三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月15日 商いは回り舞台

2016-01-15 | メンテナンスお気楽日記
「商いは飽きない」なんて、うまい事言うものだ。

今日は、ボビン操に紙管を立てるための「ペッグ駒」の注文の為、木工加工所を訪ねました。
木管給糸が紙管(5°)給糸になり、8㎜の芯棒ではセンターが取れないとの相談でした。

自店在庫は三筋ワインダー用(12~24錘)として確保してある為、100個200個には対応出来ません。
中古情報を屈指しても、まずピッタリの製品を見つけるのは難しい。

プラ成型なら低価格だが、現状の市場ロットを考えれば、単価計算が大きく異なってくる。
やはり、昔?からの「木工製作所」にたよって、手仕事加工での製作がベスト。


ここにきて、寒さが一段と厳しくなりました。木工所では、当然の様に「薪ストーブ」を使用しています。
ただ違うのは、薪ではなく廃材を利用しています。仕事が忙しければ、材料には事欠きません。

「去年はペッグを焚いていなナ」「アア、整経工場から処分を頼まれた。いい材だったナ」
「今日は、そのペッグを作ってもらいたくて来た。おかしな話だが、作ればお仕事・お仕事」

処分?すれば無くなる、無くなれば作らなければならない。ものづくりや商売の「基本」だそうダ。

「消費」があるからこそ、世の中の商いがあり、同じ商いが続けられる。
何十年何百年の老舗でも、人々の「需要」は変わらない。時代を見ながら、したたかに生き残っている。


繊維産業にとっても、海外生産の波こそあれ、「国内生産の需要」は決して無くなる事はないと確信している。
今は、海外コストに翻弄されてはいるが、地産地消・産地技量にこそ、ものづくりの本質があると思う。

只、やはり、気掛かりなのは、底辺の衰退・作業の空白化。
後継者のいない工場、高齢化、技術の伝承、機械の老朽化、産業機械の開発等々の問題。

いくら、政府が支援基金・補助資金・・・・あぁ、や~めた。話がボヤキに入ってきた。
「なぜ・どうして・おかしい!」って事は、又の機会に一つ一つ観察することとしよう。

素人がプロになる道。それは「続ける」ことしかないのです。だから胸を張って「商い」が出来る。

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