三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月30日 中古機販売・整備渡し

2014-08-29 | メンテナンスお気楽日記
普通、見積書に「整備渡し」って書いてあれば、客先はスグにでも仕事が出来ると思ってしまう。


ところが中古機械の場合は、あくまで「倉庫での機械整備」であって、仕事仕様に調整する為には
工場に納品した後、客先の糸での試験捲き、テンションやスピード調整などが必要となる。

その為には、据え付け調整の時間もある程度?段取りの中に入ってはいるが、これが旅先での
仕事だったり、クセ?のある糸を持ち出されたりすれば、時間が足らなくなることも度々。

販売店は機械が売れれば、後は客先が自由?に使ってもらえばイイのだが、メンテの看板を揚げて
いる手前、納品だけで帰ることも出来ず、ついつい立ち入ったアドバイスまでしてしまう。

客先によっては、喜んでくれる人もいれば、あれやこれ次々と要求をして来る人も。
あまり要求が多いと、販売店はハマリと言い、つい「中古機械だもの」の一言が出てしまう。


確かに「整備渡し」の一言は、売る方にも、買い手側にも安心材料には思える。
しかし、どこまでか?ってこととなると、お互いの思いが違って境がアヤフヤ?
当然客先の要求は「仕事をこなせる機械」であり、販売店は「動く機械」を提供。

その為には、契約書には「基本整備」または「倉庫整備」の一筆が必要となる。
その説明がなければ、機械の調整や改造が延々と続くことになる。

今度はメンテの方がハマってしまう。客と販売店の板挟み、工料請求もままならぬ。

メンテが機台を世話する際の一番の落とし穴。どんなに良かれと思うアドバイスでも
経費をどちらが持つかまでは口を出せない。もちろん工料も必要になる(欲しい!)

販売店の要求する「整備渡し」は当然とも思うが、機械は機械、仕事をこなす技術(調整)は
別物にしないと大変な事になるョ。とか言っても周りには「お人好し」職人も多い。



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メンテお気楽日記 8月25日 仕切り価格と販売価格

2014-08-25 | メンテナンスお気楽日記
サンキンサービスに提案した「一錘型・卓上ワインダー」
もう北陸だけでも、4台の注文を受けました。

ところが、現在の注文先はみんな機料店・販売店ばかりです。
営業担当が以前から客先で「こんなワインダーはないのか?」なんて相談を受けていた様です。

ところが中古ワインダーは市場には中々出てくるハズも無く、新品機台は20万以上となれば
客先も躊躇してしまい、話はそこで止まっていた様です。

そこへ新品価格10万代のワインダーですから、話がしやすく客先も興味を示してくれた様です。


ところがここで、思わぬ問題が発生。仕切り価格というか儲けの少ない商品ということです。
出来る限りの低価格で押さえたことが、販売店には魅力のない商品となってしまう。

今流行りの「直販」なら、それなりの儲けが確保できればイイが、一次問屋・二次販売店の儲けを
確保するとなると、当然、最終販売価格もそれなりの価格になってしまう。

困ったことに、販売店によって価格が違うとなれば、儲けを出した販売店の顔を潰してしまう。
と、なれば「希望販売価格」は販売店の儲かる価格に設定しなければならない。

「安い機械を作れば、喜んでもらえる」なんてメンテの独りよがり、偽善だったかも?
やはり、工場も儲かる・販売店も儲かる・客先も喜ぶ?機械でなきゃ、世の中回らない。

いくら中古販売の低価格になれっこ?になってしまっていても、販売店価格はそれなりの?
儲けが必要。ところが世の中全体が、産直販売やネット販売で割引が当然の雰囲気。
売り手側にも先に「気おくれ」している感さえある。

よく撚糸屋さんで聞く話「安い仕事は断りたいのだが・・・」
これと同じことが販売店でも「安ければ売れるかも、買ってもらえるかも・・・」

それは、取りも直さず「儲けを削っての販売であり仕事」これじゃ生活もままならない。
その為には、自分の仕事・品物に自信を持つことだとは聞くが、そんな単純でもないョ。


さて、メーカー販売価格どうしたらいいのだろう?
どんな処から、問い合わせがあっても「○○円です」ってスグ言える様にしなければ。
いったい販売店は何パーセントの利益を考えているのか?? こんなことは苦手ですぐに
安い値段を言ってしまいそう。

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メンテお気楽日記 8月21日 実用品?骨董品?

2014-08-21 | メンテナンスお気楽日記
産廃業者からの電話「機屋の片付けをしているが、ワインダーもあるから見て欲しい」

いくら倉庫がいっぱいでも、それ以上イイ機台があれば入れ替えも考えなければならない。
とりあえず、顔(ツラ)だけでも見ておかなければ、見逃してしまっては後悔が残る。

結果(査定)はやはり「これじゃ~ネ、充分すぎる程元は取っているョ」
せめて使えそうな部品だけでもと思うが、取り外しの手間を考えれば躊躇してしまう。

「もったいない」と言われてもキリがない。何年か?先の中古在庫まで保管は出来ない。
今は倉庫在庫だけでも、客先の仕事仕様に改造するだけの機台・部品は充分?ある。
それに、いつまでも中古販売していれば、繊維機械はゼッタイ良くはならない。と強がりも言ってみる

実際の処、何十年と続けてきた工場でも、仕事が無くなってしまえば、設備は鉄のかたまりの評価。
機料店もがんばってはいるが、売り先がなければ産廃業者のお世話が現実となる。
業者とすれば、鉄何tの計算でしかなく、機械の価値・評価はまったく関係ない。


ところで「工場整理」では、思わぬものが出てくることも多々ある。
業者の仕事は工場をカラッポにする事、その為には隅々までのゴミ?も整理しなければならない。

そんな時、何十年前片付けた?部品・機器がひょっこり出てくる。工場主にとっては
もう、思い出の品でしかなく、ゴミと見るかお宝と見るかの判断すら出来ない。

今回の「四つ枠糸捲き」もそうだった。昔話に始まり、仕事の講釈を長々と聞く。
思い入れを聞いてしまえば無碍に処分もしづらい。結局「インテリア」として譲り受ける。

でも、これって道具だょね。使ってくれる人なんているのかナ。
3台もありゃ、誰かに譲ることになるけど、価格なんて想像もつかない。

こりゃ、やっかいなモノを手に入れてしまったかな?

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メンテお気楽日記 8月21日 湿度警報!撚りムラ事故

2014-08-20 | メンテナンスお気楽日記
たかが3日間?撚台を止めただけなのに。さすがに盆休みは休まなきゃ近所にも恥ずかしい。


休み明け、スピンドルにボビンをセット準備。フライヤーの糸掛けは手間のかかる仕事。
で、なにか雰囲気が違う・・?ここで、おやじはすぐに気付いたから「事故」にはならなかった。

イタリー撚糸機のレシコンベルトの張具合がおかしい?ビシッと張ってなければいけない処が
なぜか、たるみを感じたそうだ。その感じは自分には解らない。

原因は湿度。空き家にはカビが生える。その原理と同じ、空気がよどんでしまうらしい。
連休ってこともあるだろうが、最近の気候は異常にすら感じることもある。
毎日仕事を続けていれば何ら問題は起こらない。風の影響はそんなもの。

気づかないままスイッチを入れれば、スピンドルの回転数にムラが出る。それがそのまま
糸の撚り数のムラになる。最悪の場合は返品では利かない製品保証になることも。


事故は必ず起こると考えた方がイイ。運転免許を持っている人が事故を起こしている。
只、目配りが出来ているか?事故を予測できるか?が、回避できるかとの差となる。


こんな場合はこうすれば。こんな時にはここに注意。おやじにすれば極々当たり前?の事だが
それを誰に伝えて、教えていけばイイのだろうか?今その環境は見当たらない。

自動車教習所でも車の取り扱いは教えてもらえるが、雪道走行・山道走行等は教わらない
すべて、体感・経験で体で覚えるしかない。それと同じことが、仕事でもあるはず。

取扱説明書があれば、仕事が出来る?バカ言っちゃいけない。取説に書いてないことが
出来るから・解っているからプロとしての仕事、お金の稼げる仕事ができるのダ。


今日もおやじの話を聞いてなっとくしたが、自分が知ってても何の役にも立たない
やはり、仕事の技術は伝承してこその技術。あ~もどかしい。せめてブログに書いて・・・

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メンテお気楽日記 8月20日 じっさま(愛犬)が逝ってしまった。

2014-08-20 | メンテナンスお気楽日記
今は「お気楽」のタイトルがうとましい。2時間前、愛犬アースが逝ってしまいました。
午前2時、息子に叩き起こされ、動かなくなったアースをさすり続けましたが・・・・

17年と3か月の生涯でした。客先の工場で生まれた子犬でしたが、家に来てからは
子供たちの遊び相手としてやんちゃ三昧、晩年は夕方の散歩で母親の健康や近所付き合いにも
大変役立ってくれました。もちろん自分にとっても朝の散歩は充実した日課でした。

老犬のため腰が立たなくなって9か月。居間のマットが定位置となり家族全員での世話。
最近は、流動食と水しか受け入れなく、抱き上げると骨が手の感触となっていました。

排泄の方も、外まで抱きかかえて行く間におもらし、手の中や廊下でのおしっこも
もう、なれっこ?で汚いって感覚すら湧かない。おねしょシーツも当たり前のアイテム。


一騒動もおさまり、時間だけが刻々と過ぎます。体をさすれば体温が失われていくのが
実感します。でもまだ関節がブラブラするので、揺すれば反応しているかの様です。

朝になれば、どうしたら良いのか対応を考えなければなりません。街には動物の葬儀施設も
見かけているが、もちろん初めてのことなのでどうしたらイイのかすら解りません。

冷静さを装いながら、ま、2日間は振り回されそうです。でも本題はその後の気持ちです。
生活のサイクルが失われてしまった時、どうなるのか想像することができない。

外がしらじらと明るくなってきました。今日の段取りはどうすればイイのか?
成り行きにまかせて、目の前のことを一つ一つ解決していくしかないだろう・・・


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