A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

Expectation

2008-06-23 23:43:15 | 美術
この週末で手に入れたチラシより

○日高理恵子展
 2008年6月2日(月)-7月12日(土)
 武蔵野美術大学2号館gFAL

ムサビにこんな学内ギャラリーがあるとは知らなかった。チラシのデザインが白黒刷りの美しいポスターサイズ4つ折りでこころ魅かれた。時間があれば足を延ばしてみたい。

○東京メトロ副都心線開業記念 パブリックアート展
 宮田亮平、木村光佑、天津恵、山口晃、中山ダイスケ、千住博、山本容子、吉武 研司、武田双雲、野見山暁治、大津英敏、絹谷幸二
 2008年6月14日(土)-7月10日(木)
 クレアーレ青山 アートフォーラム

6月14日に開業し、話題となっている東京メトロ副都心線内に設置されたパブリックアートの展覧会。思わぬ人選に驚くが、かなりバランスよく目配せした感じがするが、なぜか独立美術協会所属の作家が多いのは大津氏の力関係だからだろうか。

○梅佳代展「じいちゃんさま」
 2008年6月17日(火)-7月21日(月)
 リトルモア地下 

ギャラリーなのに入場料を取るため、いまだ足を運んでいないリトルモア地下。

○感性のメタモルフォーズ 私のなかの都市
 フィリップ・シャトラン、ヴィルジニー・ラヴェ
 2008年6月19日(木)-6月29日(日)
 横浜市民ギャラリーあざみ野

ヴィデオアート系のインスタレーションはここ数年興味があるため、見に行きたいが場所がちょっと遠い・・。

○絵画のコスモロジー
 橋本倫、黒須信雄、小山利枝子
 2008年6月22日(日)-7月20日(日)
 多摩美術大学美術館

この人選を見ただけで、なにかものすごいものが見れそうな気がしてしまう。なんてコアな展覧会なんだろう。多摩美の美術館がコスモスと化すか。

○アート・スコープ2007/2008 存在を見つめて
 加藤泉、照屋勇賢、エヴァ・テッペ、アスカン・ピンカーネル
 2008年6月28日(土)-8月31日(日)
 原美術館

○笹尾光彦特別展 伝承のいけばなを描く
 2008年6月28日(土)-7月6日(日)
 Bunkamura Gallery

仕事柄「いけばな」関連の展覧会は研究も兼ねて見に行こうと思っている。場所の立地もいいし、無料なのでなにかのついでに行ってみようか。

○町田久美 ことばを超えて語る線
 2008年6月28日(土)-8月24日(日)
 高崎市タワー美術館

○The Second Stage at GG #23
 居山浩二展 文字景-typescape
 2008年6月30日(月)-7月17日(木)
 ガーディアン・ガーデン

○「画材と素材の引き出し博物館」+ワークショップ20年のドキュメント展
 2008年7月1日(火)-8月31日(日)
 目黒区美術館

○江戸東京たてもの園 開園15周年記念
 特別展 日本の建物 第二部 建物と夏
 2008年7月1日(火)-8月31日(日)
 江戸東京たてもの園 

○アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス 生きる喜び・素朴絵画の世界 
 2008年7月5日(土)-8月31日(日)
 損保ジャパン東郷青児美術館 

○丸木スマ展 樹・花・生きものを謳う
 2008年7月5日(土)-8月31日(日)
 埼玉県立近代美術館 

丸木スマは≪原爆の図≫で知られる長男・丸木位里の母。丸木位里・俊夫妻にすすめられ、年をいってから絵を描き始めたらしい。いわゆる<アウトサイダー・アート>の文脈から紹介しようという企画らしいが、そこに丸木スマを知らない人々へのナビゲーターとしてなのか、スマに共鳴したという安藤栄作、須田悦弘、かわしまよう子の3人の現代作家も加わっている。この点があざといというか、うまいところだ。丸木スマだけだったら、おそらく行かなかったところだが、須田、かわしまの2人が参加しているなら見に行ってみようか迷うではないか。

○民衆の鼓動 韓国美術のリアリズム1945-2005
 2008年7月5日(土)-8月24日(日)
 府中市美術館 

韓国の絵画をまとめて見る機会はほとんどないので、このテーマは別として貴重な機会かもしれない。

○美術の遊びとこころⅢ
 NIPPONの夏 応挙・歌麿・北斎から「きもの」まで
 2008年7月12日(土)-9月15日(月・祝)
 三井記念美術館

○長重之展 時空のパッセージ
 2008年7月13日(日)-9月15日(月・祝)
 栃木県立美術館

このようなほとんど知られていない地元作家を夏休み中の企画展として取り上げるところに栃木県美の骨太さを感じてうれしくなる。1962年の読売アンデパンダンでデビューした長重之は私にとって初めて聞く名だが、宇都宮に行く機会があれば行ってみたい。

○所蔵作品展 こども工芸館 装飾 デコ
 2008年7月17日(木)-9月23日(火・祝)
 東京国立近代美術館工芸館

○[特別展示]麻田浩
 2008年7月19日(土)-10月13日(月・祝)
 東京オペラシティアートギャラリー[4Fギャラリー3、4]

昨年、京都国立近代美術館で大規模な回顧展が開かれてはいたが、見に行かれなかった麻田浩。その宗教的な雰囲気を漂わせた写実表現にはかなり無気味な気配を感じ、一度眼にしたいものだと思ったが、このたび東京でまとめて見る機会がやってきたので確認してみようと思う。

○ジュリアン・オピー展
 2008年7月19日(土)-10月5日(日)
 水戸芸術館現代美術ギャラリー+広場

UKロックバンドBlurのベスト盤ジャケットや、東京国立近代美術館の常設展示で見たことがある人もいるかもしれないジュリアン・オピーのアジア初の大型個展。このような海外アーティストの個展をもっと日本でやってほしいものだ。待ち遠しい待ち遠しい!

○Trace Elements 日豪の写真メディアにおける精神と記憶
 古橋悌二、古屋誠一、松井智惠、志賀理江子、田口和奈
 フィリップ・ブロフィ、ジェーン・バートン、アレックス・デイヴィス
 ジェネヴィーヴ・グリーヴス、ソフィー・カーン
 2008年7月19日(土)-10月13日(月・祝)
 東京オペラシティアートギャラリー 

久しぶりにオペラシティらしい現代美術の展覧会ではないだろうか。あのスコーンと抜けた天井の高いギャラリーにはやはりこのような映像・写真の展示はよく合う。日本人作家も故人、ベテランから若手までバランスよく選出されているし、オーストラリアの作家は知らない人が多いので見るのが楽しみだ。

○写★新世界 パリ、ニューヨーク、東京、そして上海
 2008年7月20日(日)-8月25日(月)
 せんだいメディアテーク 
 6階ギャラリー4200

写真による4都市物語?出品作家を見ると、そのサブタイトルにはそぐわない作品もあり、その人選がよくわからない。もしかするとツァイト・フォト・サロンのコレクション展か?

○しりあがり寿 スミ絵だったりアニメだったり
 2008年7月21日(月・祝)-9月1日(月)
 佐野美術館

静岡出身のマンガ家しりあがり寿による地元美術館での展覧会。ファンはきっと行くのだろう。

○パラレル・ワールド もうひとつの世界
 2008年7月26日(土)-9月28日(日)
 東京都現代美術館

いまひとつ企画趣旨がわからないが、おそらく日仏交流150周年記念に日仏の現代美術作家によるグループ展を、というものだろう。しかし、出品作家も悪くないので、出かけてみようと思うが同時開催のスタジオジブリ展がかなり迷惑である。内藤礼の作品など静寂を必要とするのではないか。子どもたちの声がロビーなどから聞こえてくるようでは、現実に引き戻されて<パラレル・ワールド>が成立しない・・。

画廊からの発言 新世代への視点2008
2008年7月28日(月)-8月9日(土)
水村綾子(ギャラリー山口)、斉藤里香(ギャラリーなつか)、飯田真人(ギャラリー現)、菅野泰史(ギャラリイK)、諏訪未知(ギャラリー21+葉)、利部志穂(なびす画廊)、山内幾郎(Gallery Q)、鈴木敦子(藍画廊)、時松はるな(ギャルリー東京ユマニテ)、ロー・セファン(コバヤシ画廊

2年ごとに銀座・京橋にある10の現代美術画廊が推薦する作家をそれぞれ取り上げ、10展でひとつの<新世代への視点2008>として構成される展覧会。毎回、汗をかきながら見て回っている気がするが、汗をかいた分よい作品に出会えるとうれしいと思う。