A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

A PIECE OF FUTURE 2008.9.24

2008-09-24 23:35:06 | 美術
今日も街を彷徨います。
歩いて歩いて歩き続けます。いろんな風景を見て、いろんな人とすれ違います。
秋の空気は私にはとても居心地がいいのです。


○ソニーで感じる「シネマ歌舞伎」展
2008年9月20日(土)-10月22日(水)
銀座ソニービル

シネマ歌舞伎『人情噺文七元結』『連獅子』(監督:山田洋次、出演:中村勘三郎)の公開記念で行なわれるソニーのハイビジョン技術の紹介を兼ねたイベント展覧会。何ごとにおいても裏方好きな私は、映画の舞台裏・メイキング物が昔から好きだ。この展覧会も内容は企業の技術紹介・プレゼンのような展覧会で期待はしないが、無料なので行ってみようか‥。

シネマ歌舞伎→http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/

○クンスト・オクトーバーフェスト2008:東京中央地区現代美術画廊巡回
2008年10月4日(土)13:00-19:00
東京都中央区、千代田区内参加画廊バス巡回

10月にドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンで開催される世界最大の(ビールの)お祭り「オクトーバーフェスト」にちなんで、ビールとアートを一緒に楽しんでしまおうというおいしい企画。中央地区のギャラリーをビールつきバスツアーで北ルート、南ルートに分かれて見ることができる。その数18画廊で、バスもビールも無料だという!都心とはいえ、なかなか電車と徒歩で回るのは難しいもの。こんなおいしい機会にビールを飲みに、じゃなくてアートを見に行きませう。prost!(乾杯!)

クンスト・オクトーバーフェスト2008→http://blog.livedoor.jp/roentgenwerke/archives/50648780.html

参加画廊
タグチファインアートBASE galleryunseal contemporaryart project franticクンストバウ|東京ギャラリーハシモトクムサンギャラリーラディウム(株式会社レントゲンヴェルケ)、CASHITARO NASUギャラリーショウコンテンポラリーアートオオタファインアーツワダファインアーツnca | nichido contemporary artTKG editionsアラタニウラノMEGUMI OGITA GALLERY STUDIOギャラリー小柳東京画廊+B.T.A.P

日本版オクトーバーフェスト2008はこちら→http://www.nihon-oktoberfest.com/


○生活と芸術-アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民芸まで
2008年9月13日(土)-11月9日(日)
京都国立近代美術館

<UK-JAPAN 2008>関連企画の1つ。同名の[イギリス→アメリカ]展とは別内容。こちらは[イギリス→日本]編か。アーツ&クラフツ多し。ちなみに、東京に巡回予定あり。

○生誕110周年 スターと監督 大河内傳次郎と伊藤大輔
2008年10月7日(火)-11月21日(金)
東京国立近代美術館フィルムセンター

大河内傳次郎と伊藤大輔の傑作群がフィルムセンターに!歌舞伎の影響をもとに現代的な映画話法、表現を取り入れた伊藤大輔映画を見直すいい機会になりそうだ。さらに、ユネスコ「世界視聴覚の日」記念特別イベントとして、フィルムが失われ<幻の映画>となっている『新版大岡政談』(1928)をスチル写真のスライド上映、ピアノ伴奏、弁士つきで再現公演まで行なうという映画の再構築プロジェクトに賞賛をおくりたい。

○Art Program Ome 2008 空気遠近法・青梅-U39
2008年11月9日(日)-11月24日(月)
青梅織物工業協同組合施設
東京都立青梅総合高等学校・講堂

出品作家:山極満博、永澤孝博、平野健太郎、富井大裕、木島孝文、小林耕二郎、木村友香、南条嘉毅、久村卓、馬塲稔郎、山本篤、高橋和臣

「“空気”感と東京から眺めた青梅-遠近という場所性-をテーマに12人のアーティストが共演」する6回目の<Art Program Ome>。今年から若手作家中心となり、集客的には知名度が低いが、内容としては未知数でなにが見られるか楽しみだ。
展覧会チラシ・Webに掲載されている解説に20代後半から30代後半のロストジェネレーション世代には「密かなもの、さりげないもの、目に見ることのできない空気のようなものとらえようとする眼差し」が共通項としてある、と書かれている。その世代分析になるほどと思う。世代論は好まないのだが、私もそのロストジェネレーション世代なだけに、その指摘があっているかどうか確認してみたいものだと感じる。ただ、男性作家中心なのはいただけない。青梅周辺に在住・活動している作家という括りなのだろうが、サッカーではないのだから、U-39と言えど女性作家ももう少し加えて欲しかった。

Art Program Ome 2008「空気遠近法・青梅-U39」展
Webサイト→http://www.u39-ome.net/

○ART IN TIME AND STYLE MIDTOWN VOL.4
2008年8月2日(土)-11月27日(木)
TIME & STYLE MIDTOWN

出品作家:設楽知昭、高橋大輔、森本太郎、戸川英夫

○BankART Bank under 35
2008年9月13日(土)-11月30日(日)
BankART Mini Gallery

出品作家:田中功起、松田直樹、菊池宏、ヤング荘、SHIMURABROS. 、矢内原充志、村田峰紀、西田司&藤村龍至
「若いクリエイターによる週替わりの展覧会シリーズ。現代美術・グラフィック・ファッション・建築等の35歳以下のクリエイターを紹介。各々16pのカタログを発行予定。」(本展チラシより)
こちらはU-35‥。アート界も年齢制限制導入なのか?そのうち体重別で展覧会が行なわれたりしたりして。

○青のコレクション ピカソの青、モネの青
2008年9月10日(水)-12月7日(日)
アサヒビール大山崎山荘美術館

○ヴィジョンズ・オブ・アメリカ 第3部「アメリカン・メガミックス」1957-1987
2008年10月25日(土)-12月7日(日)
東京都写真美術館

主な出品作家
ダイアン・アーバス/エリオット・アーウィット/ロバート・フランク/リー・フリードランダー/ナン・ゴールディン/北島敬三/ロバート・メイプルソープ/リチャード・ミズラック/森村泰昌/奈良原一高/シンディ・シャーマン/篠山紀信/アンディ・ウォーホル/ゲリー・ウィノグランド/ジョエル・ピーターウィトキン/他

収蔵展の「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ」三部作の最終展。最後なだけに出品作家が豪華だ。関連イベントの講演会「60年代から70年代へ:ソーシャル・ランドスケープとニュー・ドキュメンツ」(講師:戸田昌子/中川裕美)もアメリカ現代写真についての認識を深めてくれそうだ。この展覧会シリーズは関連イベントで若手研究者を積極的に起用していて、この点でも好感がもてる。

○高嶺格[大きな休息] 明日のためのガーデニング1095㎡
2008年11月29日(土)-12月24日(水)
せんだいメディアテーク6階ギャラリー4200

1095㎡の空間を前にして[大きな休息]をとられてもこちらが困ってしまうんじゃないかと懸念を覚えるが、どうなるのだろうか。ところで、チラシに掲載されている高嶺氏の以下の言葉が印象深かったので紹介したい。

 随分前から、世界は僕にとって
 えらく平たくなってしまっていて、
 良く言えば「平等」、
 悪く言えば「平坦」なのですが、
 それでもくだらないものや
 素晴らしいものはあります。
 僕は世界を見るとき、
 あんまり「人」で判断しないようにしています。
 くだらないのは「くだらない瞬間」であって、
 素晴らしいのは「素晴らしい瞬間」です。
 くだらない人間というのは、
 「くだらない瞬間を多く生み出してしまう人」
 のことです。
 そんな人のことを、
 だんだん「キライ」になって
 いったりするのだと思います。
 「イアマスでのワークショップ(2001年)」