三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月28日 五人組勉強会

2012-06-28 | メンテナンスお気楽日記
国がどうの、政治がどうのこうの言っても世の中簡単には変わらない。
けっきょく誰かさんのご都合にコントロールされる。マスコミにもすぐ同調されてしまう。

でも、小市民の生活は確実に厳しくなってきている。というより生活を楽しむ余裕さえ無い。
観光地では退職者?ばかりが目につく、大企業か公務員の年金生活。うとまし差さえ感じる。

世の中の不公平をボヤいていても、タダの偏屈おやじのガス抜きに変わりはない。
誰かが変えてくれる?大きな変化を期待するよりも、まず自分の周りを変えなきゃ前に進まない。


大きなことは出来ないが、小さなお節介虫ならムズムズと動く。
今回のお節介プランは「五人組研修会?勉強会?」

今、業界で一番必要と感じているのは「やる気」と「出会い」
工場の中でモクモクと?モンモンと仕事をしている社長を何人も見てきた。

「息抜き」では御幣があるかも知れないから「関連工場見学会」で外に引っぱり出す。
撚糸屋のおやじなら、整経屋・精練屋・染工所・機屋ってとこか?試験所も刺激になる。

なぜ、五人組かといえば、大きな研修会では他人事で終わってしまう。
気のあった仲間どうしなら、車の中では本音での話しも出来るし、仕事以外の話題も?

車も一台なら移動も簡単で、何より訪問先のジャマにもならない。
大勢でゾロゾロ行ったのでは迷惑になるし、五人程度なら話も聞けるし顔も覚えてもらえる。

見学も十分程度で充分と考える、興がのれば「お茶」してもイイし、計画変更も簡単。
それより、受け入れ側にもメリットが生まれる。関連業種の客となれば、自社の仕事を
見直すきっかけにもなるし、掃除・整頓でもしてボロは見せたく無いなんてきっかけにも。

「出会い」と「きっかけ」。自分の中に眠っている「やる気」を引き出すチャンスに成れば・・・

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メンテお気楽日記 6月24日 「ものづくり」なくして国は無し。

2012-06-24 | メンテナンスお気楽日記
世界各国からの安い?製品・作物・魚介類が輸入されている番組を見る。
驚嘆とおどろき、そして冷静に考えたら怖くなった。本当にこれでイイのか?

世界規模の流通経済とすれば、確かに理にはかなっている。
安いところから輸入して、国民へは少しでも「お手頃価格」で提供したい?
国民はイイものが安く手に入るし、後進国の経済支援にも貢献できる?

ちょっと待ってくれ!日本ってそんなに偉かったか?
ただ安い労働力を使い、安く買いまくる。経営者のエゴとしか感じられない。

販売産業に観光産業。仕入れて売る、サービスを売る。経営としては成り立つ。
しかし、買ってくれる客サービスを受ける客はどこにいる。まさか年金客頼み外国客頼み?

士農工商。国民の半数がなんらかの「モノづくり」で生計を立てている。
たとえ一点の品にも、五十人百人の手が掛かっているのは前記の通り、すべては「つながり」

魚屋さんの国産魚? 漁師さん・網屋・漁具屋・船舶屋・燃料屋さんのおかげでの「漁」が出来る。
その後ろには「ものづくり」に関わる何百人の職人。もちろんトラックドライバーもトロ箱屋も。

「ものづくりのつながり」があって日本の国がまわっている。みんなが生活できる。

別に輸入が悪いと言っている訳ではない。必要なモノは世界で融通し合う。イイ事ダ。
只、「作るより買ったほうか安い!」「じゃ作る必要もない」が怖いというか危ない気がする。

顧客がいるから販売が成り立つ。顧客とは基本的には日本の国民であると考える。
日本から「ものづくり」が無くなれば、当然顧客のサイフも厳しくなる。

グローバルでがっちり?海外進出?何をおっしゃるやら。
メンテのおっさんとしては、今、となりで汗を流しているオヤジを応援したい。

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メンテお気楽日記 6月21日 中国でのイタリー撚糸機

2012-06-21 | メンテナンスお気楽日記
                   前記事と同じ写真を使いました。

前記事の骨董品の、糸繰り「ガンガン」から話題が広がりました。
面白いというより、考え込んでしまう様な情報も聞きました。

それは、今、中国では高級生地はイタリー撚糸機でしか作れない?とのこと
それも、20年?まえ日本から輸出された、中古機が活躍しているとのこと。

その後輸出された日本製のダブルツィスターや東南アジア製?の新型機械では出来ない業?
確かに、ダブルは量産機としては生産性も高く、製糸工場ではフル操業の状態だという。

しかし、自分が着たい服は着心地のイイ高級生地の要求があるとのこと。
それにはイタリー撚糸の風合いが必要条件になって来る・・・なんて。

日本では、量産型ダブルツィスター景気の波でイタリー撚糸工場は廃業。
中古機械としてドンドン輸出にまわされ、売りそびれた撚糸機は中国のオリンピック景気の
おかげで、鉄クズとして高価?に処分された。

わずかに残った撚糸機も、採算が合わないとかで部品供給もままならない状態。

そんな中での、骨董機械の情報依頼。当初は粋狂な注文としか思っていない。
でも、工場長とすれば、いかにストレスの無い糸を作りだすかの答えだったかも。

機械には、それぞれの目的や特徴があり、それに合った加工が求められる。
生産性の追求から始まり、価格競争の波。大きな波に翻弄されたのが感想。

イタリー撚糸機の破棄は日本の繊維産業の大きな分岐点だったかも。

もう元には戻れない現状の中、どうすれば生き残れ、生活を維持できるか?
その答えを求めて、各工場は自分のまわりを見直し、自分の立ち位置を探っている。

大きな畑、小さな畑。同じものを作っていたのでは競争はできない。
小さな畑でも、特長と自信があれば、十分に採算は取れるハズ。

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メンテお気楽日記 6月18日 シルク産業

2012-06-18 | メンテナンスお気楽日記
メンテナンスの波は面白いもので、同業種が重なります。
機屋の流れから、今度は絹撚糸工場が三軒続きました。

二軒は部品交換で対応できたが、一軒はそうとう手間がかかりそうです。
イモノ部品のガタがひどく「入れ替えたら」とのお世話も、けっきょく部品集めで修理。

昔から絹屋さんといったら、糸の種類が変わらないので、ガイドやドラムの糸キズには無頓着。
ベークドラムなんぞは「この糸道でなければ・・」なんて一徹?おやじもいる。
合繊工場と比べれば、維持費が極端に低い。だから、なかなか辞めない年金工場も多い?

ところが後継者がいない工場ばかりで、平均年齢?七十以上八十に近い。
六十でも「あんちゃん」と呼ばれる環境では、あとン年で廃業は見えている。

シルク産業を維持しようと、必死でがんばっている若手?もいる。と言うより全員の想い。
でも現実はきびしく、弊害のほうが先へ先へと進んでいく。正にスパイラルの渦。

加工費の問題・機台維持の問題・技術伝承の問題などなど心配の種はつきない。
一度下げてしまった工賃は、ゼッタイに上がらない。世の中の常。

糸商にしても顧客にしても「イイ品が安く」手に入れば、価格を維持したい。
加工費を上げる(元に戻す)には「生産調整」って対応もあるが、実際のところ無理。

各工場にはギリギリのしがらみがあり、束ねるはずの「組合」も今はその力が無い。
「産地」のうえにアグラを掻いたとは言わないが、その役目を忘れている。

産地とは名ばかりで、実態は「個人企業」これではオロオロするばかりで対応のスベがない。
「誰かがやってくれる」のを待っていたのでは、全員沈没。

今、もっとも必要なのは、個人個人の意欲と、問題に立ち向かう仲間ではないかと思う。

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メンテお気楽日記 6月14日 二代目産業

2012-06-13 | メンテナンスお気楽日記
                 西脇出張のため舞鶴自動車道。「動物注意」の標識がやけに多い

ここんとこ機屋さんの仕事が続く?なぜか解らない・・
昨日の現場も機屋の二代目若社長。若社長の現場も多くなった。

考えてみれば、繊維産業の繁栄を築いてきた創業者は70~80代
いくら定年がないといっても、けっこう厳しい仕事。体だけの問題でもない。

それに二代目もすでに40~50。自覚というか自分の考えがなければやっていけない。
世代交代なんて生易しい産業でもない。需要の波が大きく変わってきている。

言い方が悪いかも知れないが、先代の時期は「作れば売れる。作れ、作れ」の時代。
今は需要も細分化され、海外での生産体制もある。生き残ること自体難しい。

国内生産での需要が無くならないことも理解できても、工場の維持すら難しいのが現状。
二代目に課せられた課題は大きい。「おやじと同じ」ではやっていけない。

その為には、二代目自身の目的?目標?やりたい仕事を定めることが大切。
「何でもできます。やらせてもらいます。」では価格競争に淘汰される。

世間からはデメリットばかり聞こえて来るが、自分の周りを見わたせばメリットがいっぱい。
工場がある、機械がある、技術がある、仲間がいる。これで何もしない手はない。

自信をもったモノづくり。需要は後からついてくる。
ん、どっかで聞いた様なフレーズ??

「ウチは○○が出来ます、やってます。」胸をはれば、人間、大きく見える。

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