』まで読みました(笑)! 『悪魔公爵の子』が楽しかったので、すぐに『ひと芝居』も読み始めました。 ただこちらはかなり地味目。ロマンス感がちょっと薄くて残念。読み物としては、面白かったです♪

『悪魔公爵の子』は、ほぼ前回の感想のまま、終わりました。イコール、面白かったです♪ マザコン気味のヒーロー、冷静で強い女性がタイプの様ですが、ヒロインはまんま彼の理想通り。この時代、あまり賢くなく、女らしくが定石の社会、ヒロインの様な女性はめずらしい。故にヒーローは今まで真剣になったことがなかったのですが(そこは父公爵と一緒(笑))、ヒロインを知ってからの変わり様ったら♪ 状況が状況なので判りにくいですが、即プロポーズしているところを見ると、ほぼ一目惚れ状態です。(本人に自覚は無いのが良いなぁ(笑)。) 父公爵があまりに淡々としていたので、侯爵の熱さには逆にビックリ。そこがまた可愛かったのですが。

ヒーローの熱血ぶりを一番感じたのは、ヒロインが他の男性と結婚したとヒーローに告げたとき。普通ならショックを受けて怒り出し、怒鳴り散らすなり相手の男性を殴るなりすると思っていたのですが、確かに怒り出したのですが、相手の男性を亡き者にしようと行動するとは予想外でした(笑)。『結婚した?ならばすぐ未亡人にしてやる!』ってどんだけヒロインにご執心やねん。その後も、『きみは彼女と結婚したかもしれないが、彼女はぼくのものだ。』 『 ぼくが彼女を渡すと思うか? 彼女が十回きみの妻になろうと、きみは決して彼女を自分のものにできない!』とのたまいました。久々、あまりにストレートな主張で気持ち良く読みました(笑)。 ま、実際はヒロインまだ結婚してなかったんですが。

その後、話の収束に、前作のヒーロー公爵の再登場。相変わらずの先見の明ぶりで、飄々としながらも存在感ばつぐんで良い味出してました。 欲を言えば、ヒロインの我がまま妹が、ちょっと痛い目見るシーンがあれば言うことなしだったのですが(笑)。でもとても楽しめた作品でした。

で、『ひと芝居』。こちらは、姉弟でそれぞれ男装・女装をして生活しているので、それぞれ好きになった人との交流が男同士、女同士としてしか出来ない。一応、メインのカップルは、姉と准男爵のアンソニー(姉弟の付けたあだ名が大きな紳士って、どうよ?)だと思うのですが、ずっと男同士の友情っぽく続きます。何と言っても寡黙なヒーロー、心情描写も一切ないので、ヒロインをどう思っているのかが判らない。 ので、恋愛色のないお話が永遠続きます。 事件やら何やらはあるので、お話としては良く出来ていて楽しいのですが、ロマンスを求めるとちょっと物足りなかったかな。

そして(笑)、《 イヴ&ローク 》 の再読再開。『汚れなき守護者の夏』を読み終わりました!かなり面白いお話だったのに、ほとんど覚えてなくて、自分でビックリ★ その分、しっかり楽しめましたが(笑)。 マクナブの大きなケガはこの巻だったのか~とか、ピーボディー、ハサミ刺さってた?とか、犯人そっち?とか、色々本当に楽しい本でした。 で、急いで続きを…と思ったのに、16巻が見つからなくて。屋根裏整頓しないと…と改めて反省しました(笑)。

 

ところで、先週は「ペイトリオッツ」が「ブロンコス」に負けてしまいました…。その後、錦織君が自滅状態でジョコビッチに負けてしまい、「クリッパーズ」は「ウォーリアーズ」に完敗しました★ テンションが下がるスポーツ観戦の日々でした××(笑)


【イヴ&ローク】 … 35作目『偽りの顔たち』を読んでみた(笑)。

2016年01月17日 | J・D・ロブ

昨年の6月刊なので、遅い!…と思われるでしょうが、いつものごとく図書館から借りているので、ご容赦を…(笑)。

で、相変わらずのサクサク感♪ (最近、ロマンス本、当たり多くて超幸せに過ごしております(笑)。) 今回も楽しかったです♪ マーダー好きの私としては、地味な事件は今一つでしたが、犯人が今までにないサイコパス野郎で、そこにビックリ★でした。(最初から嫌な奴だったので、こいつが犯人だったら当たり前過ぎかなぁ…って感じでしたが、まさか40年間のロングスパンで殺人が続いていたとは!)

前回にも書きましたが、過去にイヴが解決した事件の映画化のため、メインの登場人物を演じる俳優さんたちが登場。想像してると超楽しい! ちょっと軽めのロークとか、口の悪いマイラとか。ローク役の俳優さん登場シーンでは、ロークがちょこっとジェラシーめいたものを表していたのも楽しかったなぁ。ただ、あれは本心からでしょうか?ポーズ?ロークだと、俳優さんがイヴにキスしたくらいでは、本当は気にならないのでは…?とも思うのですが。

この巻で一番好きな場面は、メイヴィスの娘のベラの登場シーン♪ ベラが可愛過ぎだし、ベラに動揺するイヴも可愛い♪ 良いなぁ…。幸せ(笑)。

あと、イヴとロークの関係がすごく落ち着いて来た感がありました。そろそろ赤ちゃんどうよ…とかって勝手に思ってたのですが、どうでしょう。(ワクワク♪) 2,3年以内に出産した場合、このくらいの年の差だと、ベラにいじめられるってこともありかも。日中は、サマーセットが喜んで面倒にてくれるでしょうし。私は、心からジュニアたちのからみと、嬉々として育児をしているサマーセットが見たい!!(笑) その前段階の妊娠したイヴと、隣でちょっと心配そうにしているロークも♪(笑)

そしてピーボディ&マクナブ。まだ早いのかまぁ、結婚。どうかなぁ、どうせ一緒になるんだから、早く結婚したら良い思うんですが。仕事の関係で、子供はまだ先かも知れませんが。 そう言えば、マクナブはスコティッシュ。結婚式でキルト着用するのかな~♪♪ ぜひ着て欲しい!!(笑)

今回、読んでてちょっと気になったのは、漢字が少ない…と言うかひらがなの割合が、多いと言うこと。 この作品に限ったことではないのですが、私は漢字結構好きなので、ひらがなばかりだとせっかく漢字があるのに…と思ってしまう。 漢字をもうちょっと使用したら、ページ数も節約出来たとも思うんですが(笑)。 

 

ところで、『悪魔公爵の子』はそのタイトル通り、前回の公爵(そう言えば、サタンって呼ばれてました)の息子(彼は、侯爵。)でした。 裏表紙に「悪しき公爵の系譜を継ぐ」って書いてあったので、孫か曾孫くらいの話かと思ってました。 (タイトル見てないのかいと、自分で突っ込みそうになりました。笑)。) まだ全部読めてないのですが、こちらも楽しい! 前回同様、キスシーンすらないのですが、ロマンス感満載♪ ただヒーローが前回と違って若い(前回は40代、今回は23歳)ので、同じ様に放蕩もので、傲慢ですが、まだまだ公爵の超然さには及ばない感があります。その分、ロマンスとしては王道っぽい反応をしていて、可愛いです。ヒロインも高潔で良い感じです♪ (ヒロインの祖父が、公爵の友人らしい。) 早く読み終わりたい!

 

関係ないですが、NFL(アメフト)、プレイオフに入りました。で、4試合が終わったのですが、全て応援していたチームが負けました★ (一試合は、どっちが勝っても良かったのですが、負け方がね、0点って。ホイヤー期待してたのに、ミス連発でした。残念…★) 残り3試合のうち、応援していた2チームが「そこで負ける~??」と言う、勝てた試合を落としたゲームで、フラストレーションが溜まった一週間でした…。 (決勝フィールドゴール、近距離からなのにはずすとか、残り2分くらいで勝ってたのに、ファンブルするとか…。ま、その後の不要な反則も痛かったな。) ちなみに現地だと二日で終わる試合が、日本の放送予定だと、4、5日間は掛かる…ので、下手にニュースを見てしまうと、試合観戦前に結果を知ってしまうと言うことに★ 要注意(笑)。

今日は朝から、ディビジョナル・プレイオフ。ペイトリオッツはエデルマンとマコーティがケガで出てないと思うので残念ですが、今から見ます! ただペイトリオッツは去年優勝したので、今年は、カーディナルズとパンサーズを応援してます(笑)。

※※キャー!!今、ビデオを点けたら、ペイトリオッツ、メンバー揃ってました! エデルマン、骨折で今期絶望って聞いてたのに、出てる~♪ (足にプレートが入っているらしいけど××) マコーティもハイタワーもアメンドラもみんないるよ~。 嬉しい! 頑張って応援せねば。(笑) 

ちなみにアメフトの試合に限らず、テレビ番組はほぼ録画で見ます。ドラマや映画、ニュースは、常に早送りで見てます。(時短(笑)。) スポーツは部分的に早送り。あまりにつまらない試合は飛ばしながら見ます。今日のアメフトの試合は生放送なので、一応1クォーター15分×4の試合が、3時間以上掛かってます(笑)。今、やっと後半戦に入ったとこで、これから楽しみます。 エデルマン見れて、あまりに嬉しかったので、ご報告まで♪ (いらんでか(笑)。)


忘れていた(笑)。  『サンタがママを連れてきた』 by ノーラ・ロバーツ 他

2016年01月12日 | ノーラ・ロバーツ

クリスマス辺りに借りてみたハーレクイン文庫の短編集『聖なる夜の物語』(3話収録)。 

一話目のノーラ・ロバーツだけ、去年読み終わってましたが、感想書くの忘れてました(笑)。 内容は、父子家庭の双子の男の子が、クリスマスプレゼントにママをお願いするお話(ざっくり?(笑))。さすがノーラ・ロバーツでサクサク読めました。双子も可愛いし♪ ただこの短編集、どの作品も家族愛とロマンスを書いていて、それは悪くなかったのですが、やっぱりロマンス色は薄くなるかな。 なので、ちょっと物足りないかも。 他の作品はエリザベス・オーガストの『永遠の贈り物』とバーバラ・ボズウェルの『クリスマス大作戦』。この2作品は今日読み終わりました。 

『永遠の贈り物』。過去に酷い目にあったヒロインが、一人で生きて行く決心をして田舎町で暮らしているんですが、このヒロインが超後ろ向き(笑)。ヒーローをことごとく拒否しながらも、ヒーローの態度にいちいち傷ついてます。短編なのに、何度同じ様な悲観的な心情が出て来たことか!うっとしい(笑)。しつこいですが、短編なのに(笑)同じ心情の繰り返しって、どんだけ手を抜いてんねん!って思ってしまった。書くことないの?ヒロインの境遇も何だかな、本当は正当防衛なのに罪に問われて服役ってな。やだやだ。暗い。 

『クリスマス大作戦』は、子供達が可愛かったです♪ 何と総勢8名。ヒーロー、ヒロイン共、結婚相手と6年前に死別。それぞれ4人ずつの子持ちと言う設定。(かなりな多産家系だな、二人共)。ただヒーローがどうも思い込みが激しい、猪突猛進型。女性差別的でもあります。ヒロインははっきりしてるのかと思いきや、ヘナヘナする場面が多々あって二人とも残念でした。 ま、さっと読むには良いのかも。

後、この間感想書いたばかりなのですが、『愛の陰影』(このタイトル何かすごくない?)。気になってた点があったのを思い出したので、取り敢えずそのことを…。

まず舞台の中心は、「パリ(フランス)」です。まだフランスもルイ15世を中心した貴族社会の時代。主人公のヒーローはイギリス貴族です。で、ヒロインはフランスの伯爵の娘です。言葉は多分英語で進んでるはず。でもフランスの貴族との会話はフランス語??判りません★ それと、ヒロインの実の父親は、サンヴィール伯爵なんですが、ヒロインの叔父さんも、たまにサンヴィール伯爵と呼ばれてたりする。全く同じ称号です。同じ称号使うのって可能なのでしょうか?知識が無さ過ぎて理解が及ばず。文中、どちらを指しているのか判らず、混同してしまって困りました。(もしかして、単に訳の間違いとか?)  あと、ヒーローの公爵、過去に、ヒロインの父(フランス人の伯爵)の妹に求婚してるのですが、断られてます。私の認識だと公爵はかなりな地位(王に次ぐ位だったかと。王族の親族系とか)だと思ったんですが、フランスだと扱いが違うのかな? 難しい…。

で、前回 ローラ・リーを読もうと思っていると書いたのですが、『青の炎に焦がされて』をパラパラと再読していたら、ちょっと今読みたいのと違うかな(笑)ってなって、良く考えたら、ジョージェット・ヘイヤーまだ持ってるのを思い出したので、そちらを読むことにしました。(『愛の陰影』のヒーローの子孫の話(『悪魔公爵の子』))。 

…と、思っていたら、予約していた J・D・ロブ の『 偽りの顔たち 』が来たので、今はそっちを読んでます(笑)。サクサクです♪ もう300ページ超えました。 マクナブのプロポーズもどきがあったよん♪ めずらしく裏表紙のあらすじ等は読まずに、直で読み出したので、イヴが解決した事件の映画製作!っと ビックリ&ワクワクでした。 まだ途中ですが、楽しいです♪ 次回はその感想など…。

 

話は全然変わりますが、日曜日、【京都国際マンガミュージアム】にてながやす巧氏( 『 愛と誠 』を描かれた先生です♪ )のサイン会に行って来ました!ものすごく素敵な方でした♪♪ 握手して頂いた上に、一緒に写真も撮らして頂きました♪ そして展示してある美しい鉛筆画等も拝見して来ました。 幸せ…♪ 

併設されている喫茶室の壁には、いろいろな漫画家さんの直筆イラストが描かれているのですが、ながやす先生は自画像を描かれていました。それがまたすみっこにひっそりと…で、一緒にサイン会に行った妹と先生らしい!って二人で受けてました(笑)。 壁のイラスト、初代ガンダム世代の私は、安彦義和氏と大河原邦男氏のイラストが並んで描いてあるのを見て、盛り上がってました。そしてゴルゴ13の横に、同じ目付きのパタリロが描かれているのは大ウケでした(笑)。妹は、ワンパンマンを見てはしゃいでました。 久々童心に帰りました(笑)。


年末・年始で読みまくり★ ジョージェット・へイヤー&シェリー・トマス 他(笑)

2016年01月06日 | ロマンス・複数作家

明けましておめでとうございます♪ 今年もよろしくお願いします♪♪

今年は年末・年始、微熱と腹痛で寝込んでおりました★ 未だに体調不良でダラダラしております。 年末からおせちは作れず、正月飾りも出来ず、毎年集まる親姉妹の会にもほぼ参加出来ず…ともの悲しい1週間になりました××  その分、ベッドで本読んでた訳ですが(笑)。

と言うことで、この忙しい時期なのに、今までになく本が読めました。 その上、娘から読むよう渡されてた 『ハイキュー』 ( 男子高校バレー漫画 )まで完読してしまった(笑)! 目が疲れた…。

読んだ順に書くと…

『略奪された恋人』 キャシー・ウィリアムズ (ハーレクイン・ロマンス)

『誘惑者は心を見せない』 ローリー・フォスター (MIRA文庫)

『愛の陰影』 ジョージェット・へイヤー (MIRA文庫)

『天使と野獣』 ビバリー・バートン (ハーレクインのシルエット・ラブストリーム)

『もう一度恋をしたくて』 シェリー・トマス (ソフトバンク文庫)

好きだったのは、『愛の陰影』です♪♪ 最悪だったのはやっぱり(笑)の『天使と野獣』。 『もう一度恋をしたくて』は、リサ・クレイパス絶賛だったんですが、もうひと頑張り!って感じです。

以下、感想です。

『略奪された恋人』。 『天使と野獣』があまりに面白くないところに、年末に本の整理をしていたら未読のキャシー・ウィリアムズを発見。早速そちらから読むことに(笑)。さすがキャシー、さくさく読んでしまいました。でもね…、です。ヒーロー、一枚の写真と領収書があったくらいで、あそこまで憎んで落ち込むか?一度くらいヒロインに直接聞きゃいいやん。何だかな。誤解の生まれ方が納得出来ないので、読んでても引いてしまった。ヒロインもヒーローからのプレゼント、質に入れて「私はやるべきことをした」って開き直ってないで、素直にお金借りたら良かったやん。お金の使い道の理由を言うのは恥ずかしがってるのに、プレゼントを質に入れるのは恥ずかしくないのか?理解に苦しむ。

『誘惑者は心を見せない』。 ここ最近読んでるローリー・フォスターのシリーズ3作目。こちらは、シリーズ中では一番マシでした。(私ってば、かなり上から??(笑)) ヒーローの行動が、今までのヒーロー達より理解出来る。ただ、冒頭ね。ホットにしたかったんだろうな、とは思うけど、ちょっと拒否気味。そしてお金持ちの令嬢のヒロイン、いくら親や自分が付属していた社会から逃げるにしても、あんな治安が悪いところに住むか?別の意味で危険過ぎるでしょう。そこそこの中流家庭地域で充分だと思うんですが。 そして電話をかけて来る犯人。電話に何の意味があったんだ?ま、ラストみれば、頭がおかしくなってた様なので、犯人の理由やら行動やらが理解不能な感じで終ってしまったのは仕方ないんかな。はい。 それと次回のヒロインになるであろう警部補。突然現れてヒーローに擦り寄りますが、囮捜査の相棒探しって。どんだけ人材おらんねん、警察。どう見てもグレイゾーンのヒーローに頼る?それも相手の了解取らずに?ヒロインを嫉妬させるためのシーン?それとも次回の伏線?? この辺の細かいところが雑で気になる!!

『愛の陰影』。 何と1926年に書かれた作品。そのせいでか、おっとりと進んでいる感じ。今みたいに心情吐露は皆無。初めは読みづらかったのですが、慣れるとそれが逆に良い感じに。ホットなシーンは一切ないですが、じわじわ感大!で、ほんわか幸せに読み終わりました。ただ時代設定(1760年頃らしい)があまり好きではない。鬘や髪粉や付け黒子がどうも素敵だとは思えない。そして「鬘」が出て来る度に想像すると笑えて、「付け黒子」が出て来ると付けんといて欲しいなぁと思い、ロマンスに集中出来ない(笑)★ なので、私にはこの時期はロマンスとしては鬼門かも。

この小説のヒーローは「サタン」などとあだ名されている40代(!)の公爵。ヒロインは農家の娘となっているが、実は伯爵令嬢(19歳!)。実の親から、生まれたのが娘だったために農家の子供(男の子)と取り替えられます。その後、冷遇の末、男の子として公爵に出会います。ヒロインの明るさのおかげで、公爵が徐々に良い人になって行くんですが、そもそもどんなに悪い人だったのかは、あまり書かれていないので判りません。一度財産を浪費して博打で取り返したとか、女性に不誠実だったとかの記載があるのですが、エピソードとしてないもので、余りピンとこなくて。相当やな奴だった様ではありますが(笑)。かなり頭が切れるからか人生を斜めに見てる感があります。態度も台詞も傲慢と言うか横柄ですが、なかなか小気味良いです。ヒーローが絡んだ会話がともて楽しくて、結構長いお話ですが、全く気にならなかったです。ヒロインの取替え事件を絡めつつ、ヒロインの成長とヒーローの変化が楽しめるお話です。

『天使と野獣』。 ここでやっと完読。勘弁してって話でした(笑)。久々、飛ばして読みました。まず超能力者の牧師さんが敵になるのですが、愛想良く出て来て、ヒロイン(超能力者)を自分の教会に勧誘するのですが、断れた直後に「おまえは悪魔の子だ!」って断言して敵になります。えっ、急にどうしたん?って感じです。そんなお粗末な展開あり?その時点でやばいと思いました。その後も前回書いた通り、すごく他人思いの天使のようなと言う設定のヒロイン、めちゃ強情。私が助けなくては!って結局迷惑を掛けてるし。視野が狭くて、良い人かも知れないけど、イライラする方が勝つ(笑)。なので全然好きになれない。敵の牧師も、なぜそんなにヒロインにこだわるのか理解不能。数年前から彼女の能力、有名だったらしいし、なぜ急に?って感じで。初めは、いやがらせもこっそり行動してたのに、船の爆破やら子供を人質に捕ったりと行動が目立って来て、大雑把に。ま、話の作りも大雑把ですけども。 ロマンスもね、ヒーローが自分は野獣でヒロインは天使だから無理って思ってる所で、「はいはい」と流してしか読めず(笑)。 …と言うことで、217ページ(長い!)のこの小説、良い点がありましたらお伝え下さい。 (まだまだこのシリーズ続いてて、持ってるんですけど。1は悪くなかったので、そのうち頑張ります(笑)。)

『もう一度恋をしたくて』。 初めに、人物紹介でヒロイン(既婚者)に愛人ってところで、純愛大好きな私は「えっ」となりましたが、読んでるとまぁ良いかと無理くりですが納得しました。それにしても、ヒーローがめちゃ潔癖で真っ直ぐ。故にヒロインの嘘が許せない…で、10年な。当初ヒロイン追い掛けて行ってるんですよね、ヒーローを。ま、それでも許せないのは仕方ないのかな。でも別れない。で、結局許したら(この辺もな、今許すの?ってちょっと思った)、そのときにはヒロインには未来を誓った人がいて…と、上手く行かない。何だかな、素直に言えば解決出来るだろう問題にも、いつまでも愚図愚図と。で、最後のハッピーエンドが何だか今までの長かった問題に比べて、あっという間に解決になって、その点が一番不満かも。ラストのところをもうちょっと頑張ってくれれば、気持ち良く終われたんですが、今まであんなに愚図愚図してたのにそれだけで良いの??って感じの大団円で残念でした。

 

今は、ローラ・リーの『誘惑の瞳はエメラルド』を読み始めたのですが、前作の『青の炎に焦がされて』の内容をほぼ忘れているので、こっちを再読しないとな、と思っております。この作品は、ものすごくカルチャーショック(笑)を受けた作品です。かなりディープなSMものでした★(シリーズ名は、「誘惑のシール隊員」! 誘惑って修飾語が付いていてこちらもビックリでした(笑)。) 今までも、やんわりとしたSMものは読んだことあったのすが、この作品はさすがに「おおーっ」でした。(何なんだ、この説明になってない文は(笑)。) でもロマンスも犯罪も面白かった記憶が…。なので頑張って再読します。 ただ、ここ最近《 イヴ&ローク 》の再読が進んでなくて、15巻目が目の前でチラチラしてます(笑)。 読むの遅いんだもん!そんなに色々読めません★