三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月22日 中古価格・新品価格

2016-01-21 | メンテナンスお気楽日記
                     倉庫の箱入り娘(神津SSP)まだ、嫁に行かない。

決して、景気が良くなったとは感じないが、ここにきて、中古機台探しの依頼だけは多い。
でも、正直、ヒットする出物は無い。依頼の8割が「探して見るネ」の返事しかできない。

泣き言じゃなく、約30年近く、繊維機械メーカーの新規製造が行われていない(ほとんど)
と、言うことは、お世話できるとしても40~50年物。廃棄されてしまった機台も多い。

各業種機料店・職人・工場への出入りが多い仕事柄、「中古情報」には、ある程度、自負していたが、
ここにきて「探しても見つからない」より「探しても無い」が正論になってきた。

いくら「産業支援基金」に頼るとしても、設備投資の「現物」がない場合は、どうするのだろう。

「新台」の情報も聞いています。でも、納期が3か月~半年。価格は以前価格の1,5倍になっています。
メーカーサイドの市場ロット、生産コストを考えれば当然の価格です。部品加工工場がないんだもの。

生産高による「減価償却」には目をつむるとしても、企業にとっては厳しい選択です。
資金を生かすためには、おいおい「使える中古設備」情報が必要となっています。


設備の「中古価格」は今、どん底です。設備投資の話すらなかったのも現状です。
例えば、30万の機台(新規50万)が6万?。10万では高い!と言われてしまいます。

売れない、儲からない中古機を「保管」する機料店もいません。コスト料金も出ないから。
中には「無くなれば、高く売れる」って話も聞いたが、結果「中古機は中古機」でした。


繊維機械の開発・製造の可能性は、極めて厳しいと感じています。

例えば、小松はコマツブルトーザーの生産基地でもあった。城下町?には幾多の工場があり、
製品として組み上がり、世界市場へ送り出した。それは城下町だからこそ出来る技・技術の賜物。

機械は「部品の塊」であることは理解してもらえると思う。いくら高機能・高性能な自動車?も
品質管理された「部品」があるからこその製品で、その「すそ野」は計り知れない。

で、繊維産業。糸道ガイド・ボビン・シリンダーキャップ・研磨加工・・・・・・
つい「ボヤキ」たくなる気持ちも、解って下さい。

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