三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 10月30日 流れは検査機器?

2013-10-30 | メンテナンスお気楽日記
                           検撚器の整備中です。腰が痛い。

仕事とはおもしろいもので、同じ内容が集中します。

月初めは産業用中古機台の注文が、めずらしく?動き始めたり、インバーター組み込みや
デジタル定量装置の話から「ケバ・節サンプル検査機器」開発にまで、話が進んでいます。
そんな時期、検撚器の修理依頼まで舞い込んでいます。

最近は電気シーケンス会社での打ち合わせ時間が多くなりました。
自分の立場とすれば、顧客?の「こんな装置があれば!」の声を伝えるだけですが、
如何せん、アナログおっさんには対処できない装置ばかりです。

いらぬ?心配はやはり販売価格で、どんなに便利な機器を開発しても、顧客に使ってもらわな
ければ意味がない。それも一件でも多くなければ、品質管理も良くはならない。

ところが、知ってのとおり長~い繊維不況、肝心の工場では設備投資に手が出せない。
特に検査機器の場合は、工賃を生み出す機械では無く、自分を守るための機器?。

だから皆は、「あればイイね」で終わってしまう。クレームのなすり合いの怖さも
充分わかってはいるが、5万10万の予算が出てこない。皆そうとう厳しい。

検査機器は、たま~にしか使わない機器の割には?意外と高額。極小ロットだもん。
検撚器・ストロボ・テンションメーター・硬度計など、新品はとてもとても。

相談している会社は「こんな時期だから、必要な機器」とは言ってくれるが、
価格設定と製作ロットが、まったく読めない。高ければ買ってもらえないし
安ければ三筋の様に?貧乏ヒマなし。

只、試作器については、スポンサーから「高く付くのは仕方がないナ」の言葉も
いただいているので、ちょっと安心。


P/S 電動式検撚器の中古情報がありました。検査協会の領収書付きとの話
    もしかすると、自分が以前整備した機器かも?

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メンテお気楽日記 10月26日 あったらイイな、検査機器!

2013-10-27 | メンテナンスお気楽日記
機械作り・ものづくりの基本は「あったらイイな、できたらイイな。」です。
もちろん、仕事を便利に素早く継続的にこなす為の道具としての、試行錯誤から始まります。

デジタルはかりの定量装置は、福井の電気業者?が話を聞いてもらえました。
簡単?に考えていたが、いろいろな問題点も指摘され、素人考え丸出しです。

まず、はかりとは重さを計る増量計算で、減量方式ではデジタル表示の誤差がでる。
例えば、1㎏のひょう量なら最小目盛りは1gだが、大きくなれば5g10gの表示になる。
デジタル信号では、100gでも104・99gや109・99gで作動することとなる。

一番のポイントは、ユーザーの希望で「何を、どうしたいか?」で仕様が変わってくる。
その為には、ユーザーを交えた現場確認と機器開発が当然必要となる。
三筋の「こんなもん、あったらイイかな?」だけでは、絵に描いた餅でしかない。


「餅」ついでに、又、ピン!と来た機器に興味が行きました。「ケバカウント機器」です。
懇談のなかで「整経機のケバ感知装置の需要や整備依頼が増えている」とのことからです。

糸の品質には、最近様ざまな問題が出てきているのは理解しているが、委託加工業者にとっては
与えられた資材を加工するだけで手いっぱい。もし最終段階でクレームが発見され様もんなら
責任のなすり合いが始まる。誰も自分が悪いとは思ってもいない。これがけっこうキツイ。

問題は、自分が加工する糸を解っていない?ことで、いくら「この糸はオカシイ!」なんて
口で言っていても、誰も耳を貸そうとはしない。加工してしまえば自分の責任となる。

その為には「数字」が必要で、せめてサンプル検査の結果ぐらいは出したい。
責任転嫁の手段でなくても「こんな加工になるが良かったら」だけでも話が出来る。

わざわざ検査機械を作らなくても、作業機にセンサーを取り付けるだけでも
ケバや節などをカウントして、品質を見極めることも必要なことかも知れない。

これも、繊維加工にとっては「あったらイイな、できたらイイな」じゃないかと思う。

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メンテお気楽日記 10月24日 昔ばなしは禁句?

2013-10-26 | メンテナンスお気楽日記
                                     絹撚糸産業

6時前には高速に乗りたくて、5時半過ぎの出発。
外はまだマッ暗、季節だけはどんどん変わっていく。

灯りの点いているのはコンビニばかり、それにしても数の多さに今さら考えてしまう。
「人のやらない商売だから儲かる」?なんては聞いてはいるが、駐車している車がない
ってことは、客がいないってこと。地方ではコンビニの出はいりも多い。

高速ではまだ、トラック便ばかり。やはりトラック物流には感謝しなければいけない。
なんせ、3時過ぎに出した荷物が、翌日には関西や関東まで届く、便利な世の中になった。

なんて、バカな事をいろいろ感心しながらの一人旅。9時過ぎには京都へ到着。
今回の搬入は、京都の街中、御所や二条城の近く。なんせ道は狭いし一方通行も多い。

何とか目的地に着いたが、車を止める場所もない。で、近くのコインパーキングに入る。
仕事に来て駐車料金がいるなんて常識?は、田舎のおっさんには無かった。

午前中いっぱいは、大阪の業者と仕事をして、午後からは絹糸商社や客先に顔を出す。
りっぱなビルの事務所の会社もあるが、やはり老舗の店舗はおもむき?がある。

中庭を望む応接間には、電話でしか話したことのなかった業者顧客も呼んでくれていた。
当然ここでは話に花が咲く、約2時間の懇談もあっという間?

話題というか課題?はやはり「後継者」問題。いくら何拾年と続いてきた商いでも
生産工場が無くなれば、継続は難しい。機械屋としても機械の維持も出来ない。

工場主や女工さんの平均年齢が70才?。自分の地元でも一番若い工場主が62才では
笑い話にもならない。対策も考えられるが、いち個人や一業者では無理な話。

話の隅々に「昔は」「昔は」なんて言葉が出てくること自体、衰退の危機。
物事は前向きに考えなければ、前進も維持も出来ない。カラ元気でもけっこう効果は出る。

と、あれ、昔話に付いていける自分がいることにもハッとさせられる。

p/s 機械の納品先は、若手の企業グループだった。ちょっと安心。



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メンテお気楽日記 10月20日 重量定量装置

2013-10-21 | メンテナンスお気楽日記
糸の場合は、「糸密度」と言って、ある一定の「長さと重量」で糸番手やデニール・デ
シテックスが決まります。

と言うことは番手ともう一方を設定すれば、捲き糸の長さや重量を出すことが出来ます。

製品を作る上では、材料となる糸の長さの管理は重要なポイントとなります。

だから、各工場ではワインダーをはじめ準備機械や撚台には「定長装置」が
組み込まれることとなります。

ところが、定量装置と言っても「定径」「定時間」「定回転」「定長」「定重量」など
いろいろな方法があります。

リミットスィッチやタイマーを使えば簡単ですが、誤差調整が微妙です。
カウンターやワインデングメーターでは、機械管理が問題となります。

最後の重量設定は正確な「長さ」を換算出来ますが、ハカリをはじめカッターや
機台停止装置など、捲き機械以上?の設備が必要となります。

高額糸材?の絹加工でも、最終仕上げに一錘だけ天秤ハカリを使用して製品管理を
行なっています。

ハカリ管理もアナログ的?に考えれば、色々の方法が有り、目盛り芯をスイッチとして
電気信号に変えるだけのことだが、全錘組み付けとなると大がかりなものとなる。

今、興味のあるのはデジタル計りで、これなら組み込み場所も小さくなる。

理論的には、目覚まし時計が鳴る仕組みを理解すれば出来ると思っているが、
デジタルとなるとチンプンカンプン・・・??。

デジタル時計でセットした時間にベルが鳴るってことは、何らかの信号が出ているとは
理解している。これを糸切信号にすればってことだが、先がまったく見えない。

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メンテお気楽日記 10月19日 定価商売が本筋?

2013-10-19 | メンテナンスお気楽日記
自分がしている仕事や整備した品物には「定価」はありません。
販売価格は販売店が決めます。すべては「相場」を信じて仕切り価格で設定します。

北陸地区の相場と他の地区の相場や、販売店によっても違うのも、薄々感じているので
客先では、「いくらです。」とは、ぜったい言えない商いをしてきました。

ところが、ネット問い合わせ等によって小型機械の直接取引が増え、自分で価格を
決めなければならない商いも出てきた。そこで聞こえてきた言葉が「安過ぎる」だった。


自分自信が「安い!」と感じるのは、野菜の直販コーナーや量販店の衣料品。
野菜の直販店では、JAに出せなかった?品物を顔写真付きで格安で提供している。

そうか!自分のやっている仕事は、曲がっているキュウリと同じなんだ。
定価は付けられないけれど、味は変わらないし品質も保障しなければならない。

中古機械といえど、仕事が出来てお金を稼ぎ出す機械でなければ、意味がない。
さしずめ、メンテナンスは曲がったキュウリの料理人ってとこか?

もう一方の量販店の衣料品。こちらも呆れてしまう価格が付いている。

海外生産だから!とは言ってはいるが、実は国内工場も多いのです。
加工費の安い海外工場から、即商品として輸入される訳もなく、国内での加工も必要なのです。

只問題は、販売価格ありきの作業ですから、工料は厳しさ以上の話も聞いています。
ここでは、イオンやユニクロの話をしようとは思いませんが、JA前の「農協」を
思い起こせば、おのずと「ものづくり」の流れが見えてきます。

確かに作物さえ作っていれば、農協が買い上げてくれ、生産のノウハウも教えてくれる。
只、誰のために作っているのか、客の意見や感想はもちろん、販売先や価格はまったく見えない。

結果、農協は巨大な企業?となったが、ものづくりの喜びが感じられない後継者からは
見放され、農地は宅地になり、後継者はサラリーマン?に就職。

ものづくりは、「誰かさんの為に」が見えなければ、オートメーションの生産ラインと同じ。


おっと!話が不況ボヤキになると、支離滅裂な言いぐさがポンポン出てくる。
本題は「定価」だったナ。定価とはモノの価値、定められた価格。

モノの価格は、材料費・加工費・希少価値などで決まる。すべてはお客が納得する価格を
算定して決まる。たとえ高い加工費となっても、見る人にとっては納得の価格として通る。

それが「定価の何割引き」なんての販売は、そもそも最終販売店の決めることであって
ものづくりや加工に押し付けて来ること自体オカシイ?売らんが為の変則手段?

「定価崩し」は「ものづくり崩し」に移行する危険性をはらんでいる。
定価とは「納得の価値」 だからこそ、掘り出し物を見つけた時の喜びも大きくなる。

今日はちょっと書きすぎた。疲れてくると文章の〆が見つけられなくなってしまう。お終い。

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