三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 1月8日 職人仕事(四つ枠折りたたみ式)

2016-01-08 | メンテナンスお気楽日記
以前には、木製カセ揚げ機の羽が、水加工の為締って動かなくなり、糸が外せないなんて話も
聞いたこともあったが、その時はお客様がへっこみ式?の羽を探してきて、事なきを得た。

今回は、小型四つ枠の糸を枠から、そのまま外したいとの依頼。
カセ揚げ機や大型四つ枠?なら、羽たたみ方式も見たことがあるが、小型四つ枠では知らない。

「出来るだろう・・」なんて簡単に返事はしたものの、構造を見たら小型には中心棒が無い?
これを機械的(金属加工)に考えれば、ストッパーやバネを組み込み、けっこう複雑。


そんな折、美川の木工所を尋ねたら、ちょうど四つ枠の荷造り中。京都から500個の注文を受け
まずは200個を至急納品との事。ならば材料はあると踏んで、相談を持ち掛けた。

でも、構造が全然違う。材料はあっても穴の位置や組み立て方もまったく別物との事。
6個やそこらじゃ仕事にもならないとの返事。諦めかけたが・・・そこは職人!!

「やってみるか・・」で、正月明けまで、おまかせ依頼。それが今日仕上がりました。

大型四つ枠の折りたたみ式は作ったことはあるらしいが、小型は図面をひいての製作。
木製だから、め具合が特に重要。穴が大きければグラグラだし、狭ければ動かない。

鉄鋼細工では計算出来ない材料の見極めが必要らしい?もし、自分で作っていたら大変なことに。

「餅は餅屋」なんて問題以前に、挑戦してくれた親父さんに感謝しなければならない。
いくら、こんなモノを作りたいと思っても、職人さんがいなければ出来ない仕事も多い筈。

明日は客先へ「大変だったんだから!」鼻高々で納品します。

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