佐渡の翼

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民宿「たきもと」(佐渡市相川大浦)      投稿者:佐渡の翼

2013年04月26日 05時06分48秒 | 佐渡のお宿評価

昨年の10月7日、筆者は七浦海岸にある民宿「たきもと」さんに宿泊した。7月に、この日の宿泊を、同じ七浦海岸沿いにある旅館「道遊」さんにしようと、予約の電話をかけたところ、生憎満館とのお返事で、止む無く「たきもと」さんに変更した経緯があった。「たきもと」の予約担当者から、当日は、海の見えるお部屋は満員のため、道路側のお部屋になるとのお返事だったが、海などは見飽きていたので、宿泊できれば、どちらでも構わなかった。このお宿、飲み物の持ち込みに際しては、持ちこみ料を取られるとの事前情報に基づき、缶チューハイ二本をバッグの中に隠し持ってのチェックインとなった。だが実際には飲み物の持ち込みは自由であり、それは杞憂に終わった。

午後5時頃にお宿に到着したら、女将さんが出迎えてくれた。お部屋は、海側の十畳間の202号室を割り振ってくれていた。多分、キャンセルがあったために海側に変更してくれたのだろうと思った。大浴場は空いており、シャワーを浴びた後、ゆったりと湯船に浸かる事ができた。夕食は午後6時から1階の食事処に用意されていた。お膳の上には、可愛い小粒のあさりとキャベツ及びエノキのバター鍋、もずく酢、焼き鮭、鰤の煮つけと野菜の煮物、お造りは、鰤、烏賊、しめ鯖、足が一本不足した不良品の紅ずわい蟹、そして白身魚のフライが乗っていた。女将さんは、「今日は、御魚はいいのが獲れなかった」と言ったとおり、鰤の鮮度はいまいちで、鯖の絞め加減も今一つであった。焼き鮭は美味しいものの、量が多いので半分に留めておいた。やがて、山芋、海藻の何かを半熟卵で固めたようなお料理が運ばれて来て、これをかき混ぜて食べてみよとのご指示だった。言われた通りにして食べてみたら、これが一番美味しかったな!例によって、蟹は丸ごと一匹そっくり残し、ご飯と味噌汁は食べずに飲まずに自室へと戻った。宿泊客は筆者以外は6名のおじさんおばさん集団だけだった。彼らには、特別に、煮蛸としただみが別料理で用意されていた。

部屋に戻ると民宿なのにお布団を敷いてくれていた。翌朝は波の音で午前3時に目が覚めた。大浦集落まで往復散歩をして部屋に戻り、窓外を眺めていたら、宿のご主人が慣れた足さばきで海岸の浅瀬をすいすいと歩き、蛸網を仕掛けた岩に登っていく姿が見えた。そして捕獲した蛸を岩場に何度か叩き付けて静かにさせた後、4~5匹を今夜の夕食のおかず用に持ち帰っていた。朝食は7時に同じ一階に用意されていた。夕食を食べずに宿泊した、5人の客のお膳が増えており、全員、筆者よりも年上のおじさんおばさん集団であった。朝食のお膳の上には、茄子とピーマンの油味噌炒め、小かれいの干物、烏賊刺身、目玉焼き、漬物が並び、これに豆腐と若芽のお味噌汁とご飯。お腹一杯食べて終了とした。ビンビール一本込の一泊二食のお代は、7980円。美味しい食事と快適なお部屋、七浦海岸随一のコスパの高さを誇る民宿、それが「たきもと」さんだ。



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