こちら黒金町の4階です。

静岡県労福協を身近に感じていただくために事務局員が交代で情報の発信しています。

クレ・サラ被害をなくす県民会議

2011-01-14 | Weblog
静岡県労福協・連合静岡・静岡県弁護士会・静岡県司法書士会・静岡県労働金庫・全労済静岡県本部・静岡県生協連にライフサポートセンターしずおかを加えた8団体による2010年度第4回の会議が1/13於:静岡労政会館で開催されました。

会議では、「武富士の動向」「ヤミ金被害」「高齢者の詐欺被害」や「消費者行政への提言」などを主なテーマとして、各団体から活動報告を受けました。

① 「武富士問題」では無料相談を継続して実施しているが相談者は少ない。
② 「改正貸金業法」に対する関係でも昨年の9月~10月は相談件数が微増したが全体的にはこれも相談者は少ない。
③ 「ヤミ金被害」の相談もなくなった。口座凍結などが有効手段として抑止力になっている。
④ 消費者行政への提言では「活性化基金」を活用した「啓発活動」に対して藤枝・焼津・沼津等の自冶体から問い合わせがあった。南伊豆町でも「啓発誌の全戸配布」の取り組みが進んでいる。
⑤ 消費者問題ネットワークが実施している「相談員の養成講座」はキャンセル待ちがでる程盛況で関心の高さが伺える。
⑥ 個人破産申立件数も前年比4.0%減で2003年度をピークに6年連続して減少している。・・・・・等々が主な報告事項でした。

さて、ここからは皆さんも一緒に考えてください。
・確かに各団体の努力、永年の運動の積み重ねにより相談件数や自己破産などの「数字」は減少しています。
・しかし、一方では「減少しない自殺者数」「増加の一途・生活保護受給者」「孤独死の増加」「格差の拡大・貧困率の増加」等の「社会制度に関する諸問題」は深刻度を増しています。
・これらの問題が社会的にあまり「顕在化」せずに「潜在化」しながら増加傾向にあることは大きな問題として捉えていく必要が有る事は言うまでも無い事です。
・加えてこれらの問題の中心にいるのが高齢者等々の社会的弱者で有る事が対応の難しさ、深刻度の増加になっています。

(財)静岡県労働者福祉基金協会は「静岡県内のソーシャル・セーフティネットに関する調査研究」を進めています。この研究の先に私達が取り組むべく「方向性が示唆」されると思います。
私達がもっている「ネットワーク」、そこから生まれる様々な活動資源が土台になってどの様な取り組みが出来るのか?

「静岡モデルの構築」をする位の高い志で「クレ・サラ被害をなくす県民会議」も取り組みを展開したいものです。(K)



おまけの写真はレタス。この時期の田んぼには小さなビニールハウス(地元ではトンネルと呼んでいます)をアチコチで見かけます。規模が小さいものから3反ほどの大きなものまで色々。トンネルの中には、レタスも多く見られます。(Chu)



最近は、農業を経営する会社が、農地を大規模に借りて耕作するケースが多く見られます。この時期、若い人たちが数人でレタスを収穫し、中型トラックで運んでゆきます。行き先はスーパーやレストランです。