三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 2月29日 饅頭怖い。お金も怖い。

2012-02-29 | メンテナンスお気楽日記
毎年、確定申告のシーズンになると「反省」しまくり。
数字を眺めて「これじゃ、やっていけないョナー。こんな数字じゃ生活できるはずが・・」

でも、現実として毎日飛び回っているし、飯も食っている??。
ただ軍資金(当座)が底をついて、マンネリ?の自転車操業状態。

と言うことは、やはり食ってしまった(赤字)と言うことか、貯金なんて夢の夢。
「軍資金があれば」なんて考える事もあるけれど、宝クジ売り場を横目で見てるだけ。

「饅頭怖い」と言っていれば、饅頭が目の前に・・じゃ「お金なんて」と言っていれば・・
誰か目の前にお金を積んでくれる人が・・・ムリか。落語のはなしじゃないもんネ。

「借入れ」って方法もあるけれど、お金が増えなければ、返す事が出来ない。
お金を増やすすべが解らない。確かに入っては来ているけれど、穴のあいた貯金箱(銀行引き落とし)

売り上げを増やせばイイなんて言うけれど、メンテ工料を3千円を5千円にすることも
千円の仕入れの品を2・3千円で売ることも気が引ける。後は数勝負。でも体は一つ。

取引先の社長からアドバイスを受けた。
「市内仕事が月50件なら1000円の出張料をもらえば50000円。人が良すぎるワ」
「サービスと値引きとは違う、自分の出来る事を精いっぱいするのがサービス、たとえ
5分でも早く行って、修理すればお客さんは満足する。出張料は経費、サービスじゃないぞ」

まだまだ甘いところがいっぱいあるみたい。お客さんの笑顔じゃ飯は食えないってことか?


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メンテお気楽日記 2月22日 お宝、発見!

2012-02-23 | メンテナンスお気楽日記
ダンボールの山の奥に、チョコンと置かれていました。
二代目ががんばっている、撚糸屋としては中規模工場。

産業用の注文が「小ロットの特急加工」手間ばかり掛かり、儲けが出ないとのグチ。
現在も5種類の糸の加工を請け負い、機械のローテーションが悩みの種。

「三筋もいっしょダヨ、12錘機を切り売りして、なんとか生きている」
「おかげで、1錘~3錘の新規のお客さんにも巡り合えたりして、なんとか・・」
「ところが、1錘機となると、これがけっこう難しい、まずモノが少ない。」

「1錘機ならウチにもあったハズ?おやじが遊んでいた。たしか倉庫の・・・」

「ン、で、今どうなっている?カタチさえあれば整備できるし、売り物にもなるかも」

ところが、倉庫の奥から出てきたのは、ピカピカの純正品。贅沢仕様。これは・・・
手の掛けようがない、整備してお手頃価格なら、お客さんも喜ぶだろうが・・

「確か30万ちかくしたハズ。なんでこんなモノが買えたのか、おやじの時代は・・」

3°30′紙管の標準仕様に変速装置付き、定長のためのタイマーまで付いている。
外観もあまり使った様子?がなく、ピカピカ状態。

「もし、使う予定が無いのなら、ブログに写真をのせてイイ。近くでの顧客は難しいけれど、
ブログ客?の中には、10万円ならっていう人もいるかも?必要な人には必要な機械」

自社で試験捲きをしなければいけない時には、自社のあき?ワインダーで対応できる。
使ってこその機械。適材適所。倉庫でホコリをかぶっていれば「持ちぐされ」売れる時に売ったら?


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メンテお気楽日記 2月20日 もう一つの、思い込み事故

2012-02-20 | メンテナンスお気楽日記
                     絹糸21中×2駒・全糸カッター切断の場合

今回は、ちゃんとマトモです。お仕事もしました。
依頼は「節取り装置の総点検をしてほしい。どうも片切れがあるみたい。」

年代物の電子機器、カッターの刃もそろそろ交換か?不良個所を見つけなければ・・
48錘、順番に各錘5回の切れ味テスト。んー?。チェッカーでの感度確認。んー?・・・・?

異常個所を発見できない。不良個所がない。異常がなければ交換の必要もないョナ。
でも機屋さんからは「2本撚糸の1本が切れている」とのクレームが来ているらしい。

で、すぐに節取り装置のカッターのヘタリが疑われた。糸切れはすべて?カッターのせい?
でも、もし誤作動としても節跡がないのもオカシイし、きれいに一本だけ切れるのもオカシイ。どこか変。

順追って考えれば、コーン仕上げまでは正常な?糸が、織機での片切れ発生事故。
ポイントは一本だけが切れていること。そもそも撚り糸の一本だけをカッターで切るなんて物理的に無理。

考えられるのは、2本のうち下撚り行程でのヘタリがそのまま上撚り、織機での張力に耐えられず片切れを起こす。
それとも、糸自体の問題も考えられる?。どっちにしろ、撚糸屋と機屋・糸商とのバトルが始まる。

こんな場合は、報告だけしてサッサと逃げた方が勝ち。巻き込まれたら大変なことに。
思い込みからのメンテナンス。自分の領分はわきまえなければ。じゃ、ごくろうさま。


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メンテお気楽日記 2月16日 思い込み事故?

2012-02-16 | メンテナンスお気楽日記
笑えないお話です。客先にパソコンが無いのを確認してアップします。

仕事中、携帯に「ワインダーが回らない、電気系統らしい」
手が離せないので、チェック箇所や断線がないか修理方法を電話で指示。

30分後また着信。「定長器のリレーも付いているので難しい。来てほしい。」
今の現場からは30分ぐらい掛かる。大急ぎ仕事を仕上げ、客先へ。

電気道具を持って工場に入り、配線を調べる。確かに導通気配が無い。
テスターで電気の生きている個所を探す。順番にズーッと配線を調べる。と、!??。

壁側のメインスィッチが入っていない。ソオッとスィッチを入れてワインダーのスィッチON。
回った。機械系統には問題なし。「さぁ、どう説明しよう??」

そのまま説明すれば、落ち込むだろうし、メンテ料金ももらい難い。
もう一度電源を切って、結線部のビスを全部締め直し「リレーの結線不良だった」と報告。

これで4000円は出張費を入れても気が引けたが、ワインダーのガイド不良を指示したり
中古ドラムの交換相談にものった。中古部品の世話の際は、ちょっとオマケしよう。

いつも仲間から「三筋は仕事が早すぎる。職人は技術と時間でナンボの仕事」なんて
でも、機械の前でウデ組みをしている訳にもいかないよナー。

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メンテお気楽日記 2月15日 貧すれば鈍す

2012-02-15 | メンテナンスお気楽日記
メンテナンス環境は二分化されている。と、言うより下のランクが増えた。
自分の仕事先が、個人や中小企業が多いという訳だけでも無い様な・・・

汚い(言い過ぎ?)というより、整理整頓まで目(手)が回らない工場が多くなった。
確かに、人員削減で女工さんの姿も減ったが、問題は社長の覇気。あきらめすら感じる。

以前は5Sとまではいかなくとも、けっこう工場環境にも気を使っていたのに。
「おつかれモード?」確かにこの長~い不況じゃ、やる気も薄れてしまうわナ・・

メンテ本人としても、あまりムタムタ工場を気にすることも少なくなった。
ダンボールの山があろうが、空糸管・糸ボコリの床にも潜り込む。当たり前?

メンテナンス仕事も機械の修理じゃない。不良糸対応に新糸対応のアドバイス。なんか違う?
メンテの看板は上げてはいるが、半分は中古部品の販売屋。どっからか探してくる安物売り。

「悲しいネ」なんて言っているうちに、日本糸の品質もドンドン下がるのは目に見えている。

原因は中途半端な中小企業。設備規模と人員が合っていない。当然、無理な仕事量をこなしている。
昔?の繁栄を引きずっている?設備は大量生産。でも設備だけでは品質は確保できない。

対応としては、すべてに目の届く個人企業か、工員を確保し品質管理できる大?企業。
どちらにしても、売上確保は厳しいのは解ってはいるが、中途半端ではムリが先に立つ。

ファミリーワゴンの乗りなれたお父さんは、なかなか軽自動車には乗れない。

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