三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 10月31日 2錘機ワインダー作ったゾー。

2010-10-31 | メンテナンスお気楽日記
土曜日の午後から、ちよっと気がむいて、楽しい工作に没頭。
倉庫整理のはずが、部品を見ているうちに、何か作りたくなってしまった。

今月も1錘機の問い合わせが2件あったが、在庫がなくてお断り。
倉庫にはドラムやクレドールがころがっているから、これを組み合わせてなんとか・・・

いろいろな形を考えたが、アングルやプーリーなど新しく揃えなければならない物が多い。
けっきょく三筋タイプの超小型機なら、部品もそろっているのですぐ出来る。

三筋タイプは原動部が大きいので1錘じゃバランスが悪い。2錘ならば許容範囲?
倉庫の部品をかき集め、分解・切断・洗浄・塗装。一息ついたのは午後7時。腹減った。

日曜日は組み付けのみ、小型機だからすぐに形になった。あとは電気回りだけ、
お客?(まだ売れてない)に合わせて100Vか200V仕様などなど、期待はふくらむ。

ペンキ塗装?でピカピカによみがえった機械は気持ちがイイ。
機械修理や中古販売ではお目にかかれない、満足感。

メンテお気楽日記 10月27日 ベークドラム

2010-10-27 | メンテナンスお気楽日記
今日、ベークライトドラムの問い合わせがありました。
工場によっては「ベークでなけりゃ!」の根強い人気があります。

只、もう製造中止になって20年?、中古ドラムにはまともな物はない。
みんな前工場の糸のクセがついている。糸道にはクッキリ溝まで出来ている。

しかし、それがベークドラムの特徴でもありイイところ。人気のヒミツでもある。
糸にやさしく、糸にあった道を創る。糸の太さにあったトラバース面が自然と出来上がる。

金属ドラムを舗装道路とすると、ベークドラムは足(糸)にやさしい土の道。
「輪だち」さえ出来てしまえば、後はハンドルを切らなくても?って感じ。

でも、長所は欠点でもある。糸が変わるとせっかくの糸道が難点となり運転?しにくい。
だから、糸種の変わらない絹や綿工場には人気があったが・・・

昨今のロットの短さ、仕事の変化。とても時節にあったドラムとはいえない。
ドラムメーカーからの相談にも「今、製造しても売れない」との返事しか出来なかった。

ただ、メンテナンスにとってはベークドラム修理はやりがいのある仕事。
綾振り不良箇所が、お客さんの目の前で、きれいにトラバースすれば気持ちがイイ。

メンテお気楽日記 10月25日 安い仕事の行先は?

2010-10-25 | メンテナンスお気楽日記
何か月ぶりかの、短繊維機械の仕事、綿糸の9°15′仕上げ巻き機。
聞けば、他工場の縮小で納期が間に合わず、人ずて紹介でお鉢が廻って来たとのこと。

幸い?にも、動力電気契約切り替え前だったので、なれた仕事と思い引き受けた。
でも、今のアルバイトもやめるのも怖く、半日で出来るぶんだけガンバルとの話。
機械も動かなくなると、とたんに油回りが悪くなる。人間と同じ。

巻き工場への外注仕事が、すべて無くなるとは思っていない。
しかし、現状の工賃が安すぎるのが問題。このままではアト何年かで半分以上が廃業するだろう。
当然、後継者もいないし、機械自体もなくなることも必至。

今はなんとか高齢者の低賃金だのみ?で維持しているが、もう前が見えだしている。

親方の染工所も、発注先のニッターの内情も解っているつもり、
会社を維持するためには、誰かが我慢しなければ。それが下請けか?
でも、下請け工場の廃業は即自分の仕事も出来なくなることと考えてほしい。

「ものづくり」の流れを断ち切らない為にも、
2円3円の値下げ交渉より先に、自社の自信をもった「価格設定」に移行しなければ!。

安い仕事はけっきょく自分の首をしめる・・・実感です。


メンテお気楽日記 10月23日 土曜日はヒマ~

2010-10-23 | メンテナンスお気楽日記
                    こんな生活もあったね~・・・(金沢・湯涌温泉)
午前中、予定していた一件を片づけたら、その後どこからも電話がない。
シャバ中休みか?。今は仕事があるはずなのに・・土曜日はきっちりとお休み?

別に遊びに行く気にもなれず、ちまちまと工場のかたずけ。
部品を買いに来たおやじに「ま~ぁいろんなものがあるな!」とあきれ顔をされてしまう。
どうも片づけがニガテというより、後始末より先に次の準備をしてしまう。いっしょか?

土曜日はなるべく県外出張(旅仕事)を入れる様にしているのだが、
これも大変、客先には休日出勤をお願いすることになる。何軒かはやはり断られる。
自分としてはETC高速割引で気楽に走れるけど、先方も解っているから出張料も割引。

メンテナンスは依頼仕事。
こんな日は、毎日することがあるお仕事が羨ましい。隣の芝生は青い。か。

メンテお気楽日記 10月22日 極細繊維の巻き方

2010-10-23 | メンテナンスお気楽日記
                      巻き量が少なくなれば、鍔の抵抗が大きくなる。
整径屋さんからクレームというか、対策相談が2件続いた。
どちらも、解除中のコーン紙管の飛び出し。あと5ミリぐらい糸を残しての事故。

原因はテール部分の綾落ち、糸のひっかかりで紙管を押し出してしまう。
巻き屋さんは、外・中層の綾落ちには敏感だが、内層ギリギリの綾崩れは意外と見逃し気味?

そもそも極細繊維を巻く場合は、テンション管理が一番の問題。
細い糸の場合、テンションウエィトは極力おさえなければならないのが定説。

フィードローラー付きの機台なら最初から最後まで一定テンションで巻けるが、
たいていの工場はR・Tドラムでの直接給糸のコーン巻き。

ここで問題なのは、給糸の解除テンション変化。
給糸状態が大きい(太い)時は軽く糸はあがるが、給糸が細くなればテンションがかかる。
鍔付きシリンダー等は特に解りやすい。

コーン糸管の巻き玉からすれば、最初(内層)は柔らかく巻き、外層になる程硬く巻ける。
当然の結果(糸によって違う?)として、内層の糸はつぶれ、綾崩れが発生しやすい。
セット(撚り止め加工)をすれば、紙管自体をつぶしてしまう程。

対策として、解除テンションの影響を少なく、テンション装置での張力管理をメインとする。
その為には、巻き量の減量。バルーン管理。巻きスピードの減速、および変速管理。等々、
様は、解除抵抗の変化をいかに一定に保つかってこと。

巻きスピードを落とし、ウエィトでテンション管理するのが良いかと思います。

大阪の○さん、ブログでの返答なんて初めてですョ。
自分もメールになると、まだまだの口です。