三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月28日 加工材料

2016-01-28 | メンテナンスお気楽日記
話がちょっと違うが、木工所では加工材料を何年も寝かせて?あります。生材では後から変形するからです。
ところが、新たな注文のため材料を買おうとしても、乾燥木材が手に入らないと、おやじは嘆いていました。


「ものづくり」は「材料」が基本で、それを加工して、目的機能を得る、大切な要素でもある。
中国や東南アジアの繊維機械に手が出せないのも、材料がまだ?未熟なことが解っているからです。

ところが、その「日本製部品」にしたって安心は出来ない。今、危うい状態にあります。
繊維機械メーカーや繊維産業を支えていた「部品加工所」が、次々と廃業。原因は・・・・です。

例えば、梨地パイプ。見た目はリッパでも?金ノコの歯が入ります。製造中止になったユアサ製は
金ノコの歯が滑って、パイプカッターでしか切断出来ませんでした。

見た目や形こそ、同じ様な製品を作れる加工所は、まだまだ?探せます。
でも、昨日今日の加工では何かが違う。一番大切な何かが違います。目には見えません。

「量産」してきたからこその技術・ノウハウ。ポイントを知り尽くした材料選択・加工技術。
日本の自動車がスゴイ?のではなく、部品製造にこそ「日本製のスゴさ」があったと思う。


繊維製品の基本は「糸」です。糸なくして生地もテープもリボンも紐も作れません。

糸加工はは織り・編みの製品づくりを始め、撚り・染め・練りの前加工など様々です。
これらが、いかに斬新なアイデアや技術で、売れ筋商品を開発しようと、糸に問題があれば、元のモクアミ。

ところが、この「糸づくり」。まったく元気がありません。原因の行きつく処は「工賃問題」ですが、
女工さんを雇用するどころか、若手には生活費もままならない現状。「高齢者産業」と呼ばれています。

60・70・80?代に頼らなければならない産業の、10年先は考えるのも怖いものがある。
いくら、若者たちが「夢」をもって製品づくりをしたくても「材料」が手に入らない事になります。

「海外の糸」で日本製品を作る。それもグローバル化と言うのなら、カラフトシシャモの様に
安値競争から抜け出せません。恩恵は輸入業者のみかもしれません。

「材料」があるからこそ、産業が発展し、ものづくりが出来る。それを「地場産業」と言う。

今、後継者に工場を維持してもらう方法は?・・・・・・やはり、いきつく処は○○か。

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