浪漫日和~ロマンス小説に癒されて~

時間があれば、ロマンス小説に浸る日々。
素敵な小説に出会えると、本当にし・あ・わ・せ。

『 裸足の伯爵夫人 』 by キャンディス・キャンプ

2016年09月08日 | キャンディス・キャンプ

以前に読んで記憶にない(評価は普通だった)、『 裸足の伯爵夫人 』の再読です。 以前の評価と変わらず「普通」…でした(笑)。

和訳として、ちょっと受け付けないのが、17歳のヒロインの一人称の「わたくし」。この時点で、わたし的には、やばいです★ (確かに、「お蝶夫人」は高校生でも「わたくし」でしたが(笑)。) でも、やっぱりアカン。その点でまずマイナス。

今回のヒロインは、キャンディス・キャンプの作品の中でもかなり若い。そしてかなり元気(笑)。素直ではありますが、若さゆえか落ち着きがない。でも傷心のヒーロー(冷淡って言われてますが、実はめちゃ繊細っぽい★)には、受けてます。良かったです(笑)。なかなか良いカップルかと思います。めずらしく(?)ホットなシーンも何度かありました。(飛ばしてしまいましたが(笑)。)

ただ、せっかくのヒロインのライバルになったであろうヒーローの元愛人が、最初と最後しか出て来ない。出て来たと思ったら、なぜかおかしくなってるって何でよ? そして、この作品でも事件が起こるんですが、どうも登場人物が限られてて今一つ。そして事件自体がショボイ。さらに犯人を狂人にするのは興醒めです。どんなに変な事件でも、おかしいから…で片付けられてしまう。 (こないだ読んだ『シャーブルックの御曹司』の犯人もちょっと行きかけてましたね…。) 

キャンディス・キャンプは好きですが、この作品は平均点と言うことで。

今は、アン・ヘリスの騎士シリーズの2作目を読んでます。きちんと登場人物繋がってました。前作にちらっと出ていたヒーローの息子くんが、大人になって登場です。前作もそうでしたが、話はフランスとイギリスにまたがってます。ヒーローはイギリス人、ヒロインはフランス人とスコットランド人の混血です。この時代、基本何語で会話してるんでしたっけ? イギリス人もフランス人も、名前と氏名の間に「ド」が付いてんるんですが、普通?人物紹介、13人中9人の名前に「ド」が(笑)。 また勉強しなくちゃ…★

 

錦織君、全米でマレーに勝ちましたね!ベスト4です! 最近、マレー調子良さげだしどうだろう…と思っていたのですが、すごいです!次はバブリンカ。勝って下さい(笑)。


だまされた感がある…★ 『壁の花へのプロポーズ』 by キャンディス・キャンプ

2015年08月25日 | キャンディス・キャンプ

めちゃ楽しみにして読んだ、キャンディス・キャンプの『壁の花へのプロポーズ』。

以前にも書きましたが、彼女の描くヒロインが元気で前向きですごく好きなんです。で、タイトルには「壁の花」。 リサ・クレイパスを筆頭に、この手の題材はもろ好み(笑)だったりしたので、ものすごい期待が…。なのに!

ヒストリカルで「壁の花」と言ったら、絶対舞台はイギリス!って思いません?? 裏表紙のあらすじにも書かれていない(この点がとっても気になる)んですが、舞台は南北戦争直後のアメリカ。本文にも舞台設定が書かれてないので、てっきりイギリスだと思って読み始めたので、1ページ目に「北部人:ヤンキー」と書かれていた時点でちょっと混乱。どうやってこの言葉をイギリスの中に入れようかと悩みました。私の知識不足でイギリスにもヤンキーと呼ばれる存在があったんだろうかとか、色々考えたのに、舞台がアメリカなだけだった!!

先にも書きましたが、裏のあらすじに話の舞台が書かれてないってのが、納得出来ない! 書かれていたら、こんなに期待しなかったのに…。 それと、作者の名義がキャンディス・キャンプではなく、別名義のクリスティン・ジェイムズ作。これも関係あるのかないのか、この名義で書かれた『デザートより甘く』もまったく面白くなくて…。

別にアメリカ舞台のヒストリカルが嫌いな訳ではないです。 キャスリーン・E・ウッディウィスの『まなざしは緑の炎のごとく』はめちゃ好きです♪ (物語の始まりはイギリスですが(笑)。) 前作の『炎と花』は、ちょっとヒーローどうかと思う点が多々あって、引いてしまうこともありましたが、息子がヒーローの話は素直に良かったです。

話を戻すと、『壁の花へのプロポーズ』は、ヒロインの性格設定が一定してない感があります。もともとそんな好きでない設定なのにその上?で、ちょっとイライラ。(良い子過ぎるヒロイン。気骨があるようなないような…)。またヒーローは元妻に裏切られて女性不振になってる(ダイアナ・パーマー作品に出てきそうな設定(笑))。で、ヒロインを信じたいけど信じられないの繰り返し。同じ様なシーンが多すぎて辟易。その上、女性不振の原因の性悪な元妻が全然ダメージを負わないのもなぁ。欲求不満が残ります! 現在の夫に撃たれましたが、夫も自殺したしなぁ。すごく愛してたらしい。で、この性悪元妻も、ヒーローとのベッドは拒むのに、そこらじゅうで浮気をしている。この設定も不可解。はぁーっ…。 表紙はとっても気に入っているのですが。 

この作品の前に、久しぶりにキャンディス・キャンプが読みたい!…と借りた『デザートより甘く』。上記にも書きましたが、こちらはもっと期待はずれ。

舞台は、現代アメリカ。(ビックリ★ こちらもクリスティン・ジェイムズ名義だった!) どうにもありきたりなエピソードと安直な展開で、ドキドキする場面もなく終わってしまった。 何だかな。 同じ作者なのに、名義が違うとこんなに違うのかと。

でも昔、読書家の祖母が、同じ作者でも刊行する出版社によって違うと言っていたので、編集者の力量もあるのだろうと推測。 良い本に巡り会えます様に♪♪