三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月23日 メンテの小道具

2016-01-23 | メンテナンスお気楽日記
                     カラーマグネットで不良個所を表示します。

企業の外注工場が高齢化?のため廃業し、設備を「企業内工場」へ移設した工場も多くあります。

しかし、ベテラン工員がいる訳もなく、パート工員や海外研修生が作業にあたっています。
当然、ミスや不手際で不良巻きも多くなり、納期計画も遅れ気味です。

納期遅れなら、まだマシも?不良糸が、そのまま次加工へ回る事故も目立つ様になりました。
それは、不良個所を発見した際、メンテに報告、又は使用中止箇所とすればイイのだが、
仕事に追われ、製品納期が優先されます。特に海外研修生の場合は要注意です。

企業も当然解っている?から、不良巻きが発生すれば「その箇所は使用中止」の指示も出しています。

ところが、企業内メンテ傭員がいる処も少なく、貯まりにたまってから?のメンテ依頼となります。

現場に入り「どうなんだ?」と聞いても「巻けません!」の返事しか返ってきません。
ケバが出ていたのか?綾振りがおかしいのか?ベアリングが回らないのか?・・・・・

ワインダー作業のプロになる意識すらない人に、そこまで期待する方が無理なのかも知れない。
どうして巻けない・どうなった・どうしたら直るのか?。それは専従員(外注)だからこその考え方?

もっと大変なのは、現場工員さんとコミニケーションが取れない、言葉が通じない(海外研修生)。
こっちは、おもいっきり優しく聞いているつもりでも、笑顔だけでは不良原因も解らない。


で、対応は「カラーマグネット」での不良個所と不良様子(原因)の表示です。
これで、修理時間も大幅に短縮できました。パート工員も「説明・指示」さえすれば、やる事はやってくれる。
マグネットを色分けする事によって、おのずと不良原因も観察するようになりました。

外注工場の時は、どうしても直らない箇所には、マジック文字やガムテープがベタベタ。
機械外見よりも、良い製品を作ることが優先された。でも今は、作業空間が雇用にも影響する時代です。

ともあれ、不良個所が直った時の研修生の「笑顔」は格別です。言葉は解らないけれど。

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