佐渡初のネットカフェ「自遊空間佐渡店」がオープンしてから早2週間が経過した。オープン初日と二日目の来店客数は350人以上を数えたそうで、これは驚異的な数字である。何故なら、オーナー様ご所有の「自遊空間燕三条店や黒崎店」がオープンし、商売が軌道に乗り出した頃に達成した数字に匹敵するからだ。都心のネットカフェの平均的なビジネスモデルは、人口8万で、一日の来店客数が100人、客単価は1000円前後であり、年商は4千万程度であるそうだ。翻って、佐渡の人口は6万たらずであり、もし、オープン当初の勢いが通年で持続したと仮定すれば、年商1億も夢ではないが、そうは問屋がおろすまい。冬季は、観光客に加え、地元客も減るのが予想され、客単価は落ちるであろうからだ。食事をしないと人間は生きてはいけないが、別にネットやカラオケをやらなくても生きていける。だから繁盛している飲食店ならば冬場を乗り切れるだろうが、趣味趣向の世界であるネットカフェには厳しくつらい冬になるかもしれない。佐渡でネットカフェをオープンさせたいと宣言したら、周囲の人は首を傾げたそうだから、さもありなんと思う。だが、ビジネス客の需要の掘り起こしで、島外客のパック料金利用者が徐々に増え始めているそうだから、前途は明るいかもしれない。
さて、筆者は、7月15日、東京発9時12分の新潟行きノンストップ新幹線に乗車し、佐渡へと向かった。奇しくも、この三連休は自遊空間佐渡店の代表者さんも佐渡滞在中であった。このノンストップ便は、三連休の中日とあって自由席でもガラガラであったが、「列車はグリーン車、船は特等」にしか乗らないのが筆者のポルーシンゆえ、けちけちしないのさ。自遊空間佐渡店の代表者は、ダーツ機を積載したトラックを航送する目的でカーフェリーを利用し、その二等に乗船していた。筆者が佐渡へ行くのは月に一度程度だが、この代表者さんは毎週のように佐渡へ渡っている。そのたびに特等ではちと経費的にきついのかもしれないが、特等に乗る趣味がないのかもしれない。
列車は定刻に新潟駅に到着した。下りのエスカレーターがそれほど混雑していなかったので、乗客はやはり少なかったようだが、佐渡汽船新潟港ターミナルの切符売り場はけっこう混雑していた。
がらがらのグリーン車