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A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

【ご案内】第45回現代美術-茨木2018展 「ナ リ ユ ク ス ガ タ」

2018-05-15 23:31:35 | お知らせ
昨年に続き、「現代美術-茨木」展アーティストトークの司会をさせて頂きます。また、本年はフライヤーテキストも寄稿させて頂きました。遠方ではございますが、ぜひお気軽にお越しください。

第45回現代美術-茨木2018展 「ナ リ ユ ク ス ガ タ」
[本年度特集作家]
窪田 順(神戸市) 仲摩 洋一(京都市) 松本 誠史(京都市)
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/shimin/bunka/event/gendaibijutsu2018.html
2018年5月28日(月)~6月3日(日)
午前10時~午後7時(最終日は午後5時まで、火曜日休み)
茨木市立生涯学習センターきらめき

[特集作家によるワークショップ]
「空気でつくろう!もこもこモンスター」

日時 6月3日(日曜日) 午前10時~正午
会場 茨木市立生涯学習センター 1階エントランスホール
定員 20人(事前申込が必要です)

[特集作家によるアーティストトーク]
日時 6月3日(日曜日) 午後3時~午後5時 (事前申込不要)
会場 茨木市立生涯学習センター 2階ホワイエ
司会 平田 剛志(美術批評)

なお、本展は「公募部門」と「特集作家部門」で構成され、特集作家は、アーティストトーク後に行われる「公募部門」の投票結果を受けて、実行委員会で翌年の特集作家が決定されます(私は実行委員会メンバーではありません)。
ご興味、お時間ございましたら、ご出品をご検討ください。




【ご案内】Backbone of faith

2018-02-18 23:32:38 | お知らせ
明日より大阪・Oギャラリーeyesにて始まります「Backbone of faith」展にテキストを寄稿させて頂きました。
本展は、信仰を背景に持つ画家3人によるグループ展です。とても奥深いテーマの展覧会ですので、ぜひお出かけください。ちなみに私は無信心者、芸術信奉者です。

Backbone of faith 展
出品作家:寺脇さやか・長谷川直美・三好温人
テキスト:平田剛志(美術批評)
会期:2018年2月19日(月)~3月3日(土)※日曜日・休廊
開催時間:11時~19時(土曜日は11時~17時)
開催場所:Oギャラリーeyes
【大阪府大阪市北区西天満4-10-18石之ビル3F】
TEL/FAX:06-6316-7703
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/


「悦ばしき芸術―Backbone of faith」
平田剛志

 いま、信仰(faith)は在るだろうか。現代、宗教は世界各地で紛争や事件の原因となり、新たな対立を生んでいる。一方、かつて暮らしの中にあった信仰心は薄れ、人々は経済や欲望に支配された物神崇拝の時代を生きている。いま、信仰は在るだろうか。

 本展「Backbone of faith」は、キリスト教のカトリック、プロテスタントおよび仏教(真言宗)を信仰し制作活動を行う寺脇さやか、長谷川直美、三好温人の3人展である。寺脇は日本画を専攻した後、現在は油彩と顔彩を用いて人知や意図を越えた形象の顕われを探究している。長谷川は、世界各地を旅した経験から得た「平和」な光景を描いてきたが、本展では新たな試みである抽象絵画を描く。三好は、これまで仏教思想をもとにした曼荼羅絵画やインスタレーションを発表したが、本展では金魚を主題とした絵画を通じて、日常に偏在する聖性が表象される。

 以上のように3人の作品は信仰を背景としている。だが、本展は宗教画の展覧会ではない。教化、伝道を目的ともしていないし、信仰、祈りの対象として制作された作品でもない。3人の信仰に至る経緯については詳述する余裕がないが、画家の信仰は作品の背後にあり、画面を見るだけでは見えない。

 だが、かつて絵画の前面に信仰があった。そもそも、芸術は魔術や宗教の礼拝や儀式に用いられることから始まった。その痕跡は現在も教会や寺院などに行けば見ることができる。この時代、芸術はただ在るだけでよかった。だが、近代になると芸術は教会から新たな「神殿」である美術館へと居場所を変え、「在る」ことに意味を求められるようになった。ヴァルター・ベンヤミンが指摘したように、芸術は礼拝的価値から展示的価値へと移行したのだ。

 芸術は宗教から分離し、複製技術時代の芸術作品となった。そして、芸術からアウラが消え、「神」と「絵画」は死を宣告された。哲学者フリードリッヒ・ニーチェは『悦ばしき知識』(1882)で「神は死んだ」と書き、19世紀の写真術発明を受けてフランスの画家ポール・ドラローシュは「今日を最後に絵画は死んだ」と呟いた。その後、世界は「科学」と「技術」が支配的になったことを私たちはよく知っている。

 だが、「神」と「絵画」は死を宣告された後に復活を遂げ今に至る。かつてより信仰と絵画の存在感は薄れてはいるが、どちらも人類の歴史でもあり、容易に死ぬものではなかった。その理由は、信仰も絵画も答えなき、見えない問いに向き合う根源的な営みだからだろう。そこには先人の知恵と技術を学び、対話する超越的な時間と悦びが含まれている。その持続する歴史性こそ、複製技術時代の芸術作品にはないものだ。本展の3作家の作品にも信仰という見えない摂理が流れているだろう。芸術と信仰の邂逅から生まれる絵画とはどのようなヴィジョンなのか。いま、絵画を前に考えたい。 
(ひらたたけし・美術批評)



【ご案内】石橋志郎展「空間、光」

2018-01-30 06:48:34 | お知らせ
本日より京都・ギャラリー恵風にて始まります石橋志郎展「空間、光」にテキスト「絵画、そこに在るもの」を寄稿させて頂きました。ぜひお出かけください。

石橋志郎展「空間、光」
2018年1月30日(火)-2月11日(日)※ 2/5(月)休廊
ギャラリー恵風 1F
12:00 – 19:00(展覧会最終日は18:00まで)
http://g-keifu.com/1f_ishibashi-shiro-exhibition-201801/

また、石橋さんは下記の展覧会にも出品されてます。合わせてご覧ください。

京都府新鋭選抜展2018 – Kyoto Art for Tomorrow -
2018年1月20日(土)〜2月4日(日)
午前10時〜午後6時
※金曜日は午後7時30分まで 
※入場はそれぞれ30分前まで
休 館 日:月曜日
京都文化博物館 3階展示室
入 場 料:一般500円(400円) 大学生400円(320円) 高校生
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/kyotoshinei_2018/

【ご案内】Gallery PARC Art Competition 2018

2018-01-07 23:53:48 | お知らせ
本年も展覧会プランによる公募「Gallery PARC Art Competition 2018」の審査員を続投させて頂くことになりました。
http://www.galleryparc.com/competition/competition_2018/PAC2018.html

2018年2月11日(日)[必着]です
詳細はギャラリーウェブサイトをご覧ください。

昨年10月に移転してから日が浅いので、使い勝手が分かりづらいと思いますが、たくさんのご応募お待ちしております。

変更点は下記です
・移転して会場が変わりました
・会期が長くなりました
・募集枠が少なくなりました

展覧会コンペもいろいろありますが、本コンペの特徴は、募集内容に明記されている「ギャラリー・パルクと協議できることを条件」という点がパルクらしさになっております。
ギャラリーも審査員も選んだら終わりではなく、全員総出でサポートいたします。

2018年が始まり、今年予定がある方ない方も、ご予定ご興味がありましたらご検討されてはいかがでしょうか。

それでは、本年もよろしくお願いいたします。

【ご案内】内海聖史個展「mimic paintings」

2017-12-15 06:00:22 | お知らせ
東京・六本木ヒルズA/Dギャラリーにて開催されます内海聖史個展「mimic paintings」のリーフレットにテキストを寄稿させて頂きました。年末年始も無休ですので、東京に行くことがありましたら、ぜひご高覧ください。

内海聖史個展「mimic paintings」
2017年12月15日(金)〜2018年1月14日(日)
六本木ヒルズA/Dギャラリー
https://art-view.roppongihills.com/…/adgalle…/700/index.html
12:00~20:00 会期中無休

 内海聖史は、展示の度毎に予想もつかない作品展示を通じて絵画の在り方を提示してきましたが、今展も私たちの絵画概念を揺さぶります。
なお、会期中、森美術館では「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」、森アーツセンターギャラリーでは「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」が開催中です。合わせてどうぞ。

【ご案内】京都芸術センター通信(明倫art)2017年11月号(vol.210)

2017-10-26 22:47:55 | お知らせ
京都芸術センター通信(明倫art)2017年11月号(vol.210)にて田中真吾個展『Expect The Unexpected』(eN arts)のレビュー「ミニマルアンフォルメル」を寄稿させて頂きました。
ネットで読めますので、ご興味お時間ございましたら、お目通し頂けると幸いです。

京都芸術センター通信(明倫art)2017年11月号(vol.210)
http://www.kac.or.jp/22248/

【ご案内】京都新聞2017年10月14日トピックス

2017-10-14 23:33:12 | お知らせ
本日の京都新聞朝刊に「見立てと想像力 ━ 千利休とマルセ ル・デュシャンへのオマージュ展」の展評を書かせて頂きました。芸術の秋、お出かけのご参考になれば幸いです。

『見立てと想像力 ━ 千利休とマルセ ル・デュシャンへのオマージュ』展
元淳風小学校
2017年10月6日–10月22日
12:00–19:00
http://www.nuitblanche.jp/schedule/junpu.php

【ご案内】京都新聞2017年10月7日「ギャラリー」

2017-10-07 23:06:41 | お知らせ
本日の京都新聞朝刊の美術欄「ギャラリー」にて展評を書かせて頂きました。連休のお出かけのご参考になれば幸いです。

「わたしとしぜんと」(瑞雲庵 30日まで)
やまもとひさよ展(KUNST ARZT 8日まで)
長谷川由貴展(ギャラリーモーニング 8日まで)
石塚源太展(アートスペース虹 15日まで)
谷原菜摘子展(ギャラリー16 15日まで)
「身体0ベース運用法 0GYM」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 15日まで)



【ご案内】境界 borders / boundaries murata chihiro

2017-09-12 23:03:23 | お知らせ
今年1月に京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで開催された「未来の途中プロジェクト 未来の途中の、途中の部分」のむらたちひろさんの記録集にテキストを寄稿させて頂きました。
作品同様にハト目を施したアートブック的な造本がすばらしいです。どこかでお見かけしましたら、ぜひご高覧頂けると幸いです。

『境界 borders / boundaries murata chihiro』
制作・デザイン:正木裕介(Gallery PARC
発行:2017.9

なお、テキストはむらたちひろさんのウェブサイトでお読み頂けます。
http://murata-chihiro.tumblr.com/

【ご案内】京都新聞2017年8月12日「ミュージアム」

2017-08-12 21:08:13 | お知らせ
8月12日(土)の京都新聞朝刊にて開館30周年 O JUN × 棚田康司「鬩(せめぐ)」(伊丹市立美術館)のレビューを書かせて頂きました。

開館30周年 O JUN × 棚田康司「鬩(せめぐ)」
2017年7月8日(土)-8月27日(日)
伊丹市立美術館
http://artmuseum-itami.jp/…/…/exhibition/current_exhibition/

実力ある2作家の充実した鬩ぎ合いが見どころです。本日からの公開制作では両作家が揃うとのことですので、こちらもお楽しみください。