三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 10月28日 62年前の糸くり機械

2009-10-30 | メンテナンスお気楽日記
今日は楽しい一日でした。
先日見つけた、ホコリまみれの一錘用糸捲き器を整備しました。

部品は全部分解して、ワイヤーブラシで錆落とし、連結部回転部を確認して
ペンキ塗装(塗装はしない方が・・塗ってから反省)

手回しタイプをミシンモーターで自動回転に、定長のタイマーもあった方が
イイかな?色々考えながらの組み付けは、機械屋冥利。

仕上げて、試運転まで一気にいった。
感心したのは「綾くずし」 トラバースカムのあそびをカバーする為、
充分すぎるほどの二段カム。今の機械では考えられない。

p/s ブログ画像の方法は出来たが、カメラがおかしい!

メンテお気楽日記 10月26日 関税と規制

2009-10-27 | メンテナンスお気楽日記
お気楽なんてタイトルが、疎ましい今日この頃。

店には、中国を筆頭に世界各国の製品があふれている。
確かに海外には、安い加工賃で生産できる処もあるだろう。しかしその物価差を
そのまま、販売価格にするのは、どうなんだろう?
輸入販売業者は、利ざやをたっぷり取って、もっと儲けてほしい。

国内産業を守る名目の「関税」って手もあるだろうが、WTO絡みで難しいだろう
もう一つ、ヨーロッパでの「薬品規制」も安値品流入を止める対策でもある。
先日は、ネーム業者が染色材料でひっかかったという話を聞いた。

ま、どっちにしろ、自分達の安物買いと 物のあり過ぎが根本原因
スーパーの買い物カートを見ると、なにかオカシイ感じを持つのは自分だけ?

メンテお気楽日記 10月23日 生地の分解設計

2009-10-23 | メンテナンスお気楽日記
分解設計●気になる生地を分解して、糸の種類・デシテックス(太さ)・本数・
加工方法・編み方などを調べ、同種の生地を造る段取りを知る方法です。

当然、二番煎じではあるが、同じものを造るわけではない。
イイとこ取りの低価格”

問屋はその見本を持って、アパレル業者へ売り込みに行く。
見本すべてがヒットすることは、絶対にない。
昔、商社営業から、一割ヒットなら大当たりだと聞いた事がある。

のこりの九割の見本を造るのは、撚糸屋と織り屋さん。
「もしかすると」にのせられて、多品種小ロットの仕事に飛びついてしまう。

手間ばかりかかる 「貧乏ひまなし・・・」

メンテお気楽日記 10月21日 在庫は持たない

2009-10-22 | メンテナンスお気楽日記
最近、急な呼び出しで、一錘・二錘だけの修理がある。

「明日までに納品しなくてはいけないのでタノム!」
機台も稼働中のまま、修理することもある。

聞けば、一週間前は仕事が無かった。

問屋が糸を持ち込んで、「なんとか○○日までたのむ」との事
ギリギリの段取りで仕事をこなし、ココで遅れたら間に合わない!

ならば、一週間前に注文しないのだ!
ま、無理かな。今は問屋も商店も余分な在庫を持たないで、「商い」をしている。