メンテお気楽日記 ９月２９日 請負加工業の金玉は？

相変わらず、請負加工の加工賃は低い。「上がることは無い！」なんて断言しているオヤジもいる。
じゃ、このままでイイのかと言うと、不満はあるが対応は無い？一人じゃどうにも出来ない？との事。

今さら「根源はダブルツィスターが悪かった！」なんて的を外れた言葉まで飛び出している。
機械が悪いはずがない。いつも言っている「使うのは人間。」八つ当たりもいいとこダ。

確かにダブルツィスターはスピードも速いし行程も少なくなり、イタリーの２倍の仕事をする。
だから、みんなン千万の設備投資をしてイタリーの２倍の儲けに期待した。たしかに最初は儲かった。

しかし、大量生産のあとに、低価格競争の波がきて、商社の甘い誘惑が事の始まり。
「何トンの仕事があるけど、価格を少し・・」　儲けが多少少なくなっても量があればまだ大丈夫。

ところが、それが何百キロの仕事になっても価格は戻らない。一度下がった価格はなかなか上がらない。
おやじは工場経費を確保するため、安すぎる？と解っている仕事まで手を出さざるを得ない。

値下げの言い訳？は色々ある。当然イタリー工場にも値下げの波は来る。少しずつ少しずつ。
当然おやじとすれば「そんな値段じゃとても・・」と言いたいが、ケツを捲くれば誰かがナメる。

同業者の「疑心暗鬼」が自分の首を絞めた。組合で・・でも組合も力不足、自分たちが縮小してしまった。
結果として残ったのは、「人を雇えば赤字になる加工費」だけ。当然、家内工業では未来は見えない。

いまさら誰が悪いなんて言っても仕方がない、社会の流れが変わった事にしよう。

明るい話もしておかなくちゃ。

海外生産の加工糸のクレーム率が機屋や商社で大きな問題になっている。国内生産の流れも見えている。
品質さえ維持できれば、仕事は必ず戻ってくる。そのための準備も必要。

機械の整備・工場の３Ｓ（これが意外と工場選びポイントになる。気をぬくとたちまち・・・）
そして一番大切なのは、自分の気持ち。たとえケツを舐められ様と自分の金玉はしっかり握っておくこと。

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メンテお気楽日記 ９月２７日 のび～る糸

　　　　　　　　　　　　　　　　　「オニ綾」糸が鉢巻状に重なり、問題原因のひとつになります。

今日はお仕事の話です。
糸にも流行り廃り（流行）がある様で、時期によって同じ仕事が続きます。

以前は極細の甘撚り繊維に泣かされ、次はミシン糸などの資材用糸。
最近ちょくちょく見かけるのは、伸び縮みのある収縮糸。

クリンプ加工にウーリー加工、ゴム糸のカバーリング加工糸もあります。
特にこの手の糸は、捲き玉工程でもいろんな問題が発生して、メンテの出番も多くなる。

まず給糸解除、糸を置くだけでビリが出たり、糸バレなのでスタート時点での問題。
なんとか捲けたかナーなんて思っていると、こんどは外層糸の圧力で内層の糸がはみ出してくる。

これを「まんじゅうのアンコ」なんて言いますが、糸管の幅以上になれば商品価値はゼロ。

次の問題は「オニ綾」。うちの得意とする？ドラムワインダー加工では逃げられない問題でもある。
もちろん対策装置はあるが、伸び縮みする糸に対しては、あまり効果を発揮しない。

タイマー調整でスリップを発生させ、綾目をズラす仕組みなのだが、糸がショックを吸収して効果薄。
他の別対策装置も考えられるが、設備投資の話になると、なかなか前に進まない。

収縮性のある糸は、着心地・機能性を重視した衣料生地と考えられる。
今、衣料糸の生産は海外産地にもっていかれ、国内工場は資材繊維に生き残りを賭けているのが現場。

衣料繊維といっても、機能性繊維となると、まだまだ海外生産ではムリがあるのかナ？？

ま、多少難しくても価値のある製品。後は加工工賃もそれなりになれば、言うことはないのだが・・・

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メンテお気楽日記 ９月２５日 プラス思考は美味いモノ食べて・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日は安宅漁港の定置網でカンパチをゲット！美味いゾー。

いつもブログの書き込みをしながら思うのだが、なんか、ボヤキやクドキが多くない？
けっして自分ではイイことではないと思っていても、話題になるのはグチばかり・・・

日曜日の朝は、「がっちりマンデー」や「サキどり」を観てガンバらなくちゃ！と思い、
「和風総本家」の誰も知らない・・？コーナーでは「職人てイイなー」なんて、根が単純なんです。

ところが、一歩現場に入ってしまうと、「あきらめモード」に簡単に感化されてしまう。
「しかたがないサ」「こんなもんだヨ」「ガンバっても・・」おやじのグチについ乗ってしまう。

おやじがグチの一つでも言いたい気分なのは、十分過ぎるくらい分かっているから・・ハイハイ。
本当はここで「仕事ってオモシロイョ」なんて話題が必要だが、請負い製造業全体がマイナス思考？？

「仕事があるだけでもありがたい！」これが元凶の一言であっても、現実であることも確か。

溺れそうだと言ってワラを摑む。ワラに摑まりながら「まだ足りないまだ足りない」それがグチ。
グチを言っている者に限って体も頭も動かない。だからいつまで経っても変化なし。

こんな話だれも聞きたい人いないョな。もし居るとしても「同情相憐れみ組」
自分だって「がっちり」の情報のほうが楽しい。みんな少しでも前に進みたいと考えているハズ。

これからはプラス思考で物事を見たい。たぶん「お気楽」とは言われるだろうが、そこは「やせ我慢」？
まずは、生活を楽しむ事に努力しよう。美味い食事に美味い酒。「笑顔」でいれば何かイイことあるだろう。



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メンテお気楽日記 ９月２２日 嫁に行かない出戻り娘

５月の末あたりに、うちの倉庫に入ってきた、小型綛揚げ装置。
この娘ならって思って、染工所の試験室に紹介したが、あと一歩？で嫁に行けなかった。

この娘ならまあ大丈夫。そのうちお化粧しなおしてイイところへ嫁がせよう・・
なんて思ってるうちに一夏が過ぎた。ところが、その間に大型綛揚げ機は３台も嫁に行ってしまった。

倉庫の中では、ちょっと場違いな娘はワインダーに囲まれて、少々ホコリっぽい顔をしている。
彼氏を紹介しない自分も悪いが、そもそも専門外であるがために、探しに来るムコさんもいなかった。

化粧でもすれば、お見合い写真を持っていくことも出来るが、なんやかんやで後回し。
小さいがために場所もとらず、お気楽をきめこんでいたが、機械のことを思えば「働いてナンボ」

バブル時代のどっかの工場？の特注品。色んな機能が付いていても、仕事がなければ宝の持ち腐れ。
「娘」なんて言ったが、年齢から考えるとおお年増？ひょっとすると・・・

ま、歳のことは目を瞑ろう。繊維産業では高齢者の方がイイ仕事をするし、なにより工賃も安い？？？



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メンテお気楽日記 ９月２０日 中古部品の値段

販売の方は、中古機械ならまだマシで、中古部品が主流になってしまった。
問い合わせがあるから商売にはなるが、部品は価格付けに悩むことが多い。

はっきり言ってしまえば、鉄クズ。
先日の解体に際しても、選別もれした部品は「後の祭り」処分屋さんに行ってしまった。
そんな部品に限って後から「あれないか？」悲しい結果。

「多分この部品は必要になる」自分の思い入れに止まった品だけが生き残る？
もちろん整備はするけれど、元をただせばタダの品。価格設定は？１００円でも１０００円でもイイ？

需要はある。「新品はもう作っていない」「新品に変えたいが高くて・・」

新品部品ならば販売価格があるが、いったん中古部品になれば価格はバラバラ。ツラを見て？
相場は新品価格の四分の一？これもあやうい価格。まさに買い手と売り手のかけひき価格。

以前、仲介した機械取引を思い出す。
買い手が売り手の処へ機械確認に来た際、「使わなくなった機械はゴミだから・・」この一言で取引はパー。
少しでも安く買いたい気持ちも解るが、目の前で言ってはいけない言葉もある。

自分も「処分機から・・」と思うから気が重いのかもしれない。中古部品が必要な人がいる。
山の宝石、石ころと宝石の選別作業と考えれば、多少はやる気も出てくるかも。

最後に、こんな中古商売いつまで続くのか？こっちの方が問題ダ。

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