三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月31日 死ぬまでお仕事!

2013-12-31 | メンテナンスお気楽日記
30日「明日、ドラムのベアリング交換してもらえるかナ?」
「いいスョ。午前中なら体も空いていると思うから。」

と言うわけで、暮れの31日もお仕事となりました。

でも、年末休日も3日目となると正直、体を持て余していたのが本音です。
掃除・買い物のお手伝い?も終え、後はテレビ番ぐらいしかする事(気)がない。

いつの間にか土曜・日曜それに祭日と、休むのが当たり前の生活に慣れてしまい、
日曜日に仕事をするという感覚を忘れかけていた。だから反対に新鮮にすら感じる。

でも考えてみれば、日曜日こそ稼ぎ時って仕事もいっぱいある筈。
半分とは言わないまでも、観光やショッピング、娯楽産業の従業者も多い筈。

日曜休日とは、働く人々の「おつかれ休日」「ご苦労様休日」であったと思う。
ところが、政府は今、観光産業やサービス産業のグローバル化に力を入れている、
オ・モ・テ・ナ・シの合言葉で世界のサイフを当てにし始めてている。

決して間違いではないとは思う反面、一抹の不安を感じているのは自分一人じゃないと思う。
だって、サービス業だけの世界なんて、現実成り立つハズがない。

農林業をはじめ、色々なものづくり産業があるからこそ、仕事が出来、生活が出来
そのご褒美がセービス産業を活性化させるハズ。生活に追われたサービス産業なんて無い。

と、話が横道にドンドンずれて行く前に、今日の感想。
「来年は72ダョ、自分で終わりだけど、いつまでやんなきゃならないのかネ~」

「そりゃ、死ぬまでお仕事。期待されなくなったら人間オシマイ!なんて。」

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メンテお気楽日記 12月20日 繊維機械の中古市場

2013-12-20 | メンテナンスお気楽日記
                     中国製ワインダー。今は倉庫の中です。

昨日書けなかった、中古機械のお話です。

昨今の機料店の商いは、部品販売では天井が見えていて、と言って新規設備の話もない。
ユーザーが設備が必要になっても、まず中古機探しから始めなければならない。

ところが、この中古市場にしたって以前の相場が通らない。少しでも高ければ話が消えてしまう。
ユーザーが賢くなった?と言うよりも、設備償却すら出来ないのが本音らしい。

確かに機料店にとっては、中古機販売はおいしい話だった。新品販売なら10%のお世話料。
そこへいくと中古機の場合は、買い方によってマージンが変わって来る。少額でも儲けは出る。

ところが中古情報の激減。もし見つけたとしても運搬費が機械価格と同じなんてバカな話もある。
機料店の場合は「整備渡し」が基本。このための部品を見つけるだけでも大仕事。
新品がないのもザラで、もし再製作なんてすれば販売価格が通らない。

問題は二代目機料店。こんな状態もいつまでも続く訳がない。機械は毎年古くなり減少する。
いくら「繊維産業は無くならない」との自負があっても、飯のタネが無くなってしまう。

あと何年か後には、設備交換が必ず必要になる。それに対応するには海外情報しかないのも現実。
もうその動きは出ていると聞いた。只、使っている客からの「使い勝手」情報が頼り。

中国は種類が多いが当たり外れがある。そこへいくと台湾・インドネシア製は後進産業の割り?に
まともな製品がある・・・なんて、自分にとっても確かめようのない未知の情報ばかり。

一番イイのは、繊維産業が息を吹き返し、国内のメーカーが少しでも色気を出してくれれば・・・

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メンテお気楽日記 12月19日 大径捲きワインダー

2013-12-19 | メンテナンスお気楽日記
昨日は、中京地区の機料店の若社長?の訪問が重なった。
両社とも、中古機械の確認らしく北陸まで足を延ばさなければ、厳しいとのこと。

中古機械の現状と販売の難しさも話題になったが、これは次の記事にすることにしよう。
それより気になったのは、両社とも8吋10吋機の情報が欲しいとの依頼。


自分が親父の手伝いを始めた頃、国内でも多くの繊維機械の展示会の期会があった。
各社が大型新型機を開発、三筋もSTL8吋3~5㎏捲きがメインだった。

特に福井での展示会では、合繊各社の対応に追われていたのが懐かしい?
確かに多量捲きは、作業効率・人件費・生産効率を考慮すれば、必要な機械だった。

ところが、現在ではその福井産地でも8・10吋機の中古機械を探すのは難しい。
10年?前の福井の機料店倉庫では、大量のワインダーを見た、そしてそれらが
中国をはじめとする、海外輸出用と聞かされた。

じゃ何故、繊維工場から大型ワインダーが消えたのか?
一言で言ってしまえば「品質管理」と「加工費」

ウォータージェットやエァージェットの織機が次々と海外輸出されたのと同じ。
作れば作る程、儲かることは無く、工賃は下がり経費は掛かる。想いとは逆の方向へ進んだ。

もっと大きな問題は「品質管理」。「糸の性格」「ものづくりの知識」
大径になれば、外層・内層の繊維密度が違ってくる、解除テンションも当然、変化する。

生地にして解った諸問題も当時ならば、当然対策はされたと思う。しかし
「多品種・少ロット」の波の中で、忘れられたと言うか、伝承されていないのも事実。

今回の大径捲きも、そのことが充分解っていての依頼なのか?確かめるスベがない。


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メンテお気楽日記 12月17日 逆転情報・機器?一発

2013-12-17 | メンテナンスお気楽日記
昨日は午後4時に鋼材屋さんとの発注打ち合わせを予定していました。

ロール巻き取り装置の第二弾の製作です。なんせ最大捲き径1mで重量は800kg。
そんなのは、めったにないと言われていますが、平均しても400kg捲き?

前回の様な、剥離装置は要らないとの事ですが、横幅が1500㍉コアの長さも1750㍉
極端?に広い。フレーム設計は出来るけど、広巾ロールが問題。利用できる廃材情報もない。

織機関係の機料店にもけっこう声を掛けたが、出てくるのは小巾・並巾ばかり。
新品ロールを注文する予算は当然?無く、最後は鉄工所でのパイプ加工まで考えた。

午後2時、能登地区の機料店担当から連絡が入る。

「織機は無いけど、広幅の検反機が出ている。探している長尺ロールも付いているゾ」
「今日なら、見ることが出来るけど今から来るか?」

能登までは高速と里山バイパスを利用したって、片道1時間半、約束までには帰れない。
でも、確認しなければならない。鋼材屋さんとの予定をキャンセルして車を走らす。

「あった!ピッタリ!」これを逃す手はない。

ロールを利用出来るのはもちろん、巻き取り装置も付いている。フレームもそのまま利用
原動部のモーターや減速装置も付いている。諦めていた押さえローラーも測長器も付いている。

後は給フィルム?のパレット装置を作れば、事は足りる。
と、言うことは?鋼材屋さんに渡す図面が必要ないと言うより、キャンセルして書き直し。

予算も中古機の買い入れ・搬送を含めても30万は安くなる。仕事が出来て尚且つ安ければ
社長も文句の付け様も無い筈。しいて言えば、自分の考え代・足代・図面代はどこから出そう?

中古機械の巡り会わせとは、ほんの小さなチャンス。となりにあっても見逃すことも多い。

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