朝一番「綾落ちがひどい状態で出ている。早急に直して欲しい」とのこと。
状態を聞けば、9°15′仕上げ巻きワインダー40錘で、15か所も綾落ちが発生しているらしい。
「糸が変わったか?」って聞けば、「同じ糸だが番手が細くなった、前の時は問題ない糸だった」
糸が細くなってスベリが悪くなるのは、ベークドラムではよくある事だが、今時?ベークドラムを使用
している機台なんて少ない。ベークドラムは同一糸・同番手仕事でこそ、ころがり効果を発揮する。
ドラムの溝角というのは、真っ平のスベスベに見えるが、実は、糸の番手太さに適応した凸凹が糸によって
形成される。これを「なれ」と言って、糸との馴染みが良くなる。糸がころがり移動するからできる現象。
ともあれ、機械を直すったって、どこを触ればイイのか?
回転スピードを落としても、糸は安定するかも知れないが、張力不足でスベリがなお一層悪くなることもある。
接圧角度にしたって、ベアリング不良にしたって、今までまとも?が、一度に不良になるとは考えられない。
それと、40錘のうち25錘は、現状条件で巻けている訳だから、その違いは「微妙な」事と考えなければ
ならない。微妙と言えば、やはり「気候条件」。糸加工には、その糸にあった「湿度条件」ってのもある。
特に、古い?工場は「天候条件」に影響されやすい。外気と工場内と同等?。低気圧なら湿度も高くなる。
他にも、油剤や、撚り数の変更など、色々の条件もあるが、今回は変更はないとの事。正に推理・推測です。
で、フッと気付いた。「クロームメッキ・ドラム」これも特徴あるドラムで、材質硬度は充分あるが、
表面が滑らかな分、糸がくっ付き易い(密着する)これを解決するのが、梨地メッキやテフロン加工である。
短繊維には有効なドラムだが、昨今の甘撚りエステルには、サラサラ加工が有効とされる。
湿度の微妙な差が、クロームメッキのすべりに影響を及ぼしていると考えた。これが40錘の内15錘か?
ならば、対応は簡単?です「シリコンスプレー」ですべり補助してやれば、結果は確認出来る。
スプレーといっても、四六時中吹きかける必要はない。一度すべり出せば、糸とドラムが馴染んでくれる。
馴染みの悪い時だけの対応で充分です。只、注意したいのは、油分配合のシリコンスプレーです。
まさか、油を糸と接触させる訳にはいかない。糸に影響のないシリコンは織物工場で使っています。
と、言う訳で、朝一番「シリコンスプレー」一本を持って、客先に走りました。
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「糸が変わったか?」って聞けば、「同じ糸だが番手が細くなった、前の時は問題ない糸だった」
糸が細くなってスベリが悪くなるのは、ベークドラムではよくある事だが、今時?ベークドラムを使用
している機台なんて少ない。ベークドラムは同一糸・同番手仕事でこそ、ころがり効果を発揮する。
ドラムの溝角というのは、真っ平のスベスベに見えるが、実は、糸の番手太さに適応した凸凹が糸によって
形成される。これを「なれ」と言って、糸との馴染みが良くなる。糸がころがり移動するからできる現象。
ともあれ、機械を直すったって、どこを触ればイイのか?
回転スピードを落としても、糸は安定するかも知れないが、張力不足でスベリがなお一層悪くなることもある。
接圧角度にしたって、ベアリング不良にしたって、今までまとも?が、一度に不良になるとは考えられない。
それと、40錘のうち25錘は、現状条件で巻けている訳だから、その違いは「微妙な」事と考えなければ
ならない。微妙と言えば、やはり「気候条件」。糸加工には、その糸にあった「湿度条件」ってのもある。
特に、古い?工場は「天候条件」に影響されやすい。外気と工場内と同等?。低気圧なら湿度も高くなる。
他にも、油剤や、撚り数の変更など、色々の条件もあるが、今回は変更はないとの事。正に推理・推測です。
で、フッと気付いた。「クロームメッキ・ドラム」これも特徴あるドラムで、材質硬度は充分あるが、
表面が滑らかな分、糸がくっ付き易い(密着する)これを解決するのが、梨地メッキやテフロン加工である。
短繊維には有効なドラムだが、昨今の甘撚りエステルには、サラサラ加工が有効とされる。
湿度の微妙な差が、クロームメッキのすべりに影響を及ぼしていると考えた。これが40錘の内15錘か?
ならば、対応は簡単?です「シリコンスプレー」ですべり補助してやれば、結果は確認出来る。
スプレーといっても、四六時中吹きかける必要はない。一度すべり出せば、糸とドラムが馴染んでくれる。
馴染みの悪い時だけの対応で充分です。只、注意したいのは、油分配合のシリコンスプレーです。
まさか、油を糸と接触させる訳にはいかない。糸に影響のないシリコンは織物工場で使っています。
と、言う訳で、朝一番「シリコンスプレー」一本を持って、客先に走りました。
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