三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 3月30日 商店街の魅力

2013-03-29 | メンテナンスお気楽日記
遠方より、車で訪ねてくれるお客様との待ち合わせ場所は、インターか道の駅。
道の駅はインターから10K程ですが、一回の左折でいける一本道?

何よりの利点は、すぐ近くに機械倉庫として借りている建物があり現物確認が出来ること、
それに、道の駅は駐車場やトイレも広く、特産品コーナーやJA直販市があり、多少?の
待ち合わせ時間も楽しめます。人気の食堂はお客さんとの距離を縮める格好の場所?

そんな訳で、道の駅「こまつ木場潟」は顔なじみが多い。
特に入り口付近で待つことが多く、外販売り場での話がはずむ。

九谷焼の出店に山中漆器の出店、どちらも旧市内に店をかまえる老舗。
何代目かは知らないが、若手?の主人がお客さんの対応をしている。

最初の頃は「毎日いろんなお客さんと話するのが楽しい」なんて話もしてたが、
おいおい話題は、旧市街商店街の衰退のこと。人通りが極端に少ないのが現状。

当然、若手?であるから商店街活性化の企画にも力をいれているが、なかなか結果がでない。
行きつくところは「郊外大型店による客動向の変化、購買意欲の衰退?」理由はいろいろ?

イベント企画で人が集まっても、店に入り買って貰わなければ意味がない。継続的に。
商店街の魅力とは、すなわち、商店の魅力・商品の魅力。
人は街に集まるのでは無く商品が目当て。商店街は通りとしての雰囲気演出。

考えてみれば、人里離れたところにも人気店は存在し、人々は集まっている。
理由は、味か環境か?それとも主人の人柄か?何か?魅力があるから人は集まる。

商店街の落とし穴?それは「わざわざ来ていただいた。」との「おもてなし」のこころ。
人通りが多く、店に商品を並べれば客の方から入って来る?それはズーッと昔のはなし。

商店街の活性化は、個人店舗の魅力の集約にある!なんて他人事みたいに言えるのも、
自分自身が商店街を利用していない張本人だから・・・

衰退化の要因、まだまだ計り知れないことが多いと思うが、まずは自分自身が客の立場
・目線になれば、おのずと答えは見えてくるのかも知れない。

みんなここまでは解ってはいることなのだが、どうすればイイのか、動けないのが常。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ


メンテお気楽日記 3月26日 「ものづくり」のこだわり

2013-03-26 | メンテナンスお気楽日記
「風合いの出方が違う。」「コレでないと出せない味。」
機械屋には、ちょっと理解できない言葉。 生地や製品の話です。

確かに触ってみれば、柔らかったり、生地の艶が揃っているのは解るが、
他の生地とどこがどう違うのかと言えば、説明のしようがない。

以前から出入りの撚糸屋さんからは「イタリーでしか出来ない仕事」とか
「イタリーだから出来る糸」の講釈?はよく聞いていた。
しかし、ダブルの量産安値に対抗する「こだわり」とも感じていたのも事実。

イタリー撚糸機の本来の良さは、自分では実感することは無かった。

綾部の若山さんから「小型のイタリー撚糸機を作りたい!」と相談を受けたのは一年前。
「あるのはリング撚糸機ばかりで、どうしてもイタリーの味が欲しい」
運よく、金沢の機料店に残って?いた、イタリー撚糸機の部品を紹介出来ました。

先日、久しぶりにメールに入っていたのは「小型撚糸機できました。」
早々に添付されていた写真を見て、ンーン!木枠で作ったんダ・・

機械屋の勝手な思い込みは「鉄の塊り」。何でも鉄を組み合わせる事しか考えられない
(考えてしまう)自分には、正に目からウロコ。反省する前に「ものづくり」原点を見た。

産業機械の中で育ち、万人向けの性能を維持提供する為には、当然品質の規格。
その為には、部品の組み合わせ。組み合わせによって機械が動き、仕事をする。
メンテナンスや機械製作、当然の様に鉄製部品を組み合わせて対応してきた。

でも、考えてみれば織機だって糸繰り機だって、最初は木製からスタートしている。
只、「量産」という御旗のもとで、同規格同品質の鉄製機械に移行していっただけ。

今は、木製機械といえば、骨董機械、趣味の機械との感がいつのまにか身についている。

ところが、大手繊維メーカーの研究室の中でも、木製機械を見たことがある。
機械開発、機械づくりの第一歩は、すべて手仕事(木製機械)から始まっている。

今回のことで「木製機械こそが、ものづくりの原点」と改めて気づかされた。


最後に、ボビン繰り機の処分情報に京都から車を飛ばして来た若山さん。
このバイタリティーこそ、もう一つの「ものづくりの原動力」と感じました。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ


メンテお気楽日記 3月17日 出会いとふれ合い

2013-03-17 | メンテナンスお気楽日記
東京で特殊糸の製作と製品企画しているお客さんから北陸出張の連絡あり。
能登方面のニット工場との打ち合わせとのこと。宿泊は小松のホテル。

加賀市には、興味のある糸を製造している工場があるのは以前から知っていたので、
ぜひ、顔合わせと言うか話をしたいとの希望。もちろんその工場は自分の出入り先。

朝一番にホテルへお迎えに。先方は金沢に用事があるとの事で、急いでの面談。
のはずが?話に熱が入ってしまった。糸の話に加工の話、はては工場見学まで・・

機械の話なら口を挿めるが、○○メーカーの糸の特性、フィラメントの数、
加工方法に仕上げ方法。首を振ることも出来ず、真ん中に座っているだけ。

様は、合繊糸から「風合い」をどう引き出すか?らしいが、その為には
ひと手間もふた手間もかかるらしい。普通糸のような量産は難しいとのこと。

結局一時間以上もおじゃま?して、開発見本糸まで頂いた。金沢の用事は?・・・

予定が早くなり、帰りの飛行機まで時間がたっぷりとある。なによりこのまま
「ご苦労さま」じゃもったいない。といって、他の工場見学もムリがある。

思いついたのは、山中温泉菅谷地区の工芸の館「佐織」横川さんの工房?
絹糸ではあるが、蚕づくりから織りまで自分でやっている。

クズ繭を座繰りしてふた味?も違う紬を織ったり、和紙原料を絡めた特殊糸。
手作りで作る糸だから出る風合い?何かヒントがつかめるかも知れない。

案の定、座繰りの前に座り込んでしまった。ばあちゃんとの話が楽しいみたい。
プチプチ切れる糸を繋いでまた回す、手は休めることはない。手仕事の本髄。

ここでも和紙を織り込んだポーチと柿渋染めの小物を買った様だ、会長の所では
「きもし」のセーターを買っていた。なんか気を使っていただいた様な・・・
でも、気に入ってもらえたものと理解して「良し」としよう。

嬉しい情報もあった。
以前案内した、山梨で織機製作している若夫婦の所へ横川さん夫婦で寄ったと
話してくれた。出会いがふれ合いになっていることが、一番満足。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ


メンテお気楽日記 3月15日 中国製ワインダーのカタログは!

2013-03-15 | メンテナンスお気楽日記
中国製のワインダーの出物があるとの情報で確認に行く。
10インチ平行紙管捲きの1錘立てのテイクアップワインダーとのこと。

工場の備品倉庫の奥に2台並んでいた。製造プレートは確認し忘れたが、
新品同様。ここ何年前と考えるのが順当であろう。でも中国の製造年代の差は大きい。

タイプは神津さんの炭素繊維用ワインダーに似ているが、一般受け?する
すっきりしたデザインと色を取り入れている。さすがコピー大国。

トラバース装置は同一だが、色んな仕様があるとのことでカタログを出してきた。
これが、また立派。フルカラーの高級紙印刷16ページの冊子になっている。

写真を見れば、どんな仕事でも出来そうな気分?になる。
只、惜しむべきは、中国語の説明がチンプンカンプン理解できない。
そういえば、ここ何年も国産機のカタログは見ていない。あっても英字版。

カタログには産業機仕様の写真も掲載されてはいるが、九割は単錘機。
アマノジャクの目でみれば、試作機・試験機?完成度は解らない。

機械は産業用に使用され、改造改革を繰り返して、完成度があがる。
この時節、技術コピー?は簡単で、昔の様な「形だけ」ってこともない。
でも、スレ・アタリといった、微妙な技術は数を熟さなければ解らない。

オーナーには合うことが出来ず「なぜ、手放す」のか確認できなかった。
まず、産業機としては割が合わないのは解る。特殊糸への対応用としても
1錘では仕事にならない。じゃ、興味シンシンのお遊びか?

上手くいけば、工場にはズラーッとワインダーが並んでいるはず。
遊んでしまえば興味もうすれ、もちろん仕事にもならなければ・・・

でも、面白い機械であることは確か。世の中には興味シンシンの人も多いョ。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ


メンテお気楽日記 3月13日 せっかちな段取り

2013-03-13 | メンテナンスお気楽日記
          12錘機から6錘・3錘・2錘機のワインダーを作りました。

小松市を通る国道8号線(約20㌔)には交差点信号機が一台もありません。
もちろん、市街地を走る旧国道ではなく、高架と山側環状を開いた新国道です。

二車線化工事も進み、当然のように車のスピードも違ってきます。
60㌔はノロノロ運転?70・80は平均で、それでも追い越されます。

そんな訳で、福井・富山の出張は1時間計算の勘違いをしてしまう。
もちろんバイパスばかり走る訳もないので、予定が大きく狂ってしまう。

段取りと言えば「外注依頼」
自分では簡単な加工だと思っていても、依頼先には当然段取りがある。

小一時間もあれば・の加工でも、返ってくるのは早くて2日後。
まさか持ち込みで待っている訳にもいかず「たのむネ」で帰るしかない。

メッキ等の加工となれば、外注の外注。10日から2週間は当たり前?
お客様とすれば、不具合があっての注文。すぐにでも直して欲しいハズ。
その事に対応するためには、お客さん以上のイライラが募ります。

「直したいのに直せない」と言うより「直せるのに直せない」
ただ時間を待つ、部品の揃うのを待つしか自分には出来ないのです。

以前には本気で旋盤を買おうと思っていました。ボール盤と旋盤があれば
大抵の加工は形にはなる。自分ですれば時間も早いし価格も・・・なんて

でも、その時、取引先の社長から言われた言葉が
「それこそ器用貧乏って言う。商いは人の手を回るから値段が付く、大工が家を、工場が
機械や製品を売っても、結果は見えている。人の力に頼るのも商売の大事な事ダ。」

一応は解ってはいる筈なのに、タイマーを組んだりモーターのベアリング交換など
けっこう電器屋さんの領域まで入り込んでいる。運送屋さんとはもう3年もご無沙汰。

「世話好き」は言い訳で、自分がせっかちの為、段取りばかり気にしているのかも?

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ