三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 12月28日 消費税○○%

2014-12-28 | メンテナンスお気楽日記
江戸時代?偉い殿様が「士・農・工・商」と領民の身分を区分した。

「農」を二番目にしたのは、農民が作る米(年貢)を確保したいが為の、言い訳でしかなく、
実際の経済活動は、まったく反対の「商・工・農」であって、世の中が廻っていた。

商人が富を生み出し、商人の為の工業が発展する、民の生活を維持する為には農(食)も欠かせない。
「士」とは当然、武士のことであり、領土を命がけ?で守り、政(まつりごと)を行なう。

今でも政治家は「県民・国民のため、弱い女性や子供の将来のため」と社会奉仕を訴える。
しかし、税がなければ政は出来ないし、奉仕活動も出来ない。自分の生活もままならない。


一時、自民党のばらまき政策に不信感を抱いた国民は民社党を選択した。民社党は節約を旗印と
したが、節約だけではデフレ渦からは抜け出されなかった。お金は廻ってこそ価値がある。

ここまで来ると、タマゴの逸話の様に「経済が先か、税金が先か」の話になる。
どちらかが大きくなれば、車の両輪の様にまっすぐには進めない、あらぬ方向へ行ってしまう。

税金の必要な事は、皆、解ってはいると思う。只、生活を切り詰めての年貢は間違っている。
贅沢とは言わないまでも、生活出来るからこそ、政への感謝の気持ちが表せる。

その為には、国民自身が儲けを出し、その一部を国の為に使う。それが税金の本来の姿とも思う。
農業立国?だって、作物を売っての生活。自給自足では国家は存在しない。収入があってナンボ。

「大臣さま、ダイコン持っていくか?」では、道路は出来ない。


結論です。神社が祭りをするために「奉賛金」を強要すれば、氏子は神社から遠ざかってしまう。

「祭り」とは氏子が商売ができ、生活が楽しくなり、神様に感謝するための行事です。
神社は場所を維持する役割こそあれ、主役は氏子であり、氏子が望む祭りでなければ成らない。


最後に、こんな戯言を言える、ブログの存在にも感謝しなくちゃ。

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メンテお気楽日記 12月25日 ある処には、あるもんダ。

2014-12-26 | メンテナンスお気楽日記
まず、写真を確認下さい。四つ枠やガンガンが工場内にころがって?います。

福井の販売店の依頼で、糸の節取り装置を説明して欲しいの事。
そこは、織物工場で男帯や畳のヘリ?らしき物がところせましと積まれていた。

鉄(鋳物)製の機械は、ジャガード織機だけで、後の準備機らしきものはすべて木製機だった。
大きな整経用ワーパーまで、木枠で組まれたものを使用していた。

希望の節取り装置を取り付ける機械?も、竹綛からガンガンに捲くスリ輪式綛繰り装置。

「節取り装置」と言ったって、糸の節を感知して、そこで糸をカットする仕組み。
ワインダー等ならば、各錘ごとにドロッパーが働き、捲き玉がとまる。ところが、木製仕様?は
糸がカットされても、ガンガンは回りっぱなし、綾ザオもガチャガチャと止まらない。

作業のし難さを説明したが「目で見ているから解かる、カセ輪が止まっていれば繋げばイイ」
専属?の作業員もいるわけでも無いのに、大丈夫か?すごい手間になると思うけれど。

話によると、経糸の節が綜絖で溜まったり、切れてしまうのが、一番困るらしい。
準備工程で手間をかけておけば、少人数でも不良品を出さない作業が出来るとのこと。


でも、この工場は何なんダ!今は使っていないと言う四つ枠もゴロゴロ転がっている。
ガンガン綛繰り機も全錘使用していないから、予備部品が山積み、片づける場所が無い?

お茶を飲みながら世間話「高山の骨董屋で四つ枠を買えば五百円、売れれば?すごい財産」
「でも、何代目かがリサイクルショップに売りに行ったら、軽トラ一杯千円って話も聞いたょ」

「そんなもんダょ、欲しい人がいて価値が付く、多すぎてはゴミとしか見えない」
「ここにある、試作品や納品漏れの製品だって、見る人が見れば価値がある筈なんだが」

そんな話をしていたら「じゃ、少し分けてもらえないかナ」なんて言えなくなってしまった。
ま、いいか。あることさえ解れば、問い合わせがあった時、又、顔を出せばイイ。

でも、その時になって、まだあるって保証は無い。焼却処分された事は何回もある。


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メンテお気楽日記 12月22日 貧すれば鈍す。

2014-12-22 | メンテナンスお気楽日記
先週訪ねた、ソフト捲き専門のワインダー工場。修理の際聞いた「糸が悪くなった」の一言が
エラク気になったので、今日はじっくりと、お茶をご馳走してもらうつもりで、再度訪問。

何が、どう悪いのか。何が変わってきたのか?結果を知れば、原因も見えて来る。
染色加工前からのクレーム?となると、原糸か撚糸屋さんに問題があるという事になる。

原糸なら、まず撚糸屋さんが騒ぐことになるが、糸と向き合う時間が少ない?ので、見逃しもある。
見逃してしまえば、クレームを自分が被ることになるのだが、現実は生地の段階での犯人捜しが多い

皆が皆、自分が犯人じゃないと思っている。実際、不良品と解って出荷する人は一人もいないから。

しかし現実として、不良製品・B級製品は発生している。誰かが発見し、大騒ぎの?原因探しが始まる。
いくら加工工程を逆流しても、各工場での行程・機械・人員など、原因要因は多く、計り知れない。

その為には一行程でも早い段階での発見が大切で、自社加工のチェックが重要なポイントとなる。
それは、前加工のミスを指摘する以上に、自社での作業の確認であり、機械管理でもある。


今、心配している原因として、経費節減?による人員削減があります。ひと目が少なくなれば
それだけ見逃しも多くなります。いくらパート対応しても、それを求める事も無理なこと。

機械管理については、機料店の「消耗部品の売り上げが極端に落ちている」に表われています。
糸道やベアリングの交換もしないでの操業は、おのずと結果も見えてきます。


撚糸屋さんが侵すミスには3つのポイントがあります。
生産工程では、機械による撚りムラや、カイド不良によるケバ、セット不良などによる、糸の品質。
加工工程では、準備機や仕上げ機による、綾くずれや、綾落ち、硬度不良など加工技術の不具合。
三番目は人的ミス。糸の結び方や汚れなどの取扱い。梱包方法によっても不良製品は発生する。

この他にも、いろいろの原因要因はありますが、ミスはミスと認め、いち早い対応が必要です。
ミスを見逃さないことこそ、最高の品質管理であることは、大手工場の常識にすらなっています。

「人手がないから」は言い訳でしかない。「人手が少ないので多少の・」誰も認めてくれる者はいない。
タイマー操業や無人?操業。工場維持の切り札かもしれないが、そのリスクを知ることも大切です。

その為には、せめて?出荷作業(検品)を自らすることによって、確認することが必要です。

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メンテお気楽日記 12月21日 うれしい注文!

2014-12-21 | メンテナンスお気楽日記
土曜日、若い工場長からの電話。
「三筋さんから預かった試験装置、いろいろ試した結果、リングの位置を変える方法で、
ビリの入らない捲き玉が出来ました。同じ装置を5個注文したいのですが」


約一か月前、相談されて、ビリ止め装置を何点か持ち込んだ。単にビリ止め装置の方法ったって
糸の種類や性格によって、選ぶ装置や使用するテグスやリングの太さが違って来る。

だから、納品するだけじゃなく、必ずテスト捲きをして、適性を確かめなければならない。
その日も、何点か準備して行ったが、工場作業が押し迫っていて、ワインダーを止められない。

やむなく?装置を工場長に預け、まず、自分で「やってみなはれ」とは言わなかったが、
テスト捲きを工場長に託した。自分でやるから理解できる事もある。やって欲しい。

一次結果は10日程かかったが、電話での連絡が入った。
「外から押さえる方法が一番簡単で、効果もありそうだが、まだビリが捲き玉に入っている。
給糸の上の部分がテグスで押さえていないのが原因かも知れない。何か方法はありませんか?」

そんな事自分で考えろ!とも言えないので、リングの取り付け位置を変える方法を提案。

でも、そんな対策は自分にとっても初めての経験。これまでは、捲き玉の外層をテグスで押さえれば
それなりの?ビリ止め効果があり、尚且つ解除テンションにも変化が少なかった。

多分?捲きスピードとの関係もあり、解除からバルーンの間で、又撚りが入るのか?又は捲き玉
上部にビリ箇所があるのか?でも回転スピードを変える事は、糸の仕上がりや生産性の問題が出てくる。

ここは、工場長の観察を信じて、色々やってみるのも、何かが生まれるかも知れない

で、土曜日の電話連絡です。やはり嬉しい。「よかったナ」としか言えなかったけど。

さて問題は装置製作。試験装置は大きさが無く、漬物桶のフタをカットして作った。まさかネー!

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メンテお気楽日記 12月20日 早起きは三文の損?

2014-12-20 | メンテナンスお気楽日記
齢のせいとは、言いたくないが、三筋はけっこう早起き。
5時過ぎには目覚め、6時頃にはちょこまか作業に掛かっている。

夏の頃なら、けっこう仕事の足しになる準備も出来たし、朝飯前の作業も気分がイイ。
作業場も朝日で明るいので、つい調子に乗り「朝からうるさい」って小言も聞く。

ところが今は冬。6時7時になっても外は真っ暗、もっと困るのが温度、すぐにストーブを点火。
居間にいて朝飯を待つのも気づらく、事務所に移ってパソコンの電源を入れる。

冷たい作業場では、当然のことながら何もしない。事務所の灯りを付け、部屋が温まるのを
パソコンをチェックしながら待つ。それでも時間が余れば、ブログを書きだす。

冬場の投稿が多いのは、仕事が忙しいのではなく、朝、することが無いのが原因です。

昼間は車で飛び回っている時間が多く、事務所のストーブも消して出かけます。
電話対応は家でも出来るので、お母さんも事務所にはこない。訪ねてくる人も解っているから
まず携帯への連絡で事は足りる。

仕事上がりで困るのは?事務所に帰っても火の気なし。よほどの準備が無い限り居間に直行。
夕方ならば、そのまま晩飯・晩酌の流れが多い。9時前には家族の誰よりも早く睡眠。

早寝・早起き、まったく健康?のつもりですが、歳を取るとそうなるとも言われた。
お母さんからは「朝はもっとゆっくり寝ていてくれば、灯油代も節約できるのに・・」

そう、冬は何かと経費が掛かるのです。と言ってガマンも出来ない。
考え直せば、それだけ楽して贅沢になっているって事。早起きは生活の為だけではない。

むか~し昔、囲炉裏の廻りで縄ないをして、寒ければ二人で布団に入る。子供も増えるわナ。

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