三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 11月30日 事後報告「入院してました。」

2017-11-30 | メンテナンスお気楽日記
約3週間、ブログの新規アップをしていません。こんな事は珍しいですが、書けない状況でもありました。

まだ、くたばった訳でもないが、多少は、危機的な状況になった感も、あります。
「入院を承諾する」って事は、そういうことだと思い返してもいます。


事の起こりは11日の喀血でした。やはり心配になり、病院を訪ねましたが、
診察結果は「タバコ止めますか?死にますか?」の診断でした。肺胞出血と言って、肺胞の毛細血管からの
鮮血が気管に戻ってくる?咳き込むと真っ赤な血が混じる。原因は、まず「タバコ」だそうです。

早々に禁煙モードに入りました、都合よく?山形出張もあり、飛行機やレンタカーなど禁煙環境はバッチリです。
仕事の後のいっぷくの誘惑さえ乗り越えられれば「禁煙」のチャンスかも知れません。

でも、どこかに「今まで散々吸っているのだから、たかが一本ぐらいは・・」ポケットのタバコを捨てられない

20日過ぎには喀血も頻繁になり、助手席やポケットがテッシュでいっぱいになり、仕事の段取りや、自分しか
出来ない仕事なんて「言い訳」も通用しません。再度レントゲンやCTなど病院での時間ばかりです。

内臓疾患?ですから、塗り薬や貼り薬なんて、あるハズもない。只々安静にして、自力治癒を待つのみです。
もちろん、点滴による、栄養剤や止血剤での補助もあり、ホースで体が動かせない。おまけに鼻まで酸素吸入。


いくら自営業といえど、さすがに月末処理は必要と思い「外出届」を提出したら、治癒良好結果との事で、
「外来診察」に切り替えていただきました。そう「退院」です。

まずは報告と、このブログ更新していますが、
入院していて、体験した事、感じた事、考えた事。いっぱいありました。

でも、病気の事はこの記事一回です。趣旨が違います。糸へんや仕事に関する「やぶにらみ」はおってドンドン
書き込んでいくつもりです。もちろん、そのことが自分にとっての啓発ともしなければならない。

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メンテお気楽日記 11月10日 長距離出張(ドライブ)禁止令

2017-11-11 | メンテナンスお気楽日記
来週の「米沢」出張の予定に、家族からストップが掛かりました。自分ではいつも通り、車に工具を積んで
走れば、たとえ段取りが変更になっても、旅先でも、それなりの対応が出来ると思っています。

九州方面は別として、関西・関東方面は、車での出張範囲内と考えていました。朝早く出発し、5・6時間の
ドライブ。それなりの?仕事を終えて、また帰路に就く、たとえ帰宅が深夜になろうと、それなりの気力もあり
「日帰り出張」もいとわないつもりです。

ただ、冬季のドライブは、夜明けが遅く夕暮れは早い。ドライブの楽しみである景色が見えないのが、随一の
難点でもある。ヘッドライトだけを見つめて、ただひたすら走るのは、確かに辛いものがある。


いつも通りルートを検索し、ナビ以前の情報を頭に入れる。高速道路一本で行ける工場もあれば、ジャンクション
変更を繰り返してのルートもある。下道に降りてしまえば、後はナビが案内してくれる。便利になったものダ。

今回も検索では、片道550キロ所要時間6時間半と出たが、実質7時間以上を予定しなければ走れない。
休憩もあれば、その地方のサービスエリアも楽しみ?たい。作業時間が何時間予定するかによってギリギリの
スケジュールとなる。ビジネスホテルを探そうとしたら、お母さんから「待った」が掛かった。

「自分の歳も考えなさい」若い若いと自分では思っているものの、年金受給者。地区の工場社長が自分より年上な
だけ。「あんちゃん」とは呼ばれているが、他から見れば、りっぱな「じいちゃん」らしい。


先日、福島県から倉庫を訪ねて来た商社担当者は、新幹線を乗り継いでやって来た。山形新幹線・東北新幹線
北陸新幹線。座っているだけかも知れないが、半日以上掛かる。往復となるとそれなりの経費も必要となる。

次のプランは飛行機利用。小松からは仙台まで直通便がある。時間にして1時間で到着。そこからレンタカーを
使って、約130キロの高速道路コース、余分に見ても2時間は掛からない。これなら通常出張?と変わらない。

検索結果でニコッとしたのは、割引率。JRならばこうは行かない。予約が早ければ早いほど、すごくお得?
自分が使う経費以上に、客先への負担も少なくなる。後は、宅配便で工具を送るなどの段取りも必要となる。


車のラジオからは「高齢者の事故件数が増えている」との事。若い人たちの無謀運転よりも、50年以上の
「運転技術過信」が体力・気力そして思い込みが、共わないのが要因との事でした。

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メンテお気楽日記 11月9日 ホコリ注意予報

2017-11-09 | メンテナンスお気楽日記
なぜか?最近は「スパン関連」の仕事が続いている。その糸種の仕事が重なることはよくある事だが、
時代の流れ(流行)と言うより、売れ筋(儲かる仕事)の方へ、水は流れる。

識者は、大量生産と低価格(賃金)からの脱却とか言っていたが、少ロットのカセ染色の波も一時の
山だった。売れ筋が見つからなければ、いつまで経っても少ロットのまま。

特殊加工が好きな?絹撚糸工場のおやじも、生活の為には、商社委託の定番ロットに戻ってしまった。


で、スパン糸染色の仕上げ巻きワインダーから始まった仕事は、染色工場、カバーリング加工工場、
靴下編み機工場、包帯工業など、風綿が当然の?工場環境ばかりが続いています。

麻糸を扱う商社担当さんからは「皆さん、風綿対応はどうしていらっしゃいますか?」の質問が
ありました。それこそピン・キリです。工場環境と言うよりも、周辺環境が一番のポイント。

田舎で焚き火をしても、すぐ消防署に連絡が入る世相、騒音や匂いはもちろん、風綿にも気を使います。
後から住宅が建った、なんて言い訳も通用しません。


もちろん、製品への風綿混入への対策は、各工場で行われています。
ワインダー機のテンション部に可動式ブロアーを使用するのも、少しでも?糸ホコリが溜まるのを防ぐ
為です。カバーリング給糸を逆さ吊りにするのは、コーンに溜まる風綿を巻き込まない為です。

それでも風綿が溜まれば、編み機のゲージを傷めたり、機台ストップがかかる為、ウースターや
セレテックスの電子機器で風綿部をカット、又つなぎ直す手間加工まで強いられています。

空中風綿には、イオン静電気で集める方法もあるとは聞いてはいるが、そこまではなかなか手が出ない
大半の工場には、大型換気扇が設置され、風綿を外の水槽に吹き付けていたが、それも問題があり、
換気扇の前に不織布フィルターで外部への放出を少なくする。これも交換が大変。

誰でも、まず「吸い込む」のが一番と考えるが、吸引力を得る為には、相当の設備と騒音が必要となる。
そこで、利用するのは、やはり「自然の力」です。重さがある以上は「落下」そして「溜まり」ます。

昔の?スパン糸加工工場には、床近くに「窓」がありました。そこから自然と?風綿が逃げてゆく!
まさか、そんな事は今では出来ないので、溜まることを見越してのコーナー型吸引装置もありました。


それより、今、注意および点検をお勧めしたいのは、電気機器の中に溜まっている「風綿」です。
先日、スパン糸工場の廃業のため、機械移動しました。配線を切るためスイッチボックスを開けたところ
風綿が四角い形で出て来ました。スパーク(火花)が出なかったのが、幸いと考えなければならない。

以前にも、コントロールボックスの中から四角い形のまま風綿が出てきた事があるが(資料写真)
笑い話にもなりません。こんな中に、と思う処にも風綿は溜まっています。今一度、点検が必要です。

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メンテお気楽日記 11月2日 量産機とこだわり機

2017-11-04 | メンテナンスお気楽日記
ワインダーの注文を頂いたついで?に、カセ繰り機やHボビンカセ揚げ機の問い合わせもありました。

専門違いといえど、そこそこの情報は持っている。それに、その分野を得意とする業者や職人仲間もいる。
いくら畑違いの問い合わせでも、仲間の力を借りれば、それなりの?対応が出来る。勉強のチャンスでもある。

今回も運良く?客先機械を譲ってもらえる事になりました。販売店仕切りに比べ、売り手は高く?売れ、買い手
は、安く手に入る。まさに「産直販売」で、WinWinお世話ですが、「それなりの相場ってモノもあるョ!」って
小言を聞くこともある。しかし、両方の笑顔を見てしまえば、つい、調子に乗ってしまう。


しかし、弱点もある。その機械の特長と言うか、仕様目的を深く?理解していないのが難点でもある。
お客さんは「この仕事(糸加工)のために機械を探している」それには、それ仕様の機械が必要となります。
ただ、カセ揚げ機であったり、カセ繰りでは「用」を成しません。錘数であったり、サイズも違いがあります。

その「錘数」が中古機探しの際、大きな問題となります。大半の廃業工場は「量産設備」がゆえに、価格競争および
人件費コストの確保が引き金となり、人を雇えない工場と、まかない切れない設備が残りました。

出て来る「中古情報」は大型機・量産機ばかりです。当初は、海外輸出の話もあったが、今は皆無です。
国内需要?の小型機のために、長い機械を分割して商いとすれば、当然、設備は減少していきます。そして、
デフレスパイラルの渦に巻き込まれます。低価格・中古部品・部品工場の撤退・設備維持・・・

今、中古設備機械の確保以上にむずかしのは、人の確保です。委託工場や下請け工場はドンドン減っています。
それと同時に、技術を持つ人もいなくなっている。「技術のこだわり」が失われて行くと言うことです。
「餅は餅屋」口を酸っぱくして言っているのに、世の中の動きには逆らえない様です。


おっと、話が横道(グチ?)に入ってしまった。Hボビンの話がしたかったのに。

Hボビンには、A型・B型・C型・K型のサイズ仕様があります。糸の巻き量が350~1100gの種類です。

開発は当然、A型から始まったが、量産対応のため、C型そしてK型が主流となりました。繊維加工繫栄期には
当然の設備として用いられ、「出荷したボビンが戻ってこない」なんて撚糸屋の泣き言まで聞いた事もある。

ところが、「A型ボビンを探して欲しい」との依頼を受けた頃(3~4年前)には、話が一変していた。
「プラボビンで糸を送られても、産廃費用が掛かるから、紙管巻きにして欲しい」との事でした。

購入価格はいくらかは知らないが、中古価格は100円を切っていた。撚糸屋の倉庫にはボビンケースが山積みに
なっていた。120錘機の3倍4倍のボビンが必要とされたのだから、その量では、産廃費用も出せない。

さて、なぜ今頃になってA型なんでしょうか?
それは、糸に「やさしい」からです。鍔が小さく「解除抵抗」が少ない。ネーム屋などでは、糸が極端に細くなり
C型ボビンでは仕事に成りません。それに、内層・外層の差もヒケとなって表れます。B型は胴も太くなっている。

ワインダーならば8吋10吋巻き、撚糸機のシリンダーもラージサイズ。繫栄期すべての機器が量産対応されまし
た。撚糸屋に言わせれば「110シリンダーで糸を作れば、良い仕事ができる」解っては、いるのです。
編み屋さんからは、8・10吋巻きのワインダーが消えました。問題があったらこその対応です。

「仕事と機械」。糸への「こだわり」があればこそ機械の「仕様」が変わって来るのです。
スピード、サイズ、距離。言いたい事はいっぱいあるけど、今日はここまで。ちょっと書き過ぎたかナ。

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