三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 2月22日 手作りワインダー、上京します。

2014-02-23 | メンテナンスお気楽日記
手作りワインダーの試作1号機は染色工場の試験室に少し形を変えて就職?しました。
「捲ければイイ」なんて、味気ない注文に多少の不満が残った改造でした。

でも、今度は違います。「東京の事務所に置くから、見てぶりを良くして欲しい」
確かに棚アングルを組み込んだだけのワインダーは、いかにも無骨?

それに、一錘機で色々な糸に対応する為、スピード変速や定量タイマー・糸切れセンサーなど
組み込みます。外装はアルミ板で装飾して箱型形態として納品します。

ところが、オリエンタルのスピードコントロールモーターユニットだけでも3万近く
タイマーもデジタル仕様なら・・どんどん経費が嵩みます。

もともと、学生さん?や工房用に考えた低価格仕様。中古機がお世話できなくなっての
手作り対応です。それを高級?タイプにする為には、新たな問題が続出。

外装アルミ板もアングルボルトを利用したら、整備のたびに分解が必要、そのうち
歪みまで発生。ここは新たなビス止め加工が必要かも知れない。

現在作業している定番機?は、改良に改良を重ねての製品。そこにたどり着くまでは
幾多の失敗があっただろう。「形が同じモノなら」なんて甘い、甘い。

その為には、製作台数も必要となるが、現状景気では厳しいのも理解している。
中国のモノマネ機械の不満も耳にするが、このままでは日本の機械も同じことに?

NC旋盤やパソコン制御。きれいな製品は出来るかもしれないが、その基礎や
材料を見極める技術がなくなれば、宝のもちぐされに成りかねない。

あっ、話がズレてきた。
新作?ワインダー。使い勝手に問題が出ればドンドンご意見ください。

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メンテお気楽日記 2月19日 たまり場文化

2014-02-19 | メンテナンスお気楽日記
18日の山梨出張は延期を余儀なくされました。妙高越えは想定してましたが、
まさか、中央道が通行止めになるとは正に想定外?でした。でも当日までは・・なんて。

雪国感覚では、どんなに大雪でも半日もあれば道の確保が出来るのが当然?
でも、それは市の対策課や街の建設業者の努力があってのこそ。有難さも忘れている。


段取りの変更の為、同行予定の仲間とコメダ珈琲で待ち合わせ。
時間前だったが、入口で順番待ちを告げられる。前には6人が待っている。

小さな椅子に座りながら、例によって一人観察を楽しむ。
「何かが変・・・何かがオカシイ・・・この違和感は・・・」

まず、小さな街の喫茶店では順番待ちなんて考えられない。それどころか
喫茶店の廃業が続き、馴染み仲間が右往左往。もちろん利益低下による廃業だょね。

一番違和感を感じるのは「ここにいるのは、すべて他人の集まり」
テーブル席はもちろん個別にしても、カワンターでも一人一人が雑誌を読んでる。

昔から?喫茶店では多種多様な職業の客が集まり、いつの間にか顔見知りになり
常連とは言わないまでも、仲間意識ができバカ話もできた。それが一番の休息だった。

撚糸屋の集まる喫茶店?にも自動車関係や保険関係・商店主などが集いバカ話に華を咲かせ
それが結構、仕事や生活のかかわりにも寄与していたのを知っている。

ガキ大将の隠れ家・子供会のキャンプ・青年団の若衆宿(古い!)そして大人の喫茶店。
みんな仲間意識から、事を考え事を発展してきた。仲間がいたから出来た事も多い。

ファミレスにコンビニ。確かに集まる人は多いけれど、そこからは「かかわり」は期待出来ない。

人間は一人では行動を起こせない。そこには犬・猿・キジの仲間がいて初めて成功する。


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メンテお気楽日記 2月15日 機械の騒音

2014-02-15 | メンテナンスお気楽日記
工場に入れば、当然「うるさい場所」って思っていませんか?
それは間違いです。機械が正常に動いていれば、作業していても、それなりの「音」しかしません。

衝撃加工は別としても、回転運動や往復運動では、音が出ること自体が何らかの前兆です。
それを見過ごす(気にしない)ければ、結果として機械は悲鳴をあげます。

最近の傾向として、交換修理が多くなったことは前記に書きましたが、
機械に対しての思いやりや感謝は言い過ぎとしても、せめて関心ぐらいは!って思っていました。

ところがこれも間違いでした。工場主自身が糸に触る様になれば、機械のメンテまでは現実
手が回らない。機械の変調は感じていても、ついお座なりになり、問題が大きくなっての対応。

特に音の前兆には「なれ」という魔物がいます。耳障りな摩擦音や振動音も小さな時から聞いて
いれば、当然の音として誤解してしまいます。けっして正常じゃないことも自覚しながら・・

対応としては、他人の耳が必要となるのだが、工員からの指摘がなくなれば、変調として捉え
にくい。前兆は作業者自身が感じ、目や耳で確認して報告を受けることから発見できる。

以前、下請け工場のベアリング交換の際「このベアリングがオカシイ」と指摘されても
自分自身には「まだまだ大丈夫じゃ・・」なんて交換も何度か経験している。

機械の維持管理はこれからも極めて厳しくなり、それが製品品質にも関わって来る。
後継者にとっても作業機械の入れ替えは現状考えにくい。その為には今ある機械を
いかに使いこなしていくかが、大きな課題となる。

30年働き続けた機械。あと20年動いてもらうには、それなりの管理と「愛情」が必要です。


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メンテお気楽日記 2月12日 中古機台探し

2014-02-12 | メンテナンスお気楽日記
山梨の工場から中古ワインダーを世話して欲しいと言われたのが、3ケ月以上前。

早速、地元の工場や取引のある機料店から情報を集める。出てこない。
60錘の産業機械は出て来るが、12錘程度で片側タイプとなるとまったく無い。

大阪や名古屋・岐阜の情報もあたった。西脇の情報もダメだった。
来週はその工場へメンテに入る予定だから、そこで三筋・鈴木の4・8錘機で話す予定だった。

一週間前、ニッターメンテの職人が部品を買いに来た。
「相変わらず厳しいネー」「以前の移設の応援の話はどうなった?」
「あの話はお蔵入り、ワインダーも半分しか使ってない。2台はホコリを被っているョ」

「ワインダーって見てないけれど、村田か神津の60錘か?もちろん9°15′だよネ」
「ウゥン!神津の20錘機が4台。片側だけの機械。紙管はとんがり紙管だった」

「ビンゴ!!」

でも、肝心の大きな問題が残っている。その工場の社長が手放す気があるかって事。
売る気のないモノを買うには、当然それなりの金額提示が必要。それが掴めない。

幸い工場担当は顔見知りだったので、機台確認と写真は撮らせてもらった。
でも、社長は出張中とことで、話が前に進まない。

山梨の社長には、美味しいカタログだけの提示になるかも知れない。

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メンテお気楽日記 2月5日 使わないモノはゴミか?

2014-02-05 | メンテナンスお気楽日記
雪の中、車を走らせ「木工製作所」行く。
なんでも鉄工で作れる世の中だが、やはり「木工」の良さも捨てられない。

只、木工の場合は生きた素材だから何ミリという設計図どうりにはいかず、
そこはプロの技が必要となる。特に木工旋盤は見立てと感がものをいう(らしい)

製作所では、今時珍しい「四つ枠」やレピア織機のシャットル「管」を作っている。
「作る処が無いらしいから、けっこう忙しい。でもロットが細かいから・・」

手伝いのじい様は、買い換えたばかりの薪ストーブに木端を抛りこんでいる。
15㎝ぐらいの揃った丸材「・・・・・・!」??? 「ペッグか?」

「あぁ、整経屋から頼まれた。廃業処分で困っているらしい。これがまた丁度イイ、
大きさも何だが、乾燥してるから煙も少ないし、近所に気を使うこともない」なんて。

もったいない!正直な感想。
自分がお客から頼まれた時は、加工所も無かった(知らなかった)し、材料集めに奔走し
サイズ合わせは、自らの手仕事で納品した。大変だったが必要な人には必要な品。

それが今、目の前のストーブにポイポイ抛りこまれている。

整経屋さんとすれば、何百個のペッグに追い銭を掛けて処分しなければならない。
かと言って、タダでもイイから使ってくれる工場もない。保管場所も厳しい。

元はと言えば、一個何百円の設備費をかけた部品だが、使わなくなればお荷物か?
機械処分からみれば小さな事かもしれないが、小さいからこそ使える需要もあるはず。

と、何やかや言いながら20本ほどは貰ってきた。
実際、もったいないと自分の倉庫に入れたとしても、いつ出ていくかも解らない木の山となる。

アハ、やっぱ需要がなければゴミだょネ~。それも産廃となると問題が多い。


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