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朝食は午前7時に一階の8畳間に用意されていた。女将さんは「お口に合いますかどうか」と言ったが、どうしてどうして焼き鮭は焼きたてで美味しいし、いごねりは自家製でちょっぴり違う味わいだ。ほうれんそうのおひたしと茄子とピーマンの煮物は裏の畑で採れたものゆえ新鮮でつややか。お豆腐は相川から仕入れるそうだが、これも美味しい。更に目玉焼きとハムに梅干までついていた。お味噌汁は鰯のつみれとお豆腐。お米は北鵜島産で、おひつの中には二人分のご飯が入っていた。二階屋さんと比べると随分と豪勢な朝食だ。勿論★★★である。いつもの事だが、民宿料理には素朴な地元料理が多いのではずれに当たることはまずない。
朝食後、厨房内にいた女将さんと、カウンターを挟んでしばらくお話をした。女将さんはこの家に嫁いできたのだという。しかし現在ではこの集落に嫁に来る女性は皆無だそうだ。嫁に出す親の頭の中から「海府大橋や佐渡一周道路が開通する以前の交通が不便な時代の外海府集落のイメージ」が拭い去れないというのがその理由だそうだ。女将さんが嫁いできた頃の北鵜島から両津へ向かうには、海岸線を大野亀、二つ亀を経由して歩き鷲崎港まで辿りついた後に船で4時間かけて両津に到着したという。従って両津までの行程はほぼ一日がかりであった。今ではおよそ考えられないことなのだが。。。更に女将さんは言った、「北鵜島では船が主な交通手段なので、集落の人々は皆船には慣れていますよ」と。女将さんは今でも時々船に乗って漁に出るという。この海府の宿さん、一泊朝食付きで5500円。帰り際、女将さんが外海府で獲れた天然若布をお土産にと手渡してくれた。その人情が嬉しかった。
朝食後、厨房内にいた女将さんと、カウンターを挟んでしばらくお話をした。女将さんはこの家に嫁いできたのだという。しかし現在ではこの集落に嫁に来る女性は皆無だそうだ。嫁に出す親の頭の中から「海府大橋や佐渡一周道路が開通する以前の交通が不便な時代の外海府集落のイメージ」が拭い去れないというのがその理由だそうだ。女将さんが嫁いできた頃の北鵜島から両津へ向かうには、海岸線を大野亀、二つ亀を経由して歩き鷲崎港まで辿りついた後に船で4時間かけて両津に到着したという。従って両津までの行程はほぼ一日がかりであった。今ではおよそ考えられないことなのだが。。。更に女将さんは言った、「北鵜島では船が主な交通手段なので、集落の人々は皆船には慣れていますよ」と。女将さんは今でも時々船に乗って漁に出るという。この海府の宿さん、一泊朝食付きで5500円。帰り際、女将さんが外海府で獲れた天然若布をお土産にと手渡してくれた。その人情が嬉しかった。
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