佐渡の翼

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佐渡汽船マイレージカード     投稿者:佐渡の翼

2023年07月07日 06時00分47秒 | 佐渡汽船

佐渡汽船株式会社(本社佐渡市両津)は、ジェットフォイルやカーフェリーを頻繁に利用する所謂リピーター客への還元と観光需要掘り起こしを狙い、マイル特典を付与するマイレージカードの発行を今秋を目途に導入すると発表した。佐渡汽船によると、マイレージを他の航空会社のように乗船(搭乗)距離で算定すると、料金が高額なジェットフォイル利用者に不公平感が生ずるとの配慮から、乗船時間と利用等級で細かくマイルを算定する仕組みを導入した。ジェットフォイル利用者には60分の乗船時間毎に10マイルを付与し、カーフェリーのスイートルーム、特等、一等、二等の利用客にはそれぞれ20、10、5、3マイルずつを付与する。100マイルを獲得すると、越佐間のカーフェリー二等の往復乗船券と交換できる。つまり、ジェットフォイルで越佐間を五往復すればカーフェリー二等の往復乗船券が貰える仕組みだ。ジェットフォイル並びにカーフェリー各等級毎のLow season(観光閑散期)、High season(観光繁忙期)、Regular season(それら以外の時期)での無料乗船券獲得に必要なマイル数は佐渡汽船のホームページに掲載される。マイルの有効期間は乗船日から一年間で、12月から2月までの冬季に乗船した島外客に対してはマイルを3倍加算し、3月10日の「佐渡の日」に乗船した島外客にはマイルを10倍加算する特典も用意した。更には本人の誕生日に乗船するとマイルが2倍になる制度もあり、詳しくは佐渡汽船発行の「マイル加算基準一覧」に掲載される。

佐渡汽船は、クレジット機能のないマイレージ単独カード以外に、クレジットとキャッシング機能を付けたカード(入会金と初年度年会費は無料)も発行する予定で、島内金融機関と商業施設との間で決済機能に関する調整を本格化させる。佐渡汽船広報部に寄れば、このカードは、島内の主な宿泊施設、飲食店(相川・佐和田・両津・真野のレストラン及び一部の居酒屋やスナックなど)、スーパー(マルイ、キング、マツヤ、ツルヤなど)、コンビニ全店、ホームセンター(ヒラセイ、ムサシ、コメリなど)、ネットカフェ、家電量販店(ジョーシンと山田電気)、ツタヤ、ドラッグストア(ウエルシアとマツモトキヨシ)、衣料品店(ハニー、シマムラ、ワークマン)、ホンダプリモ、ボーリング場、パチンコ屋、オートバックス、伊勢丹ギフトショップ、アメリカヤ、壱万円堂、墓石の吉運堂、酒造店(金鶴、真野鶴、北雪、真稜、天領盃など)、モスバーガーを始めとした本土資本のチェーン店全店及び佐渡汽船両津港新潟港小木港ターミナルの土産物店や飲食店、佐渡病院での医療費支払い及び新潟交通の定期バス、レンタカーと一部のタクシーなどでの利用が可能で、100円の支払い毎に1ポイントが付き、1ポイントを0.25マイルに換算した佐渡汽船のマイルとの交換や1000ポイント毎に、島内だけで使用可能な1000円の朱鷺めき商品券への交換も可能にした。佐渡汽船マイレージモール経由でのネットショッピングでもマイルが貯められるし、佐和田のフレンチレストラン「ラ・プラージュ」とフレンチレストラン「清助」及び真野の「こさど」レストランでフルコース料理を注文した場合は別途グルメマイルが加算される。更に佐渡島民で第四銀行に口座を持つ人限定で、島内の第四銀行とセーブオンに設置されたATMでの現金引き出しを行えるようにし、引き出し手数料は年間の買い物金額が一定額(30万)を超えると無料になる仕組みも導入した。つまり、クレジットカードとキャッシュカードとマイレージカードを融合させた総合カードであり、全国初の試みとして注目が集まっている。佐渡市は、佐渡汽船のこの事業を補助するために5億円の拠出を決め、総務省も離島の観光振興のモデル事業と位置づけ、更に5億円の交付金を支出する計画だ。佐渡汽船と佐渡市観光課は、各旅行会社に対し佐渡への旅行商品を販売する際に、同時にこのカードへの加入を勧めるよう働きかけを強める模様だ。佐渡汽船は更に、スイカ機能やEdyへのチャージ機能を付帯させたカード発行も計画しており、スイカでの乗船客は乗船券購入客よりも10分早く優先乗船出来るようにし、船内での毛布利用はカードの提示で無料になる予定だ。そして、船内で等級変更を希望する客に対しては、速やかに差額分をカードで決済出来るよう必要機器を設置する。更に、島発二等往復割引乗船券をスイカ利用で自動券売機で購入した場合、その情報がスイカにダウンロードされ、その結果スイカゲートを通過出来る仕組みも導入し、佐渡島民の利便性向上を目指す。更に、貯めたマイルをANAやJALのマイルと交換出来るシステム構築も視野に入れており、所謂陸マイラーの取り込みをも狙っている。更に、一年以上活動を休止していた「佐渡航路活性化協議会」が3月末に開催され、協議会は、佐渡ロングライドマイル、佐渡トライアスロンマイル、佐渡朱鷺マラソンマイルなどの、季節毎のキャンペーンマイル設定を提言し、島外からのリピーター客の囲い込み確保に全力を尽くすよう促した。一方で両津飲食店協会は、佐渡汽船マイレージカード導入を商機と見て、夷地区の飲食店で同カードを使用した客に対し、導入から一ヶ月間の期間限定で一律10マイルのボーナスマイルを付与する事を決めた。

これまでの佐渡島はクレジットカードや電子マネーが使える施設が限られており、典型的な現金社会であったが、このカードの導入により一気に島のキャッシュレス化が加速しそうだ。消費税が10%に増税されたため、現金決済により1円単位のお釣が増えると財布の中身が小銭で膨れ上がる。電子マネーやクレジットカードでの決済ならばそうした煩わしさを回避出来るため、そうした機能を持つ佐渡汽船カードの利便性に気付く主婦層が増えると見て、佐渡汽船カード発行部は担当者を増員する事により、主婦層からのカード申し込みの殺到に対応する構えだ。

一方島民の反応はと言えば、退職後一年近くが経過しそろそろ失業保険が切れると言う「そこらへん佐渡子」さんは、「これから生活が厳しくなるのでセーブオンでの現金引き出し手数料が無料になる特典は非常に助かります。せっせとこのカードで買い物をしてポイントを貯めたいと思います」と胸を弾ませた。カメラが趣味と言う「佐渡四季男」さんは「今まではオンラインのソニーストアでカメラのレンズを購入していましたが、島内の家電量販店でもこのカードが使える上に佐渡汽船のマイルが貯まるので、島外出張が多い私には大変便利」と喜びを隠し切れない様子だった。両津在住の「小倉目涙子」さんは「佐和田のフレンチレストランや両津の隠れ家レストラン「清助」、真野の「こさど」さんでもクレジット決済が可能になったので、これから食べ歩きが便利になりそうだし、「こさど」さんでは専属の女性パティシエさん作製のオリジナルスイーツを注文するとスイーツマイルが加算される特典を用意したそうなのでスイーツ好きの私にはぴったりのカード」と喜びながら話した。一方、居酒屋経営者の一部からは「カード決済機器端末が無料設置される飲食店の選定基準が疑問」としつつ、「島内切っての人気居酒屋に決済機器が無料で設置されないのはおかしい、毎月の機器のレンタル料は馬鹿にならないのに」と憤る声が上がる。これに対し佐渡汽船側は「決済機器端末の設置店に関しては日頃から佐渡汽船グループと繋がりのある商業施設に限らせて頂いた。今後は順次レンタル料無料の設置店を増やし島民の利便性を高めると共に、ポイント交換商品に知られざる佐渡特産品を用意するなどして観光客誘致の起爆剤にしたい」とその意気込みを語った。

マイル収集法に詳しい、新潟大学の小泉獅子丸客員教授(カードポイント論)は「ANAマイルを効率よく貯めるためには、ANAカード、T-ポイントカード、高島屋カード、楽天カードの4点セットが必要だが、佐渡汽船のマイルを貯めるにはこのカードが一枚あれば必要にして充分だ。今後は、佐渡島民がこのカードを使用した際は、ポイントからマイルへの交換比率が上がるような仕組みと、島内店舗の包括参加に寄るカード手数料の割引制度の導入が待たれる」とカードの普及に期待感を滲ませながら今後の方向性を示唆した。

佐渡民報虚構新聞社   2023年7月7日

上記の記事は全てフイクションです。佐渡汽船に対し「佐渡汽船マイレージカードの申し込み方法」について問い合わせたり、真野のレストランへスイーツグルメの積算方法などを尋ねるような事はしないよう御願い申し上げます。大体、「そこらへん佐渡子」さん何て名前が出た途端におかしいと思い、「にやり」としなければいかんでしょう。越佐航路は佐渡汽船1社独占のため、マイレージを導入しての顧客囲い込みを行なう必要がない。だから佐渡汽船はマイレージカードの導入をやらないのだ。しかし、佐渡汽船以外の船会社が、同航路に格安汽船を運航し始めたら佐渡汽船はマイレージカード発行に本腰を入れざるを得まい。無論、そうした格安汽船会社の参入を国交省が認可するかどうかは不透明であるが。



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