アーサー王伝説を扱った作品は数多くありますが、私が一番好きなのは、アイルランド人J.H.ブレナンによるゲーム本のシリーズと、英国のギャグ集団モンティパイソンのグループによる1974年のこの映画です。アーサー王は、ギャグで語るのが楽しい。
監督は後に歴史研究家にもなるテリー・ジョーンズと変な映像美にこだわるテリー・ギリアムの二人共同監督で、そのそれぞれの蘊蓄による作り込みも楽しいのですが、一番の見所は、主演のグラハム・チャップマンによる表情と語り口調です。「この人本当の王者だ!」といいたくなるくらい、素晴らしい見下し方と良く通る話し方をします。英語による会話を聞いて、楽しいと思うのはこの人くらいです。すごい独特。すべてのイギリス人は英語をこのように喋るべきじゃないかしら。
この映画の最大の欠点は、「制作者たちが結末を語る事を放棄してしまった」ことで、中途半端なところで物語がぶちぎれになってしまっているのですが、たぶんどうでもいいことですそれは。その分細部にいろんなことが盛り込んであり、むしろ「結末があったら困る」ってくらい。大好きだなぁこの変なこだわり。30年前のイギリスではそういうことが出来たんだなあ。彼らが言いたい事は多分、「人は集まる事で馬鹿になるが、権力者・力自慢は一人でも既に愚かしくある」ということだと思います。時代を表していますよね。
どういうことが盛り込まれているのか、ということを適当に羅列しておきます。
いかにもっぽい汚らしい村の光景。
村のかしこで、ブリューゲルの絵っぽいことをしています。
堅い板きれでガシガシ自分の頭を殴りながら村の中を歩いていく苦行僧たち。
この人たちのことをもっと良く知りたいですね。
(特典ディスクには「苦行僧たちの作法」というのが絵入り・カラオケ付きで解説されています。それによると板の代わりに視聴者はDVDのケースで頭を殴り、「痛かったかい? なに、痛くなかった? 力の入れ方が足りなかったんだな。もう一回やってみよう。血が流れ、おでこが深く切り裂かれ、ギザギザの肉の間から白い骨が見えるまでやるんだ。うひゃひゃひゃひゃひゃ・・・・」と解説されています。やりすぎだよ~。でもブレナンっぽい)
魔女狩り。なかなかかわいい魔女でした。
(騎士は賢い騎士ベディヴィア卿=監督のテリー・ジョーンズです)
コメンタリーによると、彼女はランスロット卿の奥さんで、このシーンではそのランスロット卿がお馬鹿な村人に扮して、「バーン! バーン!(火炙りだ火炙りだ!) 」と叫んで糾弾する役に徹しています。このシーンがおかしくておかしくて。コメンタリーによると、ラーンスロットはあほっぽい間合いに苦心したとのこと。すごい。
バケツ兜! ばけつカブト大好き!
(黒騎士の中に入っているのはこれまたランスロット卿だそうです)
グロあり(脚が切られるシーンでは役者を障害者の方に交代したんですって。なんて時代だ)
グロ&カッパ坊主あり (河童さんっていつからヨーロッパにいたのかしら)
キャメロットの騎士たちによる楽しいミュージカルあり、
お色気シーンもあるし(危うし純潔の騎士ギャラハット!)
オカルト風なお馬鹿な展開もあって(ニッ!の騎士)
かわいい動物の登場も多く(↑殺人ウサギ)
奇想天外な城攻めシーンもあって(トロイのウサギ作戦)
CGによる史上最強の怪物も出てきた(怪物造形はテリー・ギリアム)
そして、スコットランドの雄大な光景。
この幻想的なお城(聖杯の城)は実在するお城なんでしょうかね。
(スコットランドのストーカー城ですって)
しかし聖杯の城にはなぜかフランス兵がいて、あえなく逃げ出す王とベディヴィア卿。
この映画でよく語られるのは、「オープニングのスウェーデン語」とか「オープニングのヘラジカ」とか「スパムの語源」とか「ツバメはココナッツを運べるか」とか「英国に馬はいたのか」とか円卓の騎士達の服装とか「革新的なCGアニメーション」とか「聖手榴弾」とか衝撃のエンディング、とかとかだと思います。でも、それらはもう世のモンティパイソン愛好家によって解明しつくされていることだと思うので、私は映像の中の細かな描写に目を付ける事でお茶を濁したいと思います。
まず、物語の舞台は932年。確か伝説の中のアーサー王は5世紀頃の人だったと思うのですが、アーサー王研究家のテリー・ジョーンズは932年だと言い張ります。その上で、「衣装・風俗は14世紀のものを参考にすることにした」ですって。それは、アーサー王が「理想の君主」として語られるようになったのが14世紀頃だからだそうです。
まず目に付くのが、この時代の一般民衆が不思議な生活をしていること。
泥を一生懸命収集していたり、
川を必死に叩いていたり。
これ、なにやってるんですか?(魚取ってるの? いや、叩いてるだけだ)
それから、アーサー王や円卓の騎士たちにはそれぞれ従者がついているのですが、私はその従者たちが運んでいる荷物に興味を持ちました。高貴な騎士たちは、何を持って旅をしているんだろう?
一見して、それぞれの従者たちが全く違う形状の荷物を背負っている事に舌を巻きます。みんな違うのです。さすがにモンティパイソン、芸が細かいぜ。え、画像が小さくて何を背負っているか見分けが付かないですか?
長持ち状の箱を背負っていたり(ロビン卿の従者)、無造作にいろんなものが積み重ねてあるだけだったり(アーサー王の従者)、変なハシゴ状の背負子だったり(ベディヴィア卿の従者)、籐籠状の荷に赤い玉手箱が乗っていたり(ラーンスロット卿の従者)。中でもギャラハッド卿の従者は漆塗りの赤い桶のようなものを背負っています。これは何に使うの?
ぼけちゃったけど横から見た図。なべとかホウキとか楽器とか布団とかをコンパクトに背負っています。
アーサー王の従者を演じているのは実は監督のテリー・ギリアムなのですが、よく見ると王の王冠の予備が吊してあることが分かる。
そしてそのテリー・ギリアムを後ろから見ると、小さな椅子を背負っているのです。他の従者はイスなんて持っていません。もしかしてこれはアーサー王の玉座? あとはトランペットとか朱塗りの笛みたいなものとか。
「なんだろうこれ?」と興味を持って私が見てしまうのが、ベディヴィア卿の従者の荷物に付いている葉っぱ状の飾り。ベディヴィア卿の紋章が白い大樹なので、金属で出来た葉っぱのレリーフなのかなと思っていたのですが、ずっと見ているうちに、これアジの開きに見えてきた。ベディヴィアは賢者として名高く、何よりも監督(テリー・ジョーンズ)が扮してますからね。何考えてるかわからん。兜の飾りもなんだかあやしい。
それから、よく騎士絵で見られる騎士のテントが実際に見られて感激します。このテント、すべての騎士が装備しているはずなのですが、従者たちはどのように折りたたんで持っているのかしら。
純潔なギャラハットが寄る炭疽(アンスラクス)城では、出迎えた令嬢が手にたいまつを持っているのですが、城の各所(部屋の入り口)にそのたいまつを固定するしかけがあることが描かれているのが嬉しい。この映画の城のシーンは諸事情ですべて同じ場所でロケしているのですが、たいまつであかりを取っていることが描写されているのが、この炭疽城だけなんですよ。(他の城は普通の燭台という設定。たいまつってどういう仕組みになっているのだろう。ダンジョン探検好きには興味津々)
魔女狩りのシーン。
村人に魔女の濡れ衣を着せられ、火炙りにさせられそうになっている女性を助けるため、賢者ベディヴィアは村人に問います。「なぜ魔女は火炙りなのか?」。
得意の謎かけ論理術で、「魔女は燃えるから」、「燃えるのは魔女が木で出来ているから」、「木は水に浮くから」、「同じように水に浮くアヒルと同じ重さならその女性は魔女である」という結論を導き出して、ベディヴィアはたまたま持っていた自慢の大天秤で魔女とアヒルの重さを量ります。結果はその女性とアヒルの重さがちょうど釣り合ってしまったので、結局その女性は火炙りになってしまったのですが、その直後のシーン。
何も乗ってないのに天秤えらく傾いてるじゃねえか。はかったな!!
この映画では、よく「超低予算映画だった」と語られます。
コメンタリーでも散々金が無かったと言っていますし、総額15万ポンドぐらいだったそうです。(これいくら?) ただ、金が無いというのは「セットを作れない」という意味で、その結果スコットランドに実際ある古城を借り切ってそこで撮影をおこなうことになりました。これは、ファンにとっては「そうじゃなきゃ困る」といいたくなる事です。コスチュームにはちゃんと手間をかけてますからね。
で、このDVDには「キラーラビット」という特典機能が付いてまして、その機能を選択すると映画の途中にウサギがなんども現れて、そのシーンの絵コンテとか撮影にかかった費用というのを解説してくれる。
この「かかった費用の内訳」が笑えるんです。例えば、冒頭の糞尿まみれの村のシーンには粉末チョコレートを使い、それが7ポンド50ペンスだったとか。エキストラの日当が5ポンドということですから、1ポンド1000円強ぐらいかな? で、コメンタリーで「トロイのうさぎのシーンで総費用の半分を使った」と監督たちが語っているのですが、キラーラビットの解説によると「トロイのうさぎ」の材料の木材の代金は50ポンド。計算が合いません。でもそのシーンでは牛とかニワトリとかいろいろ投げていたなあ、と思いました。キラーラビットは、その動物たちの費用もいちいち解説してくれるのです。まず、一番最初に投げられるのは牛。アーサー王に悪態をついたフランス人(=ランスロット卿の2役です)は同僚たちに「あれ持ってこい」と言い、「え、牛投げるの?」と驚かれるのですが、その牛のレンタル料が5ポンド。で、実際に城壁の上から牛を投げるのは不可能なので牛の模型を使うのですが、それが19ペンス。安っ。コメンタリーでは鉄道模型用の牛で、特撮を使って角度を工夫して投げて撮った、と言ってますが、コレ、いくらなんでも大きさに無理があるでしょ。
それから、ニワトリ1羽2ポンド、アヒル1羽2ポンドと続いて、最後に「動物の剥製のレンタル料とそのダメージ補償料、総額700ポンド」とあります。動物を投げるシーンにどれだけ力を入れてるんだ(笑)
それ以外の動物のシーンで気を惹いたのが、猫。キャメロット城で騎士たちがダンスを踊っているとき、猫を踏んづけ、その時のキラーラビットによる解説が「猫のレンタル料とダメージ料、52ポンド」。高っ。エキストラ10人分です。イギリスでは猫って高いんですねえ。その時のシーンはこちら。
踏まれてフギャーと言ってるんですが、思いっ切り踏まれているのでこれもぬいぐるみだと思われます。(ホントに踏まないよね、ね、ね?) ただ、猫がいじめられるシーンは他にもう1ヵ所あって、アーサー王がニッの騎士の望みを果たす為に訪れた村で、老婆が壁に猫を激しく打ち付けている。この時も52ポンドと出ます。52ポンドは2回の出演分の総計ですね。
面白いのは、この映画の代名詞にもなっている「殺人ウサギ」で、ウサギのレンタル料は5ポンドだったのですが、イギリスではウサギはもっと安く売ってるんだそうです。しかし安いウサギを買わず高いウサギをレンタルしたのは、動物タレント事務所に「調教済み」のウサギというのがいたからだそうです。調教済みなら撮影はスムーズに進むだろうと。ところが演出上このウサギに赤い血糊を付けないといけないのに調教師がそれを厭がり、コメンタリーでは動物の調教師に対する悪口が延々と続きます。ウサギが調教されるはずがない。思わず大爆笑。
まぁ確かにこれは・・・・ 上は本物のうさぎ、下のはぬいぐるみ。グロい。首を食いちぎられているのは監督のテリー・ギリアム(=ボース卿)です。この殺人ウサギにより、歴戦の円卓の騎士のうち、ガウェイン卿、エクター卿、ボース卿ほか5名が喰い殺されるという大事なシーンです。ブレナンのピップシリーズにガウェイン卿が登場しないというのは、多分これに由来してるんですよね。
モンティ・パイソンもそうなんですが、キリスト教圏にもかかわらず、
コメディでは平然とキリスト教を笑いのネタにしたりしている部分が英国流。
最近、と言っても結構前ですが、NHK教育で放送していた、
BBCのコメディ「宇宙船レッドドワーフ号」はまさに英国コメディで個人的にかなり好きでした。
モンティ・パイソンって、どうもヲタク的な要素を持っている人とか、
コンピュータ関連の仕事やってる人に強い影響があるらしく、
プログラム言語に「パイソン」と言うものがあるですが、
これ、名前はモンティ・パイソンにあやかって付けたそうです。
また、かの有名なRPG、ウィザードリィに、「ヴォーパルバニー」と言う、
「相手の首を切り落とせる」殺人ウサギが登場。
当然、元ネタはホーリーグレイルの殺人ウサギです。
このウィザードリィの4作目にはとうとう、
「空飛ぶモンティ・パイソン」の中の短編で出てきた、
「スペインの宗教裁判員」が隠しキャラとしてそのまんま登場。
また、壁を壊すアイテムとして「聖なる手榴弾」(Holy Grenade)も登場。
これ以外にもブレナン氏のゲームブックも明らかに影響受けてますしねぇ。
ゲームに関わってる人ってモンティパイソンが好きなんだなぁ……
どうも、ヲタク文化と関わる人は、モンティ・パイソンのネタが好きなようです。
ヲタク的要素を持つ人は皮肉屋が多いからか? ブラックジョークが好きだからか?
研究の余地があるかも知れません(笑)
あと、本の件ですが、洋書の原著の方を捜してみようかなとも思ってます。
ただ、原著の方も絶版してるんですよね。
そう考えると結局労力は変わらないか(笑)
普通の人でもたまにモンティパイソン好きの人がいると嬉しいですね。
空飛ぶモンティパイソンのネタとホーリーグレイルではまただいぶギャグの質と目指す方向が違うと思うんです。文中にはうっかり書いちゃいましたけど、みなもと太郎の目指すものとも違うような。やっぱり大英帝国の栄光と没落の同居した雰囲気を根底に置いていて、自虐的な要素が大きく、私はそういうのが好きなんだと思いました。ウィザードリィでウサギやスペインの宗教裁判官、、、 どんなものだったんでしょうかね。怖い。見てみたーい。宇宙船レッドドワーフ号も、評判しか聞いた事がありませんでした。見てみたかった、、、 と思ったらニコニコ動画にかなりありますね。見てみまーす。
本の件、
私が素早く見つけ出せれば解決なのに、本当に申し訳ないです。原書って、、、、 頭が下がります。御健闘をお祈りします。
現在の無駄な広告メールの語源になってるそうです。
無駄に沢山来る事から「スパムメール」と呼ぶようになったと。
この辺りもコンピュータ関連のモンティパイソンネタの食い込みを強さを感じさせます。
>空飛ぶモンティパイソンのネタとホーリーグレイルでは
>まただいぶギャグの質と目指す方向が違うと思うんです。
確かに「空飛ぶ~」と「ホーリーグレイル」では笑いの質が違いますよね。
「空飛ぶ~」の方は単なるナンセンスなブラックジョークですから。
なお、ホーリーグレイルは低予算ながら、アーサー王を扱った映画の中では、
小道具、衣装などが一番時代考証にあった作品だと言われてます。
流石にテリー・ジョーンズ監督はオックスフォードで史学を学んだだけのことはある?
本ですが、あのゲームブックシリーズの「サムライの剣」が、
最近イギリスで復刻された(Sword of Samurai)ので、入手してみたのですよ。
和訳版と比較して読むと凄く笑えます。
「君は切腹すべきなのだ。」の原文が“You must commit seppuku, take your own Life.”
“Harakiri”じゃなくてちゃんと“Seppuku”だったのが意外でした(笑)
あれも復刻してくれれば簡単に手に入るのですがねぇ……
残念ながら、著者などの問題で復刻できるものと出来ない物があるらしいのです。
失業中でこの半年チキンラーメンばっかりしか食べてないので、肉類が食べたいわぁ~。
スパムスパムパムスパムパムベイコンエッグスパムの伊勢海老のトリュフグラタンのスパム乗せ、おいしそう。
ニッ!の騎士の部下たちの兜は、スパムのヴァイキングたちの衣装を流用しているのかと思ってニコニコ動画で確認してみたんですが、どうも違うようでした。モンティパイソンはBBCまでもスパム扱いしていますし(笑)。スパムはヴァイキング由来の料理なのでしょうか。
サムライの剣、
実は最近出土したFFシリーズの中で、『天空要塞アーロック』と『サムライの剣』だけが行方不明で、すごく読みた~いと思っていたところだったのです。これは原書、楽しそうですねぇ。英国ではセップクで通じるんですか。D&Dさんも凄いです。どこか研究用のサイトとかはお持ちなのですか? 私も早く発掘作業を進めてD&Dさんにプレゼントしたい…
レッドドワーフ号は3話まで見ました。
「是非訳させて下さい!」と、出版社の方に自らお願いしたそうです。
それほど魅力があったと言う事でしょう。
小生もこう言う「変な世界観の日本物」は好きです。
学生の頃に遊んで河童に殺されたのも今となっては良い思い出です(笑)
サムライの剣も見つかると良いですね。家にある奴を差し上げてもよろしいのですが。
なお、サムライの剣の著者、ジャミー・トムスン氏は、
「タイガー忍術」なる忍法を使う主人公の活躍を書いた、
忍者もののゲームブック「The Way of the Tiger」と言うのも書いてます。
へんなガイジンさんですねぇ。
人気があったらしく、イギリス本国ではシリーズで六巻くらい出たそうです。
日本でも一巻目が「タイガー暗殺拳」と言う名で和訳されました。
このシリーズは表紙がもの凄くて、五巻目辺りのイラストは、
「白馬に乗った黒装束の忍者が魔物に立ち向かう」と言う凄いシチュエーション(笑)
どうも、80年代後半はこう言う「変な日本物」が良く海外で出版されてます。
ジェームズ・クラベル氏の小説「ショーグン」が海外でベストセラーになって、
映画化(三船俊郎主演で)されたりもしましたし、
世界的にサムライ・ニンジャブームだったと言う背景もあるかもしれません。
ドワーフ号は基本的にナンセンスで下品なので、
その手のギャグが嫌いな人には合わないかも知れません。
同じ英国コメディでも、どちらかというとモンティパイソンよりMRビーン等に近い笑いです。
それと、中盤で執事ロボットのクライテンが登場する辺りまでがピークで、
終盤はちょっとだらけてくるのが残念。
>「是非訳させて下さい!」と、出版社の方に自らお願いしたそうです。
へぇ~。
検索してみると、運命の森・トカゲ王の島・死神の首飾りを翻訳した方ですね。とても柔らかい感じの訳をする人、という印象があります。私もサムライの剣の世界はとても好きだったです。でも、あれに出てくるカッパがどんなのだったか思い出せない~(カッパ好きなのに)。アーロックと並んで捜してみます。近くにあるはずなんです。『タイガー暗殺拳』も一緒の作者さんだったんですか。(題名だけ見て買わなかったです)
日本の武道についてのゲーム本作家の認識では、ブレナン氏の本に付いてた日本の読者向けのコメント文が面白かったですね。「この本を読むとき、スモウ・レスリングのような技を使っては公平さに欠けるので、決して使わないで頂きたい」「みなさんが柔道や空手を心得ておられることは良く知っています。しばしば素手でレンガを砕いたり、コンクリートの建物を蹴り倒したりすることを」ってやつです。
また、ちょうど大学生の時にRPGマガジンにルーンクエストの『ランド・オブ・ニンジャ』の連載記事があって、あれにはかなり燃えました。(忍者の国って銘打っているのに飛鳥時代以前を舞台にしていて、しかもサムライが主人公なのが)。残念ながら不可解な理由で発売中止になってしまいましたけど。記事自体には(日本人が書いているので)おかしなところは無かったんですけど、アメリカ製のゲームなのでヘンテコな要素がてんこ盛りな予感がしていたものです。
D&Dさんの文を読むと、懐かしくて思わずゲーム本をたくさん引っ張り出してきたくなります。
レッドドワーフ号は、猫人間の進化の歴史に笑いました。ねこめ~わく。