三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 11月26日 極細繊維

2009-11-26 | メンテナンスお気楽日記
加工する糸が細くなるにしたがって、仕事の景気も細く?なっている気がする。

撚糸屋・織り屋からすれば、糸が細くなれば(例えば150d→50d)
同じ量の加工にかかる時間・経費は3倍4倍になっている。

しかし、加工賃は2倍にもなっていない。
デフレスパイラルで安く売るために、安く作る。

ペルシャ絨毯は編み目の数によって価格が大きく違う、手間をかければかけた価値がある。
極細繊維や機能性繊維にも、充分に価値があるはずだが・・・

海外流出した、短繊維の量産製品にはそれなりの価格があり
国内生産している、手間のかかった仕事にもそれなりの価格があるはず。

「価値ある製品を安く売る」誰かさんの自己満足かな?
自分の首が絞まらないうちに、「それなりの価格」に戻す方法は???

メンテお気楽日記 11月21日  2次部品

2009-11-25 | メンテナンスお気楽日記
昔から、パッチ物という偽ブランド品がある。
かぎりなく本物に見える品で、価格は半値以下、メーカーの名をかたれば違反である。

最近、繊維機械の部品のなかにメーカー品でない物を多く見る様になった。

原因の一番は価格対応だが、メーカー自体の部品工場の廃業の話も聞く
納期的な問題の他に、価格設定が厳しくユーザーも躊躇するし、販売店も利益が出ない。

でも部品は必要。
対応策として出てくるのが「2次部品」当然名前は無い、ユーザーも理解して買う。

各地には、まだまだがんばっている小さな製造工場があり、「ものづくり」に情熱のある
おやじが、少ロットの注文に対応している。

メンテナンス業としては、コンマ何ミリの差が品質に大きく影響し、その怖さ充分知って
いるが、現状としては海外の加工技術に追いつかれない様、応援?するのみ。

メーカーが蓄積してきた技術が、宝の持ち腐れに成らなければいいが。

メンテお気楽日記 11月20日 機械が売れました。

2009-11-22 | メンテナンスお気楽日記
一か月以上も動きのなかった中古機械が売れました。

必ず売れると見込んで整備していた、あの3錘の小さな機械です。
処分かな~の機械が、自分の手で生まれ変わって、また働けるのは正直うれしい。
それに、次の商談も進んでいます。

現在の仕事の流れは、多品種少ロット生産、それに加え品質厳守。
ところが、工場設備は大量生産シフト、当然機台も大きいし錘数も多い、

機台の半分から1/3・1/4しか糸がかかっていない状態を何度も見た。
大型機台は全錘駆動仕様だから、半分以上がカラ回り 遊んでいる。

ロスやコスト面の問題は充分解っているが、設備資金が・・・
せめて、ワインダーだけでも低価格で対応したい。

メンテお気楽日記 11月18日 技術の伝承、体感を数値化

2009-11-19 | メンテナンスお気楽日記
中小工場のベテラン(熟練)作業員は目にみえて少なくなって、          [ 検撚機 ]
いや、いなくなったと言った方が正しいかもしれない。

営業不振で一番最初にカットされるのは、高齢者のベテラン作業員
社長とすれば対応策だろうが、高齢者の場合一度止まると職場復帰は考えない。

「ものづくり」の技術や工程は工場の財産として残るだろうが、
糸や機械に対する「サジかげん」までは伝承されていない。

おばちゃんは、ヒザの痛みや髪の毛で、作業湿度を感じ、指先でテンションを計る。
おつちゃんは、音やニオイで機械の状態を把握し、染料は味で確認していた。

社長からは「ボタンを押せば糸が出来る」とまでは言われないが、
「サジかげん」までは伝わっていない。

品質の維持管理の為には、湿度計、水分計、ストロボ、テンションメーターなど
体感を数値で表したデーター記録が必要な時代になっている。

メンテお気楽日記 11月13日 中古小型機 「準備よし?」

2009-11-17 | メンテナンスお気楽日記
中古機12錘機の売れ行き不振にしびれを切らし、
3錘機、6錘機を各3台づつ計6台も作ってしまいまいた。

しかし、問い合わせもありません。
だから最終仕様組み付けが出来ないまま、倉庫で順番?待ちの状態

8・9月の小型機ブーム?は何だったんだろう。
わざわざ機台を1/2 1/3に分割してまで原動部側だけ売ったのに・・

準備して待っていれば、こんなものか「捕らぬタヌキの・・・」