Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

多次元美

2009-07-18 | ギターの栄養


あの人に言い忘れたことがある気がする


でもそんなもの
ホントはない


だけど...やっぱり言い忘れたことがある



そういうものを現実で、いつまでも言わず
心の中でジュクジュクと想い続けて
何か名前の付かないものを熟成させてゆくことが
僕は結局好きなようだ



僕の音は
そんなものが形を変えただけのもの...



それが僕から離れると
もう、それは更にいろんなものに形を変えていろんな人に届く

届き方が気に入らなかった人は
「届かなかった」なんて言ったりもする

届かせられなかった、と思っていても
勝手に届いてる場合もある...





『甲が空間に一線を劃する。
 乙がそれに続けて少し短い一線を画く。
 二つの線は互いにある角度を保っているので、これで一つの面が定まる。
 次に、丙がまた乙の線の末端から、一本の長い線を引く。
 これは、乙の線とある角度をしているので、乙丙の二線がまた一つの面を定める。
 しかし、この乙丙の面は、甲乙の面とは同平面ではなくて、ある角度をしている、
 すなわち面が旋転したのである。
 次に、丁がまた丙の線の続きを引く。
 アンド・ソー・オン。
 長、短、長短、合計三十六本の線が
 春夏秋冬神祇(じんぎ)釈教(しゃっきょう)恋(こい)無常(むじょう)を座標とする多次元空間に、
 一つの曲折線を描き出す。
 これが連句の幾何学的表示である。
 あらゆる連句の規約や、去嫌(さりきらい)は、
 結局この曲線の形を美しくするために必要なる幾何学的条件であると思われる。』

これは寺田寅彦のエッセイ




僕は、自分のプレイの出来映えの善し悪しに振り回される事無く
プレイが織りなす全ての作用を
良いも悪いも
こんな「多次元的な美しさ」として捉えてみたい
なんて思うのだ

















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2009-07-18 | ギターの栄養


気付いたら



さっきからずっと見てた

光と影




そして聞こえ出す蝉の声









一気に想いが

遠くまで飛んでった




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2009-07-18 | ギターの栄養


こないだ入道雲を見た


いつなのか

どこで見たのかもよく憶えてないけど




あの雲の下で

出来れば草が生えているところで

汗をかきながら家族で過ごしたい



それはきっと想像してるより凄く暑くて
すぐ帰りたいと思うかもしれない

もし
すごく暑くて辛かったら
ご褒美に帰りにアイスを買って食べながら歩きたい



だんだん夕方になって汗がひいてきて
開けた窓から夕食の匂いがするのを羨ましがって
自分たちが何を食べたいかなどと話しながら歩きたい



それは
もう降りる事の無い
一つの舟に乗っているから




実際はなかなかやらないくせに
こういう何でもない
いつでも出来るようなことを想っては涙が出てくる僕は
皆と少しだけ離れたとこに立ってるのかもしれない



だけど
決して遠くない
手を伸ばせばすぐ触れ合えるくらいのとこ




そこで
その舟が
少しでも大きくなって
定員が増えれば良いのに、なんて
ずっと考えている













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4ヶ月

2009-07-18 | 竹斎先生
ついこないだ3ヶ月だったのに..

もう4ヶ月経ってしまった



やっと3ヶ月経ってくれた、と思った記憶が
つい1週間ほど前のことのように感じる




3ヶ月すぎたとこから急に、観察して書き留めるのが困難になった


なんでだろうか...




3ヶ月をひとつの節目に考えてたから気が抜けたのかもしれないし
熟睡できないから気力が減衰してしまうのかもだし
息子の行動パターンが難しくて、ちっとも読めなくなってきて
どう記したら良いかわからない、というのもある

そんなこんなで
泣いても結局、僕はお乳をあげられない、っていうことなんかもあり
泣いたら奥さんに渡すようにして
ここ半月くらい、自分の事を優先してやってたら
あっという間に先生が、あんまりなついてくれなくなった

母が抱っこすると目を合わせ笑うが
僕が抱っこするとそっぽを向いてジタバタする

というか、母ばかりを捜す



これはちっと寂しい




闘うゲームみたいのやると
それはそれで、えらく興奮してくれるが
興奮を通り過ぎて凶暴になって、鳥みたいな声で
ギャッギャッというからちょっと心配


おとなしくて、親の目線で都合良い感じに育って来てたら
それはそれで、おとなし過ぎるとかなんとかきっと心配なんだろうし
結局、心配をすれば、心配は尽きない、っていうことなんだろう


妻は、今年中に仕上げねばならない仕事が全く進まず
何度も「全てを諦めよう」と頭をよぎるらしい

僕はやはりコンポーズが出来ない

新しい仕込みが体に入って行かない

ぎりぎりの綱渡りのようにして演奏活動をしている



それは
息子が呼ぶからなのだ

独りの時空からでなければ生み出せない仕事をしている夫婦なのだが
息子が「独りにされたくない」から僕ら親を呼ぶからなのだ



息子が泣いたり暴れることを
仕事の邪魔で煩いから黙らせろ、と思った事は
幸いにしてまだ一度も無い

そのかわり、泣いてる息子をジッと見ながら何も手を出さず、
自分は観念の世界に漂ってしまう事はしょっちゅうある

これが育児にとって良い事なのか悪い事なのか僕にはわからない
どちらかといえば、あまり良くないことのように感じる

もし良い事であったとしても
息子は結局泣き止まず最後は抱き上げることになる

ならば最初から抱いてやれば良いのだろうが
それをしていたら本当に他には何も出来なくなってしまう





二度と戻って来ない
一生に一度の
整理なんか何ひとつ出来ない
ドロドロの暑い暑い夏を過ごしている



来年の夏にはもう喋っているのだろうと思うと
息子が喋れない今だから振り回されることを
出来る限り慈しみたい



















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の先生

2009-07-18 | 竹斎先生



最近の先生は、だいぶ乱暴者




スーパーのチラシを引き裂いたり





グリーンマンの鼻を食いちぎったり


その他にも、パパの顔を叩いたりママのオッパイを喰わえてブン回したり
証拠写真が無いだけで
その悪行の数々とどまるところを知らない



...

ほら

また、おねだり大臣が来た...










なぁ、パパ
立たせてくれよ




ほら
だいたいオレ自身の力で立ってるでしょ




もう一人で立てるから、この手を離してくれよ




いいから離してくれってば!





あっ!っと
ちくしょう











こうなったらマクラ超えっ!




ハイハイの格好で右手を上げることだって出来るんだぜ




あれ~..?




ごろん




ふぃ~
マクラは無事越えたが...




じ~っ...




し~ん...




左手が..




あっ
抜けたっ




腕さえ抜けりゃ、もうこっちのもん




前進あるのみ




あっ




このやろ
まだこんなとこにいたのか




こうして




こうしてっ




バフンッ!




...




あつっ
痒っ!




今度はおまえかっ




ガブッ




今日という今日は
ジタバタジタバタ




ダァ~~~~ッ!!




ダハハハ






そしてママにお風呂入れてもらって







ご機嫌  茹太郎






おまけ画像
でっかい蒙古斑



プッ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする