昨年11月から取組んできました「福祉強化キャンペーン」については、県下全域において地域・地区労福協、会員労組、福祉事業団体が取り組み、多くの成果を残すことができました。特に、今年度は、我々の運動(労働者自主福祉運動)の理解者を増やし、労金・全労済・生協などの福祉事業団体の利用者を増やすことを大きな柱に掲げ、年度当初から取り組んできました。各労組産別の青年部の活動の把握から始まり、各地区の労福協や労金・全労済の運営委員会組織などに設置されている「若者の会」等との意見交換会を現時点で11か所において開催、労福協活動や労金・全労済の取組みを改めて理解してもらう良い機会になったと思っています。各地域・地区では、「若者の会」を中心としてイベント等も開催し、労福協活動をより身近に感じられるような工夫がされ、また「若者の会」の設置されていない静岡地域・袋井地区・沼津伊豆地域労福協でも若年層を集めたイベントや研修会を開催し理解の輪が広がっています。3月には、榛南地区で“若者の会設置に向けた交流会”の開催も予定されています。理解者と利用者を増やす活動は継続性が大切です。今後も、運動の底辺を広げる活動を続けていきましょう。
さて、福祉キャンペーン総括は3月20日の県労福協理事会・幹事会において実施しますが、速報版で福祉事業団体から報告があった成果としては、「労金のおまとめスリムキャンペーンが、この期間中287件443百万円の利用、その取組みにより173百万円の可処分所得の向上につながっている」「全労済は制度改善したマイカー共済見積り活動としてこの期間中に988件の実績」「生協会員拡大を目指したユーコープの会員における試食会を4会員で実施し16会員で今後の展開を調整中」などとなっています。数値には表れていない運動の高まりも多くの地域・地区で活動が報告されています。
改めて、各地域・地区労福協、福祉事業団体の協力に感謝します。
また、このキャンペーン期間中の11月には、奨学金問題の電話相談会を開催しました。ライフサポートセンター事務所における「暮らしなんでも相談会」の一環として県司法書士会・福祉基金協会との共催で、11月27日沼津、28日静岡、29日浜松で実施しました。司法書士にも各事務所に1日同席していただき、専門的な相談にも応える体制としました。結果、15件の相談が寄せられましたが、すべてが親御さんからの相談でした。教育資金確保への不安、将来の返済への心配など、生活上の切実な悩みに応えることができたと思います。この取組みに際しても、特に開催した3地域労福協においては、会員労組、そして行政や勤労者共済会への広報活動を展開していただきました。我々の運動としてこの奨学金問題を捉えて活動していることを多くの方に知ってもらうこともこの取組みの重要性としていましたので、広報活動が広がったことも大きな成果であったと思います。
その他、このブログ上での紙面では表現できないほどの取組みが展開された「福祉強化キャンペーン」。労福協の重要な活動として今後も展開していく予定ですので、引き続きの運動への協力をお願いします。(大)
『フードバンクふじのくに』からのお願い
全矢崎労組天竜支部から食品をいただきました。たくさんのご支援、誠にありがとうございます。