TOUCHING WORD 047 2008-06-06 23:41:10 | ことば 結局のところ、ラジオは孤独な人たち、よるべない人、世界との接触をなくした人々のために作られたのだ。テレビは頑固に同じ方向だけを見つめていて、疲れはてた体全体の反応を要求する。それとは違い、ラジオはどこにでもいる。独り者にはラジオが必要だ。 (p.549 『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』ポール・オースター編 柴田元幸ほか訳、新潮社2005.6)
TOUCHING WORD 046 2008-06-05 23:23:54 | ことば 「ふと」思うことそれ自体に「意味」や「目的」はないが、そう思うことの底には何かを「わかりたい」欲求が関係しているのだろうとも思える。 作品制作とは「わからないこと」をわかろうとすること、そして再び出会ってしまう次なる「わからなさ」に抑えがたい衝動を覚えてしまうこと‥‥‥その繰り返し。 (p.630 「竹輪娘の瞳」『見えない音、聴こえない絵』大竹伸朗<『大竹伸朗 全景 1955-2006』展カタログ収録>、グラムブックス2007.10)
TOUCHING WORD 045 2008-06-03 23:21:37 | ことば 「運がいいってのは、興味のあることを思い出すってことだよ。それを頭の中にたたきこんでおおき、エルネスティーヌ。」 (p.137 『はまむぎ』レーモン・クノー 滝田文彦訳 白水社2001.9)