
新しい職場になり、通勤時間が片道1時間ぐらいになるので(これまでは10分だった)往復の時間を充実させるための新たな音楽の選定にアタフタしているわたくしです。
そんな折りに、オランダの雄なるブリリアント社から新たな「ヘンデル・マスターワークス」が発売されると聞いたので、ついつい気になってしまいました。
2015年9月12日発売(・・・ですが遅延があり届いたのは10月14日)、65枚組、10,302円(税込み)。
血気盛んなるブリリアント社からは過去2回もヘンデルのマスターワークス(巨匠の仕事の概覧)が発売されているのです。
どちらも私の宝物となっておりますけど、ブリリアント社の特徴として、ヘンデルという偉人の偉業の中核をなす「オペラ」を不当に無視するんですよね。ヘンデルの生涯においては「オペラ」と「オラトリオ」は完全に異質のものです。代表作のことごとくを収録しないでもベストCDをたやすく40枚も構成できるほどの大家なんてそうそうには存在しません。なのにブリリアントにおけるヘンデルは、エッセンスであるオペラ作品を排除してもなお25枚も追加して、このたび65枚組のCD集を発売してしまうというのです。
「いらねー」と思いつつも、やっぱり(愛好家ですからね)買ってしまわずにおられましょうか。

各マスターワークスの収録作品を比較してみますね。
◎ヘンデル・マスターワークス(40枚組、2004年)
1~3.オラトリオ≪イェフタ≫
エインズリー、ジョージ、デンリー、オールズ、ケフラー、グッディング
マーカス・クリード(指揮)、ベルリン古楽アカデミー(1994年)
4~5.オラトリオ≪ユダス・マカベウス≫
ハーパー、ワッツ、ヤング
ヨハネス・ソマリー(指揮)、英国室内楽団(1972年)
6~7.オラトリオ≪ソロモン≫
ディアツ、アームストロング、ティア、リッポン、パルマー
ヨハネス・ソマリー(指揮)、英国室内楽団(?年)
8~10.オラトリオ≪ベルザツァール≫
シュライアー、フランクライネック、トレケルブルックハルト、ポール、
ポルスター、ヴォークト、ベーヤー
ディートリヒ・クノーテ(指揮)、ベルリン・ジングアカデミー(1976年)
11~12.オラトリオ≪メサイア≫
プライス、ミントン、ヤング、ディアツ、
ヨハネス・ソマリー(指揮)、英国室内楽団(?年)
13~15.≪ブロッケス受難曲≫
クリートマン、ゲッティ、デ・メイ、
ニコラス・マッギーガン(指揮)、カペラ・サヴァリア(?年)
16.≪ヨハネ受難曲≫
クリートマン、モルドヴァイ、ブレット、ツァドーリ、ゲッティ
ペル・ネメス(指揮)、カペラ・サヴァリア(1995年)
17~18.牧歌劇≪エイシスとガラテア≫
バード、ウーリィ、プライス、デアス
ヴァレンティン・ラドゥ(指揮)、アマデウス・アンサンブル(1996年)
19~20.歌劇≪イメネーオ≫
バード、オステンドルフ、ダンナ、フォルトゥナート、ホッフ、
ルドルフ・パルマー(指揮)、ブリュワー室内管弦楽団(1986年)
21~23.歌劇≪ファラモンド≫
ダンナ、フォルトゥナート、ハード、レイン、カスタルディ、ジンガー
ルドルフ・パルマー(指揮)、ブリュワー室内管弦楽団(1996年)
24.戴冠式アンセム集
ディヴィド・ウィルコックス(指揮)、ホラント少年合唱団(1996年)
25~26.イタリア・カンタータ集(6曲)
ツァドーリ、ポプケン
パル・ネメス(指揮)、カペラ・サヴァリア(?年)
27.ドイツ・アリア集(9曲)
アーリーン・オジェー(ソプラノ)(1980年)
28.管弦組曲≪水上の音楽≫
ロバート・ヘイドン・クラーク(指揮)、コンソート・オブ・ロンドン(1989年)
29.管弦組曲≪王宮の花火の音楽≫
オーボエ協奏曲第3番ヘ短調
ハープ協奏曲変ロ長調
アレキサンダー・ギブソン(指揮)、スコッチ室内楽団(?年)
30.合奏協奏曲集 作品3
ヤーノシュ・ローラ(指揮)、フランツ・リスト室内楽団(1984年)
31.合奏の為の協奏曲集(3曲)
マックス・ポーマー(指揮)、新バッハ・コレギウムムジクム(80年)
32~34.オルガン協奏曲全集
イヴァン・ソコル(オルガン)
ボーダン・ヴァルカル(指揮)、スロヴァキア室内楽団(?年)
35.フルートソナタ集(8曲)
ステファン・プレストン(フルート)
レコール・ドルフィー(1991年)
36.ヴァイオリンソナタ集(6曲)
オーボエソナタ集(3曲)
レコール・ドルフィー(1991年)
37~38.トリオソナタ集
レコール・ドルフィー(1991年)
39、40.
デッカからも同じ『ヘンデル・マスターワークス』という題名の30枚組が出ているので注意。
◎ヘンデル・ポートレート(40枚組、2011年)
1.管弦楽曲≪水上の音楽≫
ロバート・ヘイドン・クラーク(指揮)、ロンドン合奏団(1989年)
2.管弦楽曲≪王宮の花火の音楽≫
オーボエ協奏曲第3番ヘ短調、ハープ協奏曲変ロ長調
シバ女王の入場、合奏協奏曲作品6第8番
サー・アレクサンダー・ギブソン他(指揮)、スコッチ室内楽団(1996年)
3.合奏協奏曲集 作品3
ヤーノシュ・ローラ(指揮)、リスト・フランツ室内管弦楽団(1984年)
4~5.オラトリオ≪復活≫
フェルトホーフェン、トゥルー、ゲザー、ビークマン、サンドラー
マルコ・ヴィターレ(指揮)、コントラスト・アルモニコ (2007年)
6~7.イタリア・カンタータ集(全9曲)
トゥルー(ソプラノ)
マルコ・ヴィターレ(指揮)、コントラスト・アルモニコ(2007年)
8~12.オルガン協奏曲集
クリスティアン・シュミット(オルガン)
ニコル・マット(指揮)、シュトゥットガルト室内管弦楽団(2004年)
13.フルートソナタ集
ステファン・プレストン(フルート)
レコール・ドルフィー(1991年)
14.ヴァイオリンソナタ集(6曲)
オーボエソナタ集(3曲)
レコール・ドルフィー(1991年)
15~17.トリオソナタ集
レコール・ドルフィー(1991年)
18.リコーダーソナタ集
エリック・ボスグラーフ(リコーダー)(2008年)
19~22.ハープシコード組曲集
ミカエル・ボルグステージ(ハープシコード)(2007~2008年)
23.戴冠式アンセム集
ディヴィド・ウィルコックス(指揮)、ホラント少年合唱団(1996年)
24.カンタータ≪アポロとダフネ≫
付随音楽≪錬金術師≫
ウェミス、ソル
ジェド・ウェンツ(指揮)、ムジカ・アド・レーヌム
25~26.オラトリオ≪メサイア≫
ドーソン、サマーズ、エインズリー、マイルズ
シュテファン・クレオベリー(指揮)、ブランデンブルク・コンソート(1994年)
27.≪ヨハネ受難曲≫
クリートマン、モルドヴァイ、ブレット、ツァドーリ、ゲッティ
ペル・ネメス(指揮)、カペラ・サヴァリア(1995年)
8~29.オラトリオ≪エジプトのイスラエル人≫
コーネリアス、ブールヴェ、ミアド、ベルクトルド、サンダー、カレス
アンソニー・ブラマール(指揮)、ドイツ・ヘンデル・ゾリステン(2006年)
30~31.カンタータ≪アチ、ガラテアとポリフェーモ≫
トゥルー、マンチーニ、サンドラー
マルコ・ヴィターレ(指揮)、コントラスト・アルモニコ(2007年)
32~33.オラトリオ≪マカベオのユダ≫
ハーパー、ワッツ、ヤング、シャーリークァーク
ヨハネス・ソマリー(指揮)、英国室内管弦楽団(1972年)
34~35.オラトリオ≪ソロモン≫
ディアツ、テア、リッポン、アームストロング
ヨハネス・ソマリー(指揮)、英国室内管弦楽団(1974年)
36~37.オラトリオ≪セメレ≫
ディアツ、デラー、アームストロング、ワッツ、テア、フリート、パルマー
ヨハネス・ソマリー(指揮)、英国室内管弦楽団(1973年)
38~40.オラトリオ≪イェフタ≫
ヤング、ローレンソン、ワッツ、グレスト
ヨハネス・ソマリー(指揮)、英国室内管弦楽団(1969年)
(特典DVD)オラトリオ≪メサイア≫
ドーソン、サマーズ、エインズリー、マイルズ
シュテファン・クレオベリー(指揮)
ハルモニア・ムンディからまたも似たような名前の8枚組が出ているので注意。
・・・そして以下が今回の“選集”のお品書き。
◎ヘンデル・エディション(65枚組、2015年)
※「赤字」は今回新たな収録作品です
※「緑色」は演奏者が変更された作品
※「苔色」は「ポートレート」で消えたけどまた復活した演奏
1.《水上の音楽》(第1~第3組曲)
コンチェルト・ケルン(07年)
2.《王宮の花火の音楽》、シンフォニア HWV.339、HWV.347
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団
コンチェルト・ケルン
3.合奏協奏曲 Op.3(HWV.312~HWV.317)
マックス・ポンマー指揮、ライプツィヒ新バッハ・コレギウム・ムジクム(83年)
4~6.合奏協奏曲 Op.6(HWV.319~HWV.330)
マックス・ポンマー指揮、ライプツィヒ新バッハ・コレギウム・ムジクム(83年)
(※作品6はヘンデルの代表作なのに、2004年版では3曲、2011年版には別演奏1曲のみ)
7.二重協奏曲第1番 HWV.332、第2番 HWV.333、第3番 HWV.334
マックス・ポンマー指揮、ライプツィヒ新バッハ・コレギウム・ムジクム(81年)
8~12、オルガン協奏曲 Op.4(HWV.289~HWV.294)、Op.7(HWV.306~HWV.311)
ヘ長調『かっこうと夜うぐいす』 HWV.295、イ長調 HWV.296a
ニ短調 HWV.304、ヘ長調 HWV.305a
クリスティアン・シュミット(オルガン)
ニコル・マット指揮、シュトゥットガルト室内管弦楽団(04年)
ハープ協奏曲 HWV.294
シャルロッテ・バルツェライト(ハープ)
ニコル・マット指揮、シュトゥットガルト室内管弦楽団(04年)
6つのフーガより HWV.605、HWV.607、HWV.608、HWV.610
クリスティアン・シュミット(オルガン)
ニコル・マット指揮、シュトゥットガルト室内管弦楽団(04年)
13.オーボエ協奏曲集
(第3番HWV.287、第2番HWV.302a、第1番HWV.301、
エアとロンド、組曲ト短調、『オットーネ』序曲)
アントニー・カムデン、ジュリア・ガードウッド(オーボエ)
ニコラス・ウォード指揮、シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア(95年)
14、フルートソナタ集
(ホ短調 Op.1-1a、ハレ・ソナタ第1番~第3番、ニ長調 HWV.378、
ト長調 Op.1-5、ロ短調 Op.1-9、ホ短調 Op.1-1b)
レコール・ドルフィー(91年)
15、ヴァイオリンソナタ(4曲)、オーボエソナタ(3曲)、ヴァイオリン楽章イ短調、ハ短調
レコール・ドルフィー(91年)
16~18、トリオソナタ Op.2、Op.5、シンフォニア変ロ長調
トリオソナタ ヘ長調、ハ短調Op.2-1a、ト短調、ハ長調、ホ長調
レコール・ドルフィー(91年)
19.リコーダーソナタ集
(HWV.365、HWV.367a、HWV.360、HWV.377、HWV.362、HWV.369、HWV.358)
エリック・ボスグラーフ(リコーダー)、フランチェスコ・コンティ(チェンバロ)(08年)
20~21.鍵盤楽器のための組曲第1番~第8番(HWV.426~HWV.433)
ミカエル・ボルグステーデ(チェンバロ)(07~08年)
22~23.鍵盤楽器のための組曲第9番HWV.434、シャコンヌHWV.435
鍵盤楽器のための組曲第10番~第15番(HWV.436~HWV.441)、前奏曲
歌劇『リナルド』より『私は戦を挑み、怒りをもって』
ミカエル・ボルグステーデ(チェンバロ)(07~08年)
24~27.鍵盤楽器のための作品集
(組曲HWV.443、パルティータHWV.450、前奏曲HWV.563、前奏曲とカプリッチョHWV.571、
組曲HWV.453、前奏曲HWV.564、アレグロHWV.472、シャコンヌHWV.485、
組曲HWV.448、HWV.449、ソナティナHWV.581、アルマンドHWV.478、フーガHWV.611、
シャコンヌHWV.486、パルティータHWV.444、組曲HWV.445、前奏曲とアレグロHWV.576、
エアHWV.467、トッカータHWV.586、ソナティナHWV.583、ソナタHWV.580、
協奏曲HWV.487、エアHWV.471、前奏曲HWV.567、HWV.568、HWV.573、HWV.566、
エア HWV.466、HWV.470、インパーティネンスHWV.494、エアHWV.465、
アレグロHWV.475、クーラントHWV.489、プレリュードとシャコンヌHWV.442、
フーガHWV.605~HWV.610、ソナタHWV.577、カプリッチョHWV.481、
前奏曲とアレグロHWV.574、ファンタジアHWV.490、組曲HWV.447、HWV.452、
カプリッチョHWV.483、組曲HWV.446、アルマンドHWV.477、HWV.476、ジーグHWV.492、
前奏曲 HWV.562、ソナティナHWV.582、HWV.585、前奏曲HWV.570、エアHWV.468、
ソナタHWV.578、前奏曲HWV.575、レッスンHWV.496、パルティータHWV.454、
前奏曲HWV.572、ソナタ HWV.579)
ロベルト・ロレッジャン(チェンバロ)(15年)
28.ロマンティック・オルガン・トランスクリプションズ
(オケージョナル・オラトリオより序曲(ウィリアム・トーマス・ベスト編曲)、
組曲第1番 HWV.434(ウィリアム・トーマス・ベスト編曲)、
オンブラ・マイ・フ(ジョージ・クレメント・マーティン編曲)
オラトリオ『サウル』より第1幕のシンフォニー(ウィリアム・トーマス・ベスト編曲)
オラトリオ『サウル』より第2幕のシンフォニー(アレクサンドル・ギルマン編曲)
オラトリオ『メサイア』より『わたしは知る、わたしをあがなう者は生きておられる』
(フランシス・カニンガム・ウッズ編曲)
オラトリオ『メサイア』より『ハレルヤ』(テオドール・デュボワ編曲)
プレリュードとフーガ へ短調(アレクサンドル・ギルマン編曲)
ジョージ2世の戴冠式アンセムより『司祭ザドク』(ウィリアム・トーマス・ベスト編曲)
ギルマン:ヘンデルのオラトリオ『マカベウスのユダ』の『見よ、勇者は帰る』によるパラフレーズ
ギルマン:ヘンデルのオラトリオ『メサイア』の『城門よ頭を上げよ』による行進曲)
マッシモ・ガッバ(オルガン)
29.9つのドイツ・アリア
(来たるべき日々の空しい憂いもHWV.202、たわむれる波のきらめく輝きはHWV.203
かわいい矢車草の花HWV.204、快い静けさ、安らぎの泉HWV.205
魂よ、神をほめたたえて歌えHWV.206、私の魂は見ながらにして聴くHWV.207、
暗い墓穴から来たお前たちHWV.208、心地好い茂みの中 HWV.209、
燃えたつようなばら、大地の飾りHWV.210)
アーリーン・オジェー(ソプラノ)(80年)
30~33.カンタータ集
(あの宿命の日からHWV.99、涙にくれる女たち、言っておくれ HWV.107、
いとしい森、心地好い風よHWV.88、私が別れを告げた時HWV.80、
恋する魂はHWV.173、おお、輝き澄んだ瞳HWV.144、
甘く喜ばしいそよ風よHWV.84、炎の間をお前は戯れに飛び交うHWV.170、
歩みを止めてHWV.83、クローリ、私の美しいクローリHWV.92、
それを思わないでHWV.155、クローリ、愛らしいクローリよHWV.95、
フィッリの夜の思い-やさしい忘却の中でHWV.134、
フィレーノは去ってしまったHWV.128)
ステファニー・トゥルー(ソプラノ)
クラーティエ・ファン・フェルトホーフェン(ソプラノ)
マルコ・ヴィターレ指揮、コントラスト・アルモニコ(09~10年)
34.ソプラノ独唱のためのカンタータ集
(ミラ・リッラ・ジェンティーレ(独唱とヴァイオリン独奏による)、
ラ・カドゥータ・ディ・イカーロ(独唱とヴァイオリン独奏による)、
ミラ・リッラ・ジェンティーレ(独唱とチェロ独奏による)、
カンタータ『炎の間をお前は戯れに飛び交う』 HWV.170)
ヴァレンティナ・ヴァッリアーレ(ソプラノ)
ムジカ・ペルドゥタ(10~12年)
35.イタリア語の二重唱曲集
(ソナタ ロ長調、二重唱『夜明けに微笑むその花を』、前奏曲ニ短調、
二重唱『行け、気紛れな望み』、前奏曲、
二重唱『愛は私に喜びをもたらす』、 アントレ、
二重唱『私の悩みのたね、いとしいお方』、トッカータ、
二重唱『ああ、人の運命は』、前奏曲、
二重唱『盲目の愛の神、あなたを信じまい』)
ジェンマ・バータニョーリ、スサンネ・リュデーン(ソプラノ)
クラウディオ・アストローニオ指揮、ハルモニチェス・ムンディ(09年)
36.付随音楽『錬金術師』HWV.43
カンタータ『アポロとダフネ』HWV.122
トム・ソル(バス)、ニコラ・ウェミス(ソプラノ)
イェド・ヴェンツ指揮、ムジカ・アド・レーヌム(06年)
37~38.カンタータ 《アチス、ガラテアとポリフェーモ》 HWV.72
ステファニー・トゥルー(ソプラノ)
ルシアーナ・マンチーニ(メゾ・ソプラノ)、ミッチェル・サンドラー(バス)
マルコ・ヴィターレ指揮、コントラスト・アルモニコ(07年)
39~40.オラトリオ『アレグザンダーの饗宴』 HWV.75
オナー・シェパード(ソプラノ)、マックス・ワートリー(テノール)
モーリス・ベヴァン(バス)
オリアナ・コンサート・オーケストラ合唱団
アルフレッド・デラー指揮、ウィーン室内管弦楽団(63年)
41.戴冠式アンセム集
(祭司ザドクHWV.258、わが心はうるわしい言葉にあふれHWV.261、
汝の御手は強くあれHWV.259、主よ王はあなたの力によって喜び、HWV.260)
オルガン協奏曲第7番 Op.7-1, HWV.306
リエン・フォスクイレン(オルガン)
オランダ少年合唱団
デイヴィッド・ウィルコックス指揮、オランダ・バロック管弦楽団(96年)
42.デッティンゲン・テ・デウム
ギュンター・ライプ(バリトン)
ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団、他(69年)
43.アン女王の誕生日のためのオード『神々しい光の永遠の源』HWV.74
テ・デウム ニ長調《ユトレヒト》
インゲ・ウィーベル(ソプラノ)
ディートリヒ・クノーテ指揮、ベルリン室内管弦楽団(74、75年)
44.聖セシリアの祝日のための頌歌HWV.76
モニカ・フリマー(ソプラノ)
エーベルハルト・ビューヒナー(テノール)
ハレ・コレギウム・ヴォカーレ、他
クリスティアン・クルティヒ指揮、ヘンデル祝祭管弦楽団(82年)
45~46.オラトリオ《メサイア》HWV.56
リン・ドーソン(ソプラノ)、ヒラリー・サマーズ(アルト)
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
アラステア・マイルズ(バス)
ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
スティーヴン・クレオバリー指揮、ブランデンブルク・コンソート(93年)
47~48.オラトリオ《復活》HWV.47
クラーティエ・ファン・フェルトホーフェン(ソプラノ)
ステファニー・トゥルー(ソプラノ)
クリスティーン・ゲザー(アルト)、
マルセル・ベークマン(テノール)、ミッチェル・サンドラー(バス)
マルコ・ヴィターレ指揮、コントラスト・アルモニコ、他(08年)
49~51.オラトリオ《イェフタ》HWV.70
ジョン・マーク・エインズリー(テノール)
マイケル・ジョージ(バス)、キャサリン・デンリー(メゾ・ソプラノ)
クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)
アクセル・ケーラー(カウンターテノール)
ジュリア・グッディング(ソプラノ)
RIAS室内合唱団
マルクス・クリード指揮、ベルリン古楽アカデミー(92年)
52~53.オラトリオ《エジプトのイスラエル人》HWV.54
スザンネ・コルネリウス、アントニア・ブルヴェ(ソプラノ)
ティム・ミード(カウンターテノール)
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)
クレメンス・ザンダー、ミカ・カレス(バス)
ヨーロッパ室内合唱団
アンソニー・ブラモル指揮、ドイツ・ヘンデル・ゾリステン管弦楽団(06年)
54~55.オラトリオ《マカベウスのユダ》HWV.63
ヘザー・ハーパー(ソプラノ)、ヘレン・ワッツ(コントラルト)
アレクサンダー・ヤング(テノール)
ジョン・シャーリー=カーク(バリトン)
ヨハネス・ソマリー指揮、イギリス室内管弦楽団、他(72年)
56~57.オラトリオ《サムソン》HWV.57
ジャン・ピアース(テノール)、フィリス・カーティン(ソプラノ)、
ルイーズ・パーカー(コントラルト)、マルコム・スミス(バス)、
ロイ・サミュエルソン(バリトン)、ジーン・プレストン(ソプラノ)、
ケンリー・ホワイトロック(テノール)
モーリス・アブラヴァネル指揮、ユタ交響楽団、他(63年)
58~59.オラトリオ《テオドーラ》HWV.68
ヘザー・ハーパー(ソプラノ)、モーリーン・フォレスター(コントラルト)、
モーリーン・レハーン(コントラルト)、アレクサンダー・ヤング(テノール)、
ジョン・ローレンソン(バリトン)、エドガー・フリート(テノール)
ヨハネス・ソマリー指揮、イギリス室内管弦楽団、他(68年)
60~61.オラトリオ《サウル》HWV.53
ローレンス・デュトワ(ソプラノ)、ハーバート・ハント(テノール)、
トマス・ヘムズリー(バス)、アーリン・トールボリ(テノール)、
ジェニファー・ヴィヴィアン(ソプラノ)、
ヘレン・ワッツ(コントラルト)
モーゲンス・ヴェルディケ指揮、ウィーン交響楽団、他(72年)
62~63.オラトリオ《ソロモン》HWV.67
フスティーノ・ディアス(バリトン)、ロバート・ティアー(テノール)、
マイケル・リッポン(バス)、シェイラ・アームストロング(ソプラノ)
フェリシティ・パーマー(ソプラノ)
ヨハネス・ソマリー指揮、イギリス室内管弦楽団、他(74年)
64~65.オラトリオ《セメレ》HWV.58
フスティーノ・ディアス(バリトン)、マーク・デラー(カウンターテノール)、
シェイラ・アームストロング(ソプラノ)、ヘレン・ワッツ(コントラルト)、
ロバート・ティアー(テノール)、エドガー・フリート(テノール)、
フェリシティ・パーマー(ソプラノ)
ヨハネス・ソマリー指揮、イギリス室内管弦楽団、他(73年)
・・・今回わたくしが購入を決意したのはCD56、57で、「サムソン聴いたことがない」という理由だったのですけど(・・・あと聴いたことが無いのは『スザンナ』と『時と真理の勝利』だけです)、やっぱりこのセットの一番の目玉はCD42、43、34と35あたりだと思います。私なんか歴史マニアだから『デッティンゲン・テ・デウム』とか『ユトレヒト・テ・デウム』『ユトレヒト・ユビラーテ』とか『アン女王の讃歌』なんかは若い頃(?)に渇望して追い求めたものですけど、潮流に流されてたら決して手にしない佳品ですよねえ。
(といっても今回の選集にも『ユトレヒト・ユビラーテ』とか『キャロライン王妃のテ・デウム』とかは収録されてなかったりして)
録音の古い作品と新しい作品が入り交じっているのですけど、総合的に言って新しい演奏はとても満足度が高いです。CD34と35なんて最高。
「オペラ作品が含まれてないから最低の選集だ」なんて悪口を書きましたけど、若書きの時代のオラトリオ『復活』やカンタータ『アチ、ガラテアとポリフェーモ』、その他のイタリアンカンタータ集がその代わりを果たしてるんですね。(?)
わたくしステファニー・トゥルーの歌声が大好きなので『復活』とか『アチ、ガラテアとポリフェーモ』は同じのを何度買わされても満足です。
トゥルーの「カンタータ全集」の取り組みはどうなってるんでしょうか?

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