

飛行機(NH0203/LH7237)の搭乗口は3階の110番ゲートで、ビジネスクラスの客から優先的に搭乗が始まるが、その予定時刻は午前0時30分と搭乗券に記載されていた。だが、実際の搭乗は0時25分から始まった。ビジネスクラスの客の搭乗終了後にエコノミークラス客の搭乗が始まる。ボーイング787の場合、搭乗口は前方と後方の二箇所に分かれており、ビジネスクラスは前方から、エコノミークラスの客は後方席からの搭乗になる。筆者は3A席を指定しておいたので、前方搭乗口から右手へ行った三番目の左翼席の窓際が指定席であり、気分はファーストクラスである。スタッガードとは英語で互い違いを意味する。以下の画像をご覧になれば、互い違いの構造が理解出来ると思う。スタッガードシートのA列席と言うのは、座席が窓に面しており、飲み物などを置くサイドテーブルが通路側にある構造で実に開放的。更に三列目は、ビジネスクラスの区画の中央部に位置しているため、乗客の往来がそれほど激しくなく、かつトイレが前方部分にあるため非常に便利な席である。
座席に座ったら、まずシートと機内の様子を手早く撮影した。そして担当のCAさんである、奈良さん(トップ画像)がご挨拶にやって来た。こういう挨拶は外国の航空会社では決してやらない。奈良さんから「ウエルカムドリンク(オレンジジュースかシャンパン)はいかがでしょう?」と言われたが、「離陸し水平飛行に移ってからでいいですよ」と答え、奈良さんを撮影する許可を得た後に、フライトログの記録もお願いしておいた。
これが3A席のスタッガードシート。向かって左側が座席で、右側にあるのは両足を休めるための足台、所謂オットマンで、その下が荷物収納スペースになっている。サイドテーブルまでを含めた横幅はファーストクラス席よりも若干広いが、前席の頭部部分が出っ張っているので占有空間面積はファーストクラスの方が少し広い。縦の長さはビジネスクラスでは窓三つ分だが、ファーストクラスでは窓4つ分もある。更に席間の通路幅もファーストクラスの方が広い。夢のファーストクラスだが、今年の秋のシルバーウイークのヨーロッパ旅行は、行きの羽田・ロンドン線と帰りのパリ・羽田線でANA便のビジネスクラスに搭乗予定であり、航空券の購入及び座席指定(どちらも6K)は完了済みである。そしてマイルを使用してのFirst classへのupgradeは空席待ちの状況である。
筆者の隣はD席だが、右斜め前方、つまり機体の中央部にはF席がある。F席と言うのは座席の両側に飲み物などを置くサイドテーブルが付いた所謂殿様席だ。窓に近くない分、そうした配慮でカバーされている。
F席の前は通り抜け可能だが、DとG席の前は通り抜け出来ない構造になっている。
筆者の後方の席に座ったお兄ちゃん
筆者の前方の座席は2Dで通路側に面した構造。ビジネスクラスの客が次々にやって来る
上から液晶画面、ヘッドホン・スリッパ・アメニテイグッヅが置かれたオットマン、そして荷物収納スペースの順だ。ちなみにヘッドホン、スリッパ、アメニテイグッヅの三点はお土産用にお持ち帰り出来るが、筆者は荷物になるので未使用のままそれらを全て機内に残してきた。
これはコートを架けるフックだ!
読書灯、上のボタンを押すと点灯する
サイドテーブル。青色が何となく可愛い!
飲み物の注文を取る奈良さん
奥にドリンクホルダーがあり、その右手の黒い部分はヘッドホンを収納した箱を置くスペース。
就寝用の羽毛入りの枕、かけ布団、ベッドパッドの三点セットでファーストクラスと同じ物だが、筆者はベッドパッドは使用しなかった。ベッドパッドは、東京西川「エアーサイクロン®」をANA BUSINESS STAGGEREDシート用にカスタマイズしてある。独自の特殊三層構造と適度な反発で寝返りが打ちやすく、通気性にもすぐれ、抜群の寝心地。裏面に滑り止め加工を施しており、座った状態でもシートクッションとして使える。コンフォーター(布団の事)は体にフィットするボディラインキルトを採用。枕は首から後頭部にぴったりフィットする西川の立体構造を採用しているそうだ。だからぐっすり眠れる訳だ!
午前0時36分にエコノミー客の搭乗も完了した
アメニテイグッヅ
オットマン部分の奥の
ライトを点けるとこうなる
座席とオットマンとの間の距離は50センチほどあり、かなり広い!
自然豊かな南仏・プロヴァンスのライフスタイルを届けるブランド、「ロクシタン」のアメニティをポーチ内に詰めて提供している。シアの木の実から抽出されるシアバターが、肌に潤いを与え、しっとりとなめらかに整える。アメニテイの中身は、ロクシタン シア・リッチモイスチャーセラム 5ml、ロクシタン シア・リップバームスティック 2gに加え、歯ブラシセット、アイマスク、耳栓、ティッシュ、コットンパッドなどで、お店で買えば2000円相当かと思われる。だが、筆者はこれらのうち歯ブラシ以外は使用せずそっくり機内に残して来た。
飛行中重宝したのがこれ。液晶画面の下部にある蓋を開けると、左からパソコン用のAC電源プラグ、音楽を楽しみたい人のためのi-Pod端末、そしてUSB電源がある。
ピンクのレバーを下ろすと、食事用のテーブルを引き出せる
この画像はANAの公式ホームページから引用したが、窓側から見ると、スタッガードシートとはこんな構造になっている。
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