A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記430 「絵図と風景」

2010-08-09 23:59:10 | 書物
タイトル:絵図と風景―絵のような地図、地図のような絵―
編集:神戸市立博物館
担当:国木田明子、塚原晃、三好唯義
発行:神戸市立博物館
発行日:2000年3月4日
定価:1800円
内容:
神戸市立博物館にて開催された<特別展 絵図と風景―絵のような地図、地図のような絵―>(2000年3月4日~4月9日)の展覧会図録。

はじめに
折込図版
図版と解説
 (1)もっと高く、もっと広く
 (2)名所絵の変貌
 (3)発見された眺望
 (4)記録するバーズアイ
 (5)バーズアイで都市めぐり
 (6)地図と絵の融合
 (7)貞秀の図書
 (8)地図作家としての貞秀
 (9)横浜鳥瞰図
 (10)貞秀が描く幕末各地風景
 (11)吉田初三郎のまなざし
 (12)近代都市を描く
「地形を愛でる視点」塚原晃
「絵と地図の狭間をさまよう」三好唯義
「近代の鳥瞰図」国木田明子
出品目録
(本書目次より)

購入日:2010年7月24日
購入店:神戸市立博物館
購入理由:
「絵画と地図」の研究・参考資料として購入。自分の資料調査不足で最近知ったのだが、実にためになる1冊である。しかし、関西に移住しなければ手軽に買いに行かれなかったわけで、知るにはタイミングもあるのかもしれない。
内容は「絵のような地図、地図のような絵」のオンパレード。絵と地図の境界域上に位置するような「絵画/地図」ばかりで、見ていて飽きない。先のレントゲン写真もそうだが、近代における芸術と科学、あるいはデザインと美術の曖昧さは、現代から見ると脱領域的でおもしろい。