A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

TOUCHING WORD 063

2008-09-22 23:00:53 | ことば
しかし彼はやはりいつまでも故郷も目標も持たないだろう。けっして彼はほんとに安全に守られていると感じることはなく、いつも世界が彼をなぞの美しさで、なぞの気味わるさで取り囲むだろう。そして彼は絶えずこの静けさに耳を傾けなければならないだろう。そのただ中で鼓動する心臓は、頼りなく、はかなかった。星はほとんど見えず、無風だったが、上空では雲が動いているらしかった。
(p.196 「知と愛」『新潮世界文学37 ヘッセⅡ』ヘルマン・ヘッセ 高橋健二訳、新潮社1968.11)

仕事場でのことだ。手を押さえつけられ、指の爪の真ん中から掌に向けて刃物で裂かれる。激痛が襲い、悲鳴をあげるも、刃物を持ったその人物は薬指、中指へと一本一本、指の肉を裂いていこうとする。もがき逃げようとするが、逃げられない・・・そんな夢を2日間も続けて見た。この気味悪さはなんだろうか・・。