佐渡の翼

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人間国宝は終始無言   投稿者:佐ガット覆面調査員

2008年06月28日 05時59分44秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記
5月初旬のとある平日の午後7時丁度にお店に到着。お店に入ると、「らっしゃいっ!」と威勢のいいかけ声が。店内はお魚の匂いも酢の匂いもしない、清潔で落ち着いた雰囲気で、つけ場には二郎さん本人が立っていました。不思議にもお客は私一人だけ。少々拍子抜け。入り口の所には、「じろうが握る江戸前鮨」などの単行本がこれみよがしに陳列されていました。L字型のカウンターの角の席へ案内されました。すると、鮨種の名前とそれが出される順番が書かれた「本日のおまかせ」なる印刷物が渡されました。まずびっくりするほど熱々(というよりも火傷しそうなほど熱い!)のお絞りが小僧さんから渡され、「お飲み物はいかが致しましょうか?」と問われましたので、「お茶でお願いします」と答えました。

人間国宝級とも称される「小野二郎」さんは、1925年生まれで今年で満83歳。背筋が伸びていて歳よりずっと若く見えます。つけ場には、二郎さんの息子さん(親父さんそっくりです)と、ガリを追加したり、鮨のつけ台を拭いたり、会計をしたりする係りの三番手の板さんが控えています。息子さんはネタ処理係り担当のようです。

では早速、と握りが始まりました。最初は、「しみづ」同様、「かれい」です。目の前に握りが置かれたら、デジカメで撮影するが早いが同時に口の中に放りこむ。「寿司は握りたてが一番うまい」とは評論家たちがよく言う台詞だが、そのとおりです。二郎さんも、雑誌の対談で「握ってから3秒以内に食べてくれ」と言っていました。二郎さんは、全く手を休めることなく終始無言で延々と鮨を握り続けます。握りを鮨のつけ台に置く、食べる。食べ終えると間髪を入れずに次の鮨が置かれ、すかさず食べる。この繰り返し。複数の人が言っていましたが、ゆっくりとお鮨を食べたい人には全く向かないお鮨屋さんです。



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