三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 3月28日 器用貧乏?

2012-03-28 | メンテナンスお気楽日記
                  おなじみの?機台倉庫。組めばお宝、捨てれば鉄クズ?

「糸の加工賃もナンだけど、機械の価格を下げているのは「三筋」かもしれない。
 職人(メンテ)が機械を売ったらダメだョ」なんて言われてしまった。

考えれば、条件が揃っている。機械はある。工具もある。部品もある。
整備・修理・改造しようと思えば、自分の手間仕事でチョチョイのチョイ。

撚糸屋にボビン繰り・撚台・ワインダーがあるように、自分の手間を計算しなければ
儲けを削ってでも、仕事が欲しい。少々?ムリすれば、何とかなる環境。

販売店(商売人)が機械を売ろうとすると、まずは機械を探しての価格交渉。
仕様変更があれば部品を仕入れ、組み付け・整備には職人を依頼。機械の移動もバカにならない。

当然「商売」なんだから、仕入れ・経費・委託から儲け(手間賃?)を出さなくてはいけない。
だから、それなりの相場があり、世の中に回っていた。売るための手間も当然商売。

ドロのついた野菜はスーパーには並ばない。

ところが、お百姓さんや定置の漁師さんは「美味い・新鮮」と言われると、つい嬉しくなっての
産直販売。いくら野菜や魚のプロであっても、流通や販売に関しては皆目・・・・

たとえば、魚をさばく事ができる人には超特価でも、刺身が食べたい人には半分は生ゴミ?。
野菜のドロも新鮮さの目安じゃなく迷惑な汚れ。きれいに手をかけ、袋にならべての商品。

流通があるからこそ、商売が成り立ち、店が建ち、街が出来る。

自分の作った物をならべて売っていたのでは、途上国のバザールと変わらない。
人の意見を聞き、人の力を借りる、みんなが儲かる・・・・ンー、話がズレてきた。

「器用貧乏」。一人だけでは経済は廻らない。いつまでたっても一人分。
人に頼り、人に頼られての経済活動。で、なければ景気は良くならない!。

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メンテお気楽日記 3月27日 弱気なお仕事?

2012-03-27 | メンテナンスお気楽日記
                   明日は京都出張。でも去年のような時間は取れない。

「捲き屋さんを紹介してくれ!」と言われても、とてもお世話できない。
正直、と言うより悪く言えば、捲き屋さんに恨まれる様な低価格と手間仕事。

そもそも原因は、撚糸屋さん?の低価格加工賃自体にあるのは充分理解している。

撚糸屋さんの特長(弱点?)は「一括加工」。原糸が工場に入荷すればコーンアップまで自社で出来る。
糸商とすれば、便利な工場だが、加工工程の費用を理解していない。「製品」のみの価格交渉。

撚糸屋も下準備・加工・仕上げの各工程の工料は計算できるはずなのだが、なかなか強気に出れない?
もろもろの要因のあるのだろうが、けっきょく無理?な価格での受注になってしまう。

儲けが少なくなれば、一番に来るのは「人員整理」。機械があっても人を付けられない。
でも、一人の人間ができる仕事には限度がある。どんなに機械は動いても、やはり人手は必要。

どうしても手が回らなければ、やはり人手。でも、そんな虫のイイ女工さんなんていない。
だから、仕事がつまった時だけの「外注委託」当然、アタリマエ?の工賃では足がでる。

どうしてもデフレスパイラルから抜け出せない。もう、そうとう深いところまで来ている。

昔から「ケツを捲くればいい」なんて言うけれど、誰かがペロッと舐めてしまう。
「疑心暗鬼」が自分の首を絞めているのも解っているが、やはり不安が先に立ってしまう。

ケツにトンガラシを塗る方法は「差別化価値」と「高品質」しかない。
糸に対して・仕事に対しての自信がなければ、いつまでたっても「下請け加工」

「舐めたければ、舐めてみろ。ヤケドしても知らないョ」

パンツを下す自信がないのは、自分に自信がないから?
大丈夫、男ならガンバッてこすれば多少は大きくなるから。

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メンテお気楽日記 3月24日 依頼品は骨董品?

2012-03-24 | メンテナンスお気楽日記
福井の○○さん、けっこう探したつもりでも、出てきません。
モーター仕様は、誰も手放す気はないし、50㎝タイプは数も少ない?

出てくるのは、25㎝の手回しタイプばかり。ホコリまみれの骨董品。
部品が揃っていてガタがなければ、りっぱな検査機器。日本製品はスゴイ!

真鍮製なら磨けばピカピカ、クロームメッキ部は少々サビが浮くけれども、
事務所に飾れば?ハクが付く?(と、以前言われた)

そもそも、「検撚器」は1mの糸に何回撚りが入っているか検査する機器。
それを50㎝で計り2倍するか、25㎝で4倍にするかの構造。

指摘どうり、誤差が出やすいは理解できるが、強撚の場合は2倍の回転が必要。
1200TWなら、50㎝で600回25㎝なら300回。(注・ハンドル1回転5TW)

25㎝で検査を早くし、何回かの統計を取るのも有りかと思います。

又、モーター改造もミシン用のフットスイッチ仕様を正・逆転スイッチに配線すれば
出来ますが、25㎝検査の場合は、使用する糸の撚度がポイントになると考えます。

価格のほうは、骨董品?のため値段がありません。ツラを見て仕入価格の1・5倍
ま、新品価格?の四分の一以下と考えて下さい。

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メンテお気楽日記 3月14日 採らぬタヌキの見積書

2012-03-15 | メンテナンスお気楽日記
現在、4件6台のワインダーの見積書を提出してあります。
1件2台は工場の拡張工事をしているので、確実に「買い」と期待している。

2件は「返事は一週間程待ってくれ」なので、淡い期待(本気?)で待っている。
淡い期待と言っても、見積書を書いた以上、それなりの準備が必要。

中古機械を選んで、ドラムを選ぶ。紙管も工場仕様に合わせての組み合わせ。
微調整は「注文」があってからでもイイが、まずは機械の確保が一番大切。

ところが、倉庫には以前の「見積仕様」の機台が何台か残っている。
早とちりと言うか、売れるつもりでの前作業。それがそのまま・・・

本来ならば、注文を受けてからの組み付けでもイイはずなのに、
つい嬉しくなって、セッセセッセとお客の事を考えてしまう。これもお節介のなせる業?

お客さんにすれば、当然、仕事の見込みがあっての機械依頼「足りないかナー」で。
それが中止ということは、お客さん自体も期待外れ。どっちもどっち、悪いのは糸商か?

以前、廃業工場へ機械の下見にきたユーザーが「機械は仕事がなければ鉄クズだ」と言って
工場主を怒らせた事があった。少しでも安く買いたいの気持ちからだろうが、一理はある。

倉庫の機台。自分にとっては財産かもしれないが、使ってもらえなければ鉄クズ?微妙。
だから、見積もり依頼があると、つい力が入って先走り。でも、けっこう楽しい時間。

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メンテお気楽日記 3月11日 「極細繊維」と簡単に言うけれど・・

2012-03-12 | メンテナンスお気楽日記
                           「天女の羽衣」天池合繊の新聞記事より

テレビ番組「夢の扉」で福島の斎藤織物が紹介された。

「世界一薄いシルク生地」これまでの14Dから8Dへの挑戦。
結果は世界のデザイナーからの絶賛と期待までが紹介されていた。

まずは、シルク産業の二代目がガンバッている姿が逞しく、気持ち好かった。
若い経営者たちは、みんな必死でガンバッているが、なかなか結果が出ないのが現状。

顧客のニーズは理解できても、生産価格と販売価格とのジレンマが大きい。
正直、おやじがやっていた頃と比べれば、生産量・生産加工費は減少。手間だけが増えた。

「極細繊維」アマノジャクに見れば、
8Dの糸は、1㎏の糸の長さは1,125,000m。100万メートル以上。
その糸を150m/min(スピードは出せない)で捲けば、7500分(125時間・5,2日)

1キロの糸を一行程加工するのに、5日以上の時間がかかる計算になる。
綛揚げ・ボビン捲き・撚糸・コーン捲き・整経・織機の行程を考えても、途方もない時間。

1反?いくらの価格になるかは知らないけれど、加工賃は10倍でも足りない?
時間が10倍掛かると言うことは、人件費だけでも10倍・・・んナ訳ないョな。(反対に安くなる?)
的を外したヤブニラミ発想かもしれないが、手間賃が価格に反映されていないのも事実。

石川県ではポリエステル極細織物の「天池合繊」。ともに話題性としては取り上げられるが、
いかに定番商品として維持して行くかが、生産現場のポイント。続けられれば怖いもの無し。なんて。

でも、これまでも特殊加工の足の短さは、メンテ仕事で色々見てきた。
「あれ?この前の仕事は?」

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