A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記881 『しぐさの日本文化』

2014-06-03 23:41:13 | 書物
タイトル:しぐさの日本文化 (講談社学術文庫)
著者:多田道太郎
カバーデザイン・装幀:蟹江征治
発行:東京 : 講談社/講談社学術文庫, [2219]
発行日:2014.2
形態:269p ; 15cm
注記:原本: 筑摩書房1972年刊, 角川文庫1978年刊 (1970年10月から1971年12月にかけて日本経済新聞に連載されたエッセイをもとにしたもの)
   底本: 「多田道太郎著作集」3 (筑摩書房, 1994年刊), 単行本版・角川文庫版も参照
   叢書番号はブックジャケットによる
内容:
ふとした「変な格好」に日本人の「深み」がある。
すぐれた観察眼で小さなしぐさをひろいあげ、その裏にある「無意識の構造」をあざやかに展開する名エッセイ。

ふとしたしぐさ、身振り、姿勢――これらは個人の心理の内奥をのぞかせるものであると同時に、一つの社会に共有され、伝承される、文化でもある。身体に深くしみついた、人間関係をととのえるための精神・身体的表現といえる。あいづち、しゃがむ、といった、日本人の日常のしぐさをとりあげ、その文化的な意味をさぐる「しぐさ研究」の先駆的著作。

目次
ものまね Ⅰ
ものまね Ⅱ
ものまね Ⅲ
頑張る
あいづち
へだたり
低姿勢
寝ころぶ
握手
触れる
にらめっこ
はにかみ
笑い
微笑
作法 Ⅰ
作法 Ⅱ
いけばな
つながり
かたち
坐る Ⅰ
坐る Ⅱ
しゃがむ Ⅰ
しゃがむ Ⅱ
なじむ
七癖 Ⅰ
七癖 Ⅱ
腕・手・指
指切り
すり足 Ⅰ
すり足 Ⅱ
すり足 Ⅲ
あてぶり
見たて Ⅰ
見たて Ⅱ
直立不動
表情
咳払い Ⅰ
咳払い Ⅱ
くしゃみ
あくび
泣く Ⅰ
泣く Ⅱ
むすぶ

解説対談 純粋溶解動物――加藤典洋と

購入日:2014年6月3日
購入店:ジュンク堂書店 京都朝日会館店
購入理由:
 執筆中の原稿の参考文献として購入。しぐさは、仕種や仕草と書くより、「しぐさ」とひらがなで書く方がいい。どの項目も興味深い知見でおもしろいが、中でも「ものまね」と「かたち」の項は参考になった。