三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月31日 天国と地獄(雪道編)

2011-01-31 | メンテナンスお気楽日記
                   写真は高速道路のつづき、市街地ではないっす。
雪国のドライバーなら解ってもらえると思うけど、圧雪道路の心細さ。
まっ白な世界を「多分このへんが車線だろう」と自問自答し、朝の道を走る怖さ。

北陸の道路には、消雪装置が整備されていると言ったけど、それは主要道路と町中だけ、
大半の道は雪が積もっても輪だちだけ、土建屋さんのローダーも回ってくれるが、余分なおみやげ付き。

朝起きれば、まず外の雪の量を確認。場合によっては午前中雪かきでつぶれる事もある。
仕事の依頼があっても「車を止められる?」なんて余分なことまで聞かなければいけない。

消雪道路と圧雪道路。まさに天国と地獄、できる事なら遠回りでもして雪のない道を選びたい。
ブレーキの掛け方、発進アクセル、雪道ではすべて心しての運転が必要。

メンテナンス仕事はお客さんの所へ行かなければ成り立たない。家にいても売り上げは・・
そんなわけで、雪が降ろうが槍が降ろうが、依頼があれば車を走らさなければならない。

ボヤいていても始まらない。もっと雪深い街、もっと毎日車で仕事をしている人たちもいる。

メンテお気楽日記 1月29日 ドツボにハマる

2011-01-31 | メンテナンスお気楽日記
                   高速道路もまっ白の世界。どこが走行ラインか解らない
電子式の節取り装置の交換を請け負った。

綿撚糸も最近は番手が極端に細くなり、これまでの綿ボコリをカットしていた機材では対応できない。
太番手用の装置を、細番手用に高感度タイプの装置と交換。ただそれだけの仕事だと思っていた。

さいわい、高感度タイプは絹撚糸工場からの中古機材が多く出回っている。
仕入れも安く、簡単にお世話してもらい、組み替えだけの1時間仕事だとタカを食っていた。

ところが、まず組み終わって電気を入れても、カッターが動かない!
原因は絹のセシリンカスだとすぐに解ったが、30錘の分解清掃でまず1時間オーバー。

次に感度確認に30分、ここでもどれだけ調整しても誤作動するアンプが5台もある。
機料店に電話しても「安いので世話したから、交換は無理」なんて。

少しでもお客さまに無理をかけない様との「安物買い」が裏目裏目と出てしまう。
結局、自分の持ち出しや工料を計算すると、最初の予算をはるかにオーバー。

今更お客さんに泣き言を言うわけにもいかず、儲けなしのボランティア。
ボランティアならまだましで、気疲れと身体の疲れがドッと出た。ま、こんな日もあるか。

教訓●中古機器は作動確認してから仕事に行こう。

メンテお気楽日記 1月28日 モノを捨てるということ 

2011-01-29 | メンテナンスお気楽日記
                   雪道の散歩は大変。犬は喜び・・・なんて、無い
母のいなくなった母屋には色んなモノがありました。
納戸に入るのが怖いくらい。どこから手をつけどうすればいいのか。

それも、くだらない?というか、欲しくもない品物が後生大事に箱のまま。
引出物の茶碗やポット、タオルケットや毛布などは使った様子など無い。

いくらモノのない時代を過ごしてきた人間だからと言われても、
まして人様からの贈り物だとしても、よくこれだけ貯め込んだものだ。

以前「モノを捨てられない世代」について話題にしたことがある。

父や母たちは終戦後のまったくモノのない時代に生活し、働きながらひとつひとつ品物を手にしてきた。
テレビ・洗濯機・自家用車などを目標に、それこそガンバッて働いたことは想像できる。

手に入れた品物も大切に使った。自分が子供の頃には、いろんな「修理屋さん」があった。
自動車はもちろん、電気屋・時計・万年筆・傘。さすがに鍋釜は知らないが、今の子供たちに言っても解らないだろう。

ものづくりに携わってきた人間にとっては、「大切に使う」ことは当たり前のことだったのだろう。

ところが時代が変わり、ガンバリ過ぎた?結果か、今度は「モノ余り」状態。
働いて、お金を貯めて、どうしても買いたいモノも無い。

家の中はいつのまにか生活用品にうもれ、まともな?生活をする為には「捨てる」ことが必要な時代・・・・・

なぁ~んてことを思いつきのまま書いてたら、文章も長くなり支離滅裂。だから今日はこれでオシマイにします。
様は、せっかく作ったモノを捨てなければイケナイ時代は、どっかオカシイってこと。

メンテお気楽日記 1月25日 あの~電機屋さんじゃないんですけど・・

2011-01-26 | メンテナンスお気楽日記
                   売れ筋?無接点リボンブレイカー。静かで丈夫それに安い?
メンテナンスの5割以上が電機事故。「動かない!すぐ来れないか?」
機械と違い、悲鳴をあげずに突然止まるからムリもないか。急な呼び出しばかり。

当然、自分の工具箱には電機工事一式の道具が入っている。
お客さんから「電機屋の工具箱より入っているな」なんて言われたこともあった。

でも、自分は機械屋。電機工事技師の免許も持っていないし、第一配線図が読めない。
接点記号のなんたるかも知らないし、コンデンサーの働きすら理解していない。

でも、電気の通り道を探り、撚り線コードをたどっていけば、大抵の不良個所は発見できる。
その個所を修理または交換すれば、機械はすなおに動いてくれる。

もう一つ、幸いなことに、解らないことを教えてくれる電機技師仲間が5人もいる。
モーター技師・配電技師・制御技師?知らないことはドンドン聞くことにしている。

これまでに教えてもらったこと、まさに「門前の小僧・・・」お経だけは読めるって感じ。
坊主へのお布施のいらない仕事が、こっちに回ってくる。

最近はタイマーなどの制御装置の注文まで来る、おかげで仕入先は電機屋のほうが多くなった。
呼んでもらうのは結構なんですが、あの~電機屋じゃないので・・それとも安い工賃のためですか?

メンテお気楽日記 1月24日 中古部品販売

2011-01-24 | メンテナンスお気楽日記
                   ノッター(糸つなぎ装置)相場は半額の半額?
最近、中古部品の問い合わせがやけに多い。
在庫があり、商談成立となればちょっぴり儲かった気にはなる。

仕入価格のつけようのない、分解機械からの部品取り。はっきり言って手間賃だけ。
自分にすれば、品物を売ってのまる儲け気分のなるのはアタリマエ。

しかし、中古部品は後のフォローがきかない、売れてしまえば後はないのだから。
運よくあったとしても、状態が違う、同じものは一つとない。だから価格もその時その時?

その価格設定が悩みの種。
どうしても欲しい(必要な)人がいたとしても、部品は部品。新品以上の値段は付けられない。
「まさに骨董屋さん以下だネ。」仲間同士のはなしも苦笑い。

こんな商売いつまで続けられるわけがない。当然、新品が売れなければ中古は出てこない。

「中古部品の問い合わせ」ということは、新品が高いからじゃなく、部品自体が無いということ・・か?
こっちのほうが、問題は深刻。どうしてメンテナンスをしたらいいのか?