浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
素敵な小説に出会えると、本当にし・あ・わ・せ。

今一つ(笑)★ 『偽りの花嫁と夢の続きを』 by コニー・ブロックウェイ

2016年04月17日 | コニー・ブロックウェイ

ネットの評価で楽しそうだったので、大好きな『 純白の似合う季節に 』を想像していたのに、ダメでした…。何と言ってもヒロイン。最初は、『うっかり者のクリスマス』っぽい、頑張っているけど厄介ごとに巻き込まれてしまうヒロインかと思い、好意的に読んでましたが、確かに厄介ごとに遭うヒロインではありましたが、性格が『うっかり者のクリスマス』のヒロインみたく可愛くない(笑)。初めは良いかとも思いましたが、読むうちに、自己中心的で、迷惑掛けても反省もないし、思いやりもない。人に嘘付くのにもあんまり抵抗がない性格もどうかと。

ヒーローからプローポーズされた後からは、さらに嫌な奴になってました(笑)。勝手な彼女は、ヒーローが自分好みのプロポーズをしないからと、ヒーローを傷つける言葉を言ったり、果ては殴ったり。ヒーローはヒロインにメロメロなので良いですが、メロメロでない私は腹が立って仕方なかった(笑)。最後のヒロインの気持ちを汲んだプロポーズはさすがヒーローでしたが、このヒロイン、そんなに良いか?と思ってしまった★

ヒーローは、かなりな好人物。良過ぎるくらい(笑)。ただ、最初は元外人部隊の傭兵で今は墓泥棒等をしている小悪党として出て来ましたが、実は公爵ってな。突拍子もないし、その設定がそんなに生きてるとも思えない。ま、その設定があるからヒーローは窮地に陥っているのですが、どうもしっくり来ない。ちなみにアメリカのニューメキシコ育ちで、母親はアメリカ人なのでハーフ。子供の時にコマンチ族のカウボーイに馬の扱いを習ったりしてます。 

今は、ジュディス・マクノートの『哀しみの果てにあなたと』を入手したので、読み始めました!楽しいです♪

 

アンコールワット旅行が近づいて来て、ちょっと気持ちが浮ついてます。久々の海外、それも東南アジア。大丈夫でしょうか…(笑)。カードが使えるところが少ないので、現金が必要なのですが、現地で両替すると偽札があったりするらしい。そしてバスやらタクシーやらの料金は全て交渉だそうです★ホテルでスーツケースに鍵をかけておいても貴重品盗まれてただの、ホテル内の人が、従業員か外野かの区別が付きにくい等ガイドブックを読んでちょっと滅入ってます(笑)。取り敢えず、気球に乗りたいのと、娘が象に乗りたいそうなので、トライして来ます!そして虫を食べるかどうかも思案中。多分食べれる虫に出会う、最初で最後の機会かなと。でも生理的に受け付けるかなぁ。現地ではコオロギが人気らしい。わたしはクモが気になってます(笑)。無事に帰国出来ますように。


コニー・ブロックウェイ … めちゃ楽しんだヒストリカル♪♪

2014年12月21日 | コニー・ブロックウェイ

ロマンスを読み始めて1年半程たった頃、コニー・ブロックウェイに出会いました。
ただ以前のマデリン・ハンター同様、面白かった記憶はあるものの、細かい部分が思い出せず、再読を慣行。
そしてやっぱり面白かったのです!!(笑)

『純白の似合う季節に』は本当に好きで、何度か再読はしていたのですが、やっぱり良かったです!
(そして、原ちえこ氏がコミック化された本が最近出ました!きゃ~♪)

ヒーローは、本当に良い人なので、私には物足りない(笑)んですが、ヒロインがもうキュート過ぎ!!
詐欺師(!)であり、劇場歌手である彼女の魅力満載です。機知にとんだ彼女の行動が秀逸だし、ヒーローとのやりとりも楽しくって。
またヒロインによって、ヒーローが生来の快活な性格に戻っていく過程も、丁寧に書かれていて良かったです。

そして!ロマンス小説を読んで、声を出して笑ってしまった唯一の作品でもあります。(超私事(笑)!)

最後まで気持ち良く読める、優れたロマンスです。(リタ賞も取ってますしね。)
ただ、もう一作の彼女のリタ賞受賞作、『ふりむけば恋が』の良さは判りませんでしたが。
(ヒーローは笑えるくらい、とっても可愛いんですが、ヒロインが意地の張り過ぎ?で、今一つ。
ロマンス要素も少ないし…。残念。)

コニー・ブロックウェイの〈薔薇の狩人(ローズ・ハンター … 呼び名がすでにかっこ良い(笑)!)〉シリーズも
お気に入り♪
再読して気が付く、舞台はスコットランドから始まっていた(笑)。
それも先日再読したマデリン・ハンターの『罪つくりな遺産』と同じく、農地を追われて海岸に暮らし、不慣れな漁業をさせられて…と言うスコットランド人に不遇の時代。結局彼らは漁業には向かず、海を渡って新天地へ。

…でこの間、テレビで見た『赤毛のアン』の舞台であるプリンス・エドワード島のドキュメンタリー。
取り上げられていた農家の人は、スコットランド移民の末裔でした。現実世界とリンクした瞬間。

で、本作ですが、『薔薇色の恋が私を』 『愛が薔薇色に輝けば』 『薔薇の誓いと愛を胸に』 の三部作。
(この三作は繋がっているので、順番に読むこと。)

ヒロインは、ナッシュ家の三姉妹。ヒーローは、彼女たちを守ると誓った三人の孤児の青年たち。
見事にそれぞれがペアになります(笑)。
フランスと戦争中のイギリスのお話で結構シビアです。裏切り者を探すミステリー的要素もあります。

お気に入りは、二作目の『愛が薔薇色に輝けば』。
容姿端麗な剣術家で、イギリスの貴族とスコットランドの伯爵の娘との間に産まれた私生児であるヒーローと、美しいナッシュ家の長女のお話。

放蕩者で、常に冷静で物憂い雰囲気を漂わせたヒーローですが、実は結構純情で、ヒロインにメロメロです。
その上、剣術の腕は超一流。すらりとしていてたくましいとあるので、私好みの細マッチョと想像。
胸毛はあるらしいがいつも通り省略(笑)。 いい男だなぁ~。

ヒロインも、美人なのにそれを鼻に掛けず、責任感のある気持ち良い人で、高感度良。
また様々な要素が入っていて、内容の濃い本になってます。おすすめの一冊♪ (でも残りの二冊も読まないといけないので、長くなりますが(笑)。)

一作目もなかなか良かったです。(純(?)スコットランド人で、イギリス陸軍の指揮官と、しっかり者の未亡人の次女の話)。
三作目(現スパイと、三女が主役)は、ちょっとロマンス度が低いからか、印象薄いです。
それと、一、二作目のヒーロー達が必死に探していた犯人を三作目のヒーローが知っていて黙ってたのが、何だかなぁでした。

裏切り者の犯人は、英雄たちの中に入れられた凡人の悲哀と言うか、一番英雄になりたかった者が、一番力がなかったことでの悲劇みたいで哀しかったかな。

ところで、当初は戦争でバラバラになったスコットランドの高貴な子供を保護する…と言う趣旨で修道院に集められたヒーロー達なのに、一人は祖父はイギリスの侯爵だし、一人はフランスのブルボン王朝の末裔だし、一人は確かにハイランダーの氏族の証のブレードを持っていますが、それだけで、結局どこかの氏族の血族だったかどうかは判らず仕舞い。
と言うことで、この設定は生かせてなかったかな。