三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月6日 モーター修理

2016-01-06 | メンテナンスお気楽日記
振り返れば、「電業社・電材店」との取引きが極端に減っている。それ以上にご無沙汰もしている。

以前は、当然のようにモーターやインバーター、電線や圧着端子等は注文をかけて、新品入荷を待った。
解らない配線があれば、親身になって教えてくれる、頼もしい存在でもあった。

それが、去年はギアモーター一台しか買っていない。インバーターも100V入力の特殊タイプだけ。
小型装置のオリエンタルモーターは北陸支社からの直接取引だから、販売店は通らない。
ネット購入の場合は知識がなければ選べないが、それでも価格帯の魅力は大きい。

モーター交換をはじめ、電気関係のメンテは以前にも増して多くなっている。5割以上と言ってもいい。
「電気屋よりも工具がそろっているナ」なんて、笑われたこともあった。

原因は「中古対応」にある。「じゃ、交換してくれ」じゃなく「モーターあるか?」で始まる。
0,4kWなら2~3万。中古交換なら5~6千円ってとこ、工料いれても1万で収まる。

中古在庫が多かったせいもあるが、いつまでも維持できる訳もない。100W750Wばかり残る。
無くなれば、新品価格でのお世話になるが、その時は「高いナ~」と言われるのが目に見える。


まだ、諦めた訳でもありません。「直せるモノは直す」 分解すれば修理できる機器も多い。
又、そんな事が好きな性格としては、しなくてもいい修理?までしてしまう。(儲かるハズがない)

交換したモーターからはエナメルの焦げた匂いがしない。分解すれば案の定、ベアリングがガチガチ。
ベアリング交換さえすれば、又、中古機器として誰かにお世話することとなる。

ベアリングを組みながら「叩き込めば、寿命が一年以上短くなる」そんなテクニックも教えてくれたのが
販売店の技師だった。その人も、もう定年退職で孫守りが仕事だと聞いた。足も遠のくわナ。


いくら技術やテクニックを持っていても、次世代へ伝えられなかった工員さんも多いと思う。
町工場がなくなることは、そういう事で、企業だけが「伝承」している訳でもない。

町工場にこそ、伝える技術は多いとさえ思っている。失われたモノは大きい。
「技術大国・技術大国」なんか、税金を自分のものと思っている政治家の言葉と似ている。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

ブログランキングに参加しています!1日1回クリックをお願いします!!
↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキングへ