三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 11月30日 知識と知恵

2013-11-30 | メンテナンスお気楽日記
「女工さんの知恵袋・繊維産業編」は水面下?で着々と増えています。

「あまり大っぴらにされると困る」との指摘から、発表するのは中止しましたが、
「知識と知恵」はなんか違う気がして、境もわからずモヤモヤとしている。

確かに、その工場で行われている何でもない技術?が、他でも出来る様になれば
自社だけの加工が他社にも廻り、しいては値下げ等になれば問題は大きい。

しかし「知識」に関しては、自分が学ぼうとする意識があれば、いろんな媒体から
情報を得ることが出来るし、それは共用財産でもある筈なのだが・・

「真似されると困る」と言う人は、当然「知識」があり、そこから自分なりの「知恵」を
プラスした結果、他社では難しい技術(加工方法)を手に入れた事と思う。

結果だけを真似しようとすれば、中国のディズニーランド?の様な悲惨な結果に成りかねない。
なぜ、ネズミがミッキーマウスになるのか?アイドルとなるべき「知恵}がない。


話を「繊維加工」にもどして、どこまでが「知識」であり「知恵」なのかという判断が
極めて難しい。個人差以上に「ここは自国領土!」まさに言ったモン勝ち。

もともとこの話(企画)は技術伝承が出来ない・行われていないとの危惧から始まった事。
せっかく?若手の後継者が手を挙げてくれたが、「知識」としての伝承すらなかった。

今「知識と知恵」を同線上にのせて、新たなスタート(知恵)を探ることは可能だが、
それは取りも直さず、諸外国(後進圏)もすぐに追いついてしまうと言うこと。

どこまで教えるのか?何を守るのか?極めて難しい問題で、答えも出せない。

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メンテお気楽日記 11月29日 けがきコンパスとポンチ

2013-11-29 | メンテナンスお気楽日記
基本的には、三筋ワインダーは12錘が多いのです。

中小の撚糸屋さんはもちろん、大きい工場でも12錘機を何台かで稼働したほうが、
機械管理としては、作業効率も含め、使い勝手がイイのです。

だから、機械改造にあたっても、おいおい12錘づつの部品交換やメンテになります。
撚台や整経機のように、交換部品を何百個も用意する事はまずありません。

そんな環境での仕事をしてきたので、改造や部品づくりも自分自身でやることになる。
だって、小ロットの外注加工では、客先に思わぬ?負担を強いいることとなる。

それが今では、もぐりの電気屋さんも?電気部品や電工工具もハンパない。
鉄鋼工具も欲しいは旋盤ぐらいで、ボール盤やグラインダー・切断機も揃った。
万力と定盤があれば大抵の作業はこなせる。ドリルやヤスリの数も増えた。

只、単品加工なら「この辺にタップを切れば・・」なんて、いい加減な?仕事も
可能だが、いかんせん12個又は24個の製作となると話が違ってこる。

ドリルの穴加工が右や左に開いていたのでは、やはり気になる。その為には
ケガキを入れて、ポンチを打ち、小径ドリルからの二度手間三度手間。仕上げは面取り。

こんな事までやってはいるが、加工費は外注からすると半額以下?材料費もそうだが
自分がやっている負い目?がアダとなって、なかなか強気には出られない。

ホームセンターが好きとは言ったが、正直、ホームセンターが無ければ出来ない仕事ばかり。

外注加工に、二の足を踏んでいる様では、景気も仕事もゼッタイ良くなるハズはない。

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メンテお気楽日記 11月26日 老犬介護

2013-11-25 | メンテナンスお気楽日記
正直、もうヘトヘトの状態です。
介護の大変さは、本人になった時しか理解できないと言いますが、本当です。

特に、命ある者の介護は、相手の意思を推測しながらの世話ですから、自分の想いが
聞き入れてもらえない事の方が多い。何をして欲しいのか解らないこともある。

もう歩くことはもちろん、排便も一人(一匹)では出来ない状態です。
大便の方は形があるので家で処理できますが、小便は外まで毎回抱えていきます。
それも最近は流動食のせいか、約3時間おきにお呼びがかかります。

母親の時も最後は子供にもどってしまい、家族中それは大変でした。
でも、介護施設のおかげで、自分の時間はある程度確保することは出来ました。

犬の場合も、施設はあるとは聞いてはいるが、まったくその気にはなれません。
人間の場合なら、りっぱな医療設備に必要性も感じたが、犬の場合は最後まで
見守ることのほうが、大切なことと感じます。

でも、大変は大変です。
まだ自分の場合は日中は、仕事優先で外出することは出来ますが、女房は丸一日中の
付き合いとなります。せめて朝方は寝てもらう為に気を使っていますが、毎日の
4時起きはけっこう辛いものがある。

家で何かをしようとしても「キャイ~ン」が始まれば、事を中断して犬を見なければ
なりません。今は、家の中では犬中心の生活となっています。疲れています。

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メンテお気楽日記 11月21日 カセ染め(輪)事情

2013-11-21 | メンテナンスお気楽日記
                       自在カセ輪と木(竹)製カセ輪

某大手のネーム工場では、チーズ染色されたコーン捲き糸を自社の織機に給糸する場合
1kgの糸でも、外層または内層の500gしか一回の作業に使用しない。

担当によれば、微妙に色合いが違うと言う。確かに以前の染色工場では、大量ロットに
対応するため、プラスチックのPPチーズ管での作業が当然となり、当初は捲き硬度や
糸密度を厳しく指摘された。その他色々の諸問題も発生したことも事実。

しかし、染色釜自体も格段に改良され、化学管理も充実した現在はめったな事では
染色ムラは無いと思うのだが? やはり見る人が見ればどっかが違うのか?


カセ染色にも、問題は山積している。まず大手工場では採算が合わない。
手仕事も多いし、作業時間も掛かり過ぎる。おいおい小規模工場に集約される。

ところがここでは、完全に?人員不足。外注工場も厳しくなっている。
先日も人絹染色工場から「コーン捲きしてくれる処を紹介して欲しい」との電話。

たぶん来週には、富山の染色工場からも外注工場からの自社への機械移動の仕事も入ってくる。
すべて、高齢作業員の廃業が原因。当然?のことだが後継者はいない。


こんな状態でも、仕事が無くなった訳でもない。時々はカセ仕様の話も舞い込む。
絹撚糸屋では、綛揚げ下請けの奪い合い?ニット工場に紹介した捲き屋さんも手いっぱいで×

工場では自社での対応を考えているが、今度は部品が集まらない。カセ輪も需要がなくなれば廃業。
「他の製作工場を紹介してもらえませんか?」「がんばったんですが、うちが最後になりました」

先日は麻糸用のカセがないかの問い合わせ。ニット用でも不足しているのに大径カセなんて
まず出てこない。「数が少ないのなら、木製で作ったら?ホームセンターで材料は揃うョ」

なんかものづくりは、昔に戻ってしまった感がする。自分だけか?

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メンテお気楽日記 11月19日 猫毛ペッグでビリボーを作った。

2013-11-19 | メンテナンスお気楽日記
                    次回作?猫毛を取り外して、テグスを張る予定。
                      12本のおもり付きテグスで糸を抑えます。

本日、30個の特注ビリボー装置はなんとか納品しました。
テグスの糸通しに、思いのほか時間が掛かり約一週間の内職仕事?

ところが客先で「あと42個必要」なんて簡単に言われてしまった。

オイ、オイ勘弁して欲しいョ。材料選びも大変だったが、組み立て作業には手仕事加工が
いっぱい。せいぜい10個ぐらいならサービス残業の範疇で納まるのだが・・・

まず追加の材料にしても、プラ加工を世話してくれた業者は廃業してしまい、新たに自分で
探さなければならない。塩ビ管の切断加工も二度とやりたくない仕事だった。

そりゃ、お金にい止めを付けぬ納品ならイイけれど、三筋の場合は低価格のアイデア勝負。
委託加工も最小限におさめ、使えそうな部品の組み合わせ。後は手仕事の工賃奉仕?


今回も作っているうちにピーンとひらめいた。わざわざプラ加工のペック台を作らなくても
猫毛ペッグを利用すれば、もっと簡単に安く出来るし、自在紙管立ても重宝する。

猫毛ぺッグは縦取りの糸が裏に周らない様にする装置。猫毛を取り外してテグスを張れば
捲き糸の給糸ビリを抑え、尚且つ糸ズレも防ぐことが出来るハズ?(試験は必要)

そんな時、大好きな?ホームセンターで水道管の異径つなぎ部品を見つけた。
細い方はペッグの外径に合うし、太い方は捲き玉の安定には必要となる。

価格にして500円、水道工事の材料店なら量産品だからもっと安くなる。
ペッグ台や塩ビ管を使うより、製品価格にすれば2000円は節約できる計算?

ただ問題は、丸編み工場に出入りしている仲間が猫毛ペッグを見つける事が出来るか?
ここは、期待いっぱい(正直半分)で待つしかない。

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