チェックイン終了後は、本日宿泊予定の本館ジュニアスイート(丁度フロントデスクの真上にある)を撮影した。2016年5月2日の宿泊者はいたようであったが、カーテンは閉じられたままだった。次いで国道1号沿いを湯本方面に下り、堂ヶ島遊歩道への入り口を目指した。すると左手に「エクシブ箱根離宮」なる看板を掲げた黒い門構えの高級旅館っぽい建物を見つけた。確か、2015年11月に富士屋ホテルを訪ねた折りには見かけなかった建物のような気がしたが、実は2010年3月にオープンしていた。後で調べて分かったのだが、この建物の前身は奈良屋旅館と言う宮ノ下の老舗旅館で、その昔は富士屋と張り合いながら客の争奪戦を繰り広げていた。その後奈良屋は富士屋ホテルとの間に、「奈良屋は主に日本人客を、そして富士屋は主に外国人客を宿泊させる」と言う趣旨の協定を結び共存共栄路線へと経営の舵を切った。ところが、温泉不況で宿泊客の減少が続いたため、奈良屋は数年前に惜しまれつつ閉館し、その跡地にかようなバブリーな外観の高級旅館がオープンした。この宮ノ下温泉地区には、箱根吟遊や武蔵野別館と言った客室数の少ない隠れ家的な高級旅館がひしめいており、ハナコ、オズマガジン、自遊人などと言った観光情報雑誌の格好の取材対象となっている。
富士屋ホテル前の駐車場
古美術「すぎやま」
カフェドモトナミ。大正時代に出来た富士屋ホテルの自動車待合所をリノベーションしたカフェ。
湯本方面から見たカフェ
土産物店「山田屋」
宮の下ノスタルジック散策路
熊野神社入口
嶋写真館。この写真館が面する通りをセピア通りと称している
エクシブ箱根離宮
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