佐渡の翼

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マキシムド・パリ(東京銀座)   投稿者:佐渡の翼

2013年12月23日 06時29分43秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記

1966年に、日本初の本格フレンチレストランとしてオープンし、今年で47年目を迎える、銀座の老舗「マキシムド・パリ」、前回訪問時は無予約だったため門前払いを食わされたが、今回は予約した上で訪ねてみた。予約の段階で、男性はトップスは襟付きで、ボトムスはショートパンツ禁止と言う厳しいドレスコードを念押しされたので、相当に格式の高いレストランなのだろうと思った。筆者は、7月14日の午前11時半丁度にお店にお邪魔した。地下二階がラウンジになっており、レストランは地下三階にある。ラウンジの入り口には無予約の客を待たせるための椅子が置いてあり、そこに数人の客が座っていた。筆者が勢い込んで中に入ろうとしたら、すかさずおねーさんが飛んで来て、「お客様、ご案内いたしますのでしばらくお待ち下さい」と言いながら筆者を目で制した。筆者が予約客である旨を告げると、今度は手の平を返したように、にこやかに微笑みながら、待合椅子に座るよう促して来た。丁度、30代とおぼしき先客カップルがウエイトレスに案内されて地下へと向かう螺旋階段を降りて行く所で、筆者はその後に続いた。このお店がオープンした時に、それを祝する著名人からの手紙が何通かパリから送られて来たらしく、それらが仰々しく額に入れられ、階段部分の壁に飾られていた。見ると、香水のゲラン社の社長、作家のフランソワーズ・サガン、俳優・シャンソン歌手:イブ・モンタン、ソプラノ歌手:マリア・カラスなど、蒼々たるメンバーであった。

店内は、ア-ルヌーヴオー調で、クラシカルな鏡やステンドグラスの照明が美しかったが、肝心の席はと言うと、お料理を置く部分が暗く、写真撮影には最悪の場所であった。だが、テーブルの左端にスポットライトが当たるような感じで明るい場所があり、そこへいちいちお料理を移動させては写真を撮り捲ると言う始末であった。店内のスタッフは全員黒の上下姿で、中に、燕尾服を着用したウエイターが二人ほど居て、格式の高さを見せ付けているかのようであった。

筆者は、前菜、スープ、メイン、デザートから成るクラシックコース(4500円)を注文した。鶏肉が駄目だと伝えたら、前菜には、「海鮮のアスピック」を持って来てくれた。グラスの底にずわい蟹のムースを敷き、その上にお野菜と魚介のダシで作ったゼリーを乗せ、頂上部にトマトのジュレとフロマージュカプチーノ仕立てを乗せてあった。お味の方は、伊勢丹のガリバルディの惣菜と大差のないレベルで、いささか凡庸であった。次のスープは、「かぼちゃの冷製ポタージュスープ・シナモンの香り」である。冷たい前菜の後に冷たいスープで、幾ら夏とは言え、少々お腹に良くないではないか。メインには、「牛肉と玉ねぎの煮込みメークインのコンカッセ」を選んだ。牛肉は柔らかく、じっくり煮込んであるので旨みが凝縮され、濃厚な赤ワインソースとの相性も抜群で、このお皿が一番美味しかった。今回は標準ズームレンズを持参したので、45度の角度でオートで撮ったら前ピンになった。そこで椅子から立ち上がり、50度の角度でマニュアルモードで全ピンで撮り直しておいたつもりである(画像1)。デザートには定番の「苺のミルフィーユ(要するにナポレオンパイ)」(1000円増し)をお願いした。ナポレオンパイの名称の発祥地は、ここマキシムドパリだそうだ。名称の由来に関しては、トッピングされた苺と生クリームの形がナポレオン皇帝の頭部に似ているからと言う説と、マキシムドパリが、このパイの美味しさで世界を征服したいと願ったので名付けたと言う説とがある。このお店のミルフィーユは中のカスタードクリームが抜群の美味さで、やはり一味違うなと思った。サービス料込みのお代6104円を支払ったが、佐渡のラ・プラージュなら、ここより一品ほど多いコース料理で4000円の安さである。そこはそれ銀座価格なのだが、銀座にしては安いなと思ったマキシムド・パリだった。

お店の入口



バター!



ウオーター



にんにく風味の何とかと言うパン



前菜



かぼちゃのスープ



薔薇の飾り



見よ!この豪華な店内を



前ピンになった写真



マダムタッソー蝋人形館のような感じだ!



マキシムドパリ名物の苺のミルフイーユ



これを見ると、ナポレオンパイの由来がよくわかる




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