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オセンタルカの太陽帝国

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『風雲児たち4』。

2006年07月09日 22時20分53秒 |   風雲児たちindex.

風雲児たち【幕末編】(2005年3月27日刊)

表紙絵;火事の中で髭をしごく佐久間象山
◆オビの言葉
辻真先氏、激賞!!「マンガらしからぬ・・・」 風雲急を告げる幕末、佐久間象山の動きは? 歴史大河ギャグ、最新第4弾!!」 裏オビ「マンガらしからぬ土俵で、マンガが横綱相撲をとる痛快さを見てほしい。これぞマンガである。~中日新聞「読書かいわい」より (作家・辻真先)」
トビラカラー;群像大火事に逃げる群衆と、さな子さん、象山、寅次郎、以蔵、万次郎、おイネ

第一章 アメリカ国親分  (28ページ)
トビラ;
老中阿部と林大学頭の正装と、理解しがたいクルチウス
時期;嘉永6年(1853)
登場人物;
江戸城内蛮書詰所の人々、林大学頭、川路聖謨、間宮林蔵、阿部正弘、徳川家慶、徳川家定、オランダ商館長クルチウス、プチャーチン、吉田寅次郎
エピソード◎フィルモア大統領親書の翻訳/◎国王-大統領-大工の棟梁(林大学頭の考案)/◎川路聖謨長崎へ(プチャーチンの応対)/◎川路歩こうとする(間宮林蔵にならって)/◎大統領親書の翻訳完成/◎将軍家慶死去/◎動じない江戸城内/◎将軍の死を口実に米国への取りなしをオランダ商館長に頼む/◎クルチウスの助言/◎オランダに蒸気船を百隻発注/◎幕府使者を諭すクルチウス/◎プチャーチンを待たせる作戦、長崎になかなか着かぬ川路聖謨/◎激怒するプチャーチン/◎クリミア戦争勃発/◎寅次郎、長崎目指して走る

第二章 ロシア(秘)外交 (30ページ)
トビラ;フォンティーヌ画「クリミア戦争図」より
時期;
嘉永6年(1853)
登場人物;阿部正弘、奏者番本多忠徳、江川太郎左衛門、水戸斉昭、川路聖謨、吉田寅次郎、プチャーチン、パルラーダ号艦長イワン・ウンコフスキー、(ゴンチャロフ)、島津斉彬、伊達宗城、鍋島閑叟、佐久間象山
エピソード◎阿部正弘の改革(関東沿岸巡察・米国親書を54藩に公表)/◎諸大名に意見を聞く/◎譜代外様にこだわらない/◎困惑する諸藩/◎南部大一揆/◎幕藩体制終焉の予感/◎大船製造の禁の撤廃/◎江戸湾要塞化、大名屋敷に大砲を&江川にお台場建設を命令/◎反射炉建設許可&高島秋帆釈放/◎礼儀正しいプチャーチンとポルノ写真/◎プチャーチンの低姿勢はシーボルトの助言/◎海防参与水戸烈公の苦言/◎江川の意見/◎反米親露/◎ロシア艦隊長崎から消える/◎仰天する川路聖謨、立ちすくむ寅次郎/◎ロシア艦隊上海へ(長崎にいると英国に攻撃される)/◎阿部正弘、庶民からも意見を募集/◎幕閣の非難に動じぬ阿部/◎水戸烈公大砲74門を献上/◎西国雄藩(島津・鍋島・伊達)蒸気船建造に取り組む/◎佐久間象山、江戸を火の海にする

第三章 佐久間象山一人維新 (28ページ)
トビラ;
火の海の江戸
時期;嘉永6年(1853)、嘉永6年(1853)12月5日
登場人物;
吉田寅次郎、佐久間象山、順子ちゃん、斎藤弥九郎、江川太郎左衛門、桂小五郎、ペリー、プチャーチン、鳥山新三郎
エピソード;◎佐久間象山の暴言と決意/◎吉田寅次郎に洋学の重要性を説く/◎佐久間象山の天才(江川砲術の時代遅れを見抜く・オランダ最新科学書を読む・息子に牛痘を植える・写真・電池・電気治療器・地震予知機・高品質ガラス・電信機・黒船を見学して兵力を正確に予測)/◎黒船に戦争をしかける/◎江戸の町を火の海に、一挙に明治維新を/◎薩長の自信の源と幕府の周落/◎プチャーチンからペリーへの手紙/◎石炭給与と同盟の無心/◎大統領の交代、フィルモアからピアースへ;ペリーの決断/◎プチャーチン上海から長崎へ/◎吉田寅次郎国防を説く/◎江戸城に当初が殺到

第四章 江戸城内鳴動 (40ページ)
トビラ;いきりたつ川路聖謨とプチャーチン
時期;
嘉永6年(1853)12月~嘉永7年(1854)1月8日
登場人物;プチャーチン、筒井政憲、川路聖謨、大通詞森山栄之助、文書翻訳係箕作阮甫、阿部正弘、尚歯会の長老佐藤信淵、勝麟太郎、佐久間象山
エピソード;◎プチャーチンの苦崖/◎プチャーチンと幕府使節ようやく会談/◎幕府の優しい姿勢に驚くプチャーチン/◎いきなり宴会/◎日本側の引き延ばし作戦とロシア側のお色気作戦、日本はロシアに好意を持つ/◎(蒸気機関車模型初見学?)/◎礼儀正しいプチャーチンの野望/◎北方領土問題で揉める/◎プチャーチン、千島列島と樺太をロシア領だと主張する、怒る川路聖謨/◎それ以外は円満に進む日露会談/◎長崎を去るプチャーチン/◎マニラに行こうとするが燃料が無い/◎町人からの投書(吉原の住人からの投書、材木問屋の投書)/◎佐藤信淵の自走火船、佐藤信淵の毀誉褒貶/◎勝麟太郎の投書、阿部正弘勝を取り立てる/◎佐久間象山の熱い投書、阿部正弘の象山の投書を有害だと感ず

第五章 井伊直弼ふたたび号泣 (38ページ)
トビラ;
彦根城と直弼
時期;嘉永7年(1854)初め、嘉永6年(1853)
登場人物;佐久間象山、勝麟太郎、順子ちゃん、坂本龍馬、橋本左内、河井継之助、小林虎三郎、武田斐三郎、武市半平太、阿部正弘、黒田長溥、井伊直弼、(長野主膳、村山たか)、彦根の儒学者中山漁村、水戸斉昭、島津斉彬、(井伊直政、島津義弘)、村田蔵六
エピソード;◎佐久間象山、勝に「海舟書屋」の額を贈呈/◎勝海舟と坂本龍馬の出会い/◎象山書院の最初の講義、バカバカしくて受講者が半分に減る/◎54藩の意見書の内訳(攘夷開戦派8藩;水戸・鍋島・盛岡・津・柳川立花・桑名・越前・松江/開国藩20藩/どっちつかず30/開国交易派2藩;井伊直弼・黒田長溥)/◎全ての藩に意見書提出を命じる阿部/◎井伊直弼を召す/◎井伊直弼の開国論/◎水戸への強攻策を戒める/◎井伊直弼、阿部正弘の政策に物足りなさを感じる/◎島津斉彬に警戒する井伊直弼/◎井伊家と島津家の関ヶ原での因縁/◎井伊直弼号泣す/◎村人に慕われる(?)村田蔵六

第六章 もげ作村田蔵六  (30ページ)
トビラ;
龍雲船の図と村田蔵六
時期;嘉永6年(1853)
登場人物;
村田蔵六、琴子、蔵六の父、伊達宗城、二宮敬作、緒方洪庵、ジョン万次郎
エピソード;◎村での村田医院の評判/◎兵学は趣味/◎宇和島伊達藩からの使者/◎伊達宗城の宇和島藩近代化の野望/◎蘭学者ひっぱりだこ/◎二宮敬作村田蔵六を宗城に推挙しようとするが、念のために大阪に行く/◎緒方洪庵の蔵六の評価/◎龍雲船の設計図に騙される者は連れてくるな/◎幕府、龍雲船の建造に失敗/◎ジョン万次郎江戸へ

第七章 ジョン万次郎転々  (29ページ)
トビラ;
ジョン万次郎のアップ
時期;嘉永5年(1852)~嘉永6年(1853)
登場人物;ジョン万次郎、筆之丞、五右衛門、吉田東洋、(大黒屋光太夫)、山内容堂、後藤象二郎、岩崎弥太郎、土佐の絵描き学者河田小竜、島津斉彬、阿部正弘
エピソード; ◎ジョン万次郎のこれまでの足どり/◎ジョン万次郎の愛唱歌はおおスザンナ/◎土佐での軟禁生活と吉田東洋の尋問/◎政道の批判はするな/◎70日に及ぶ尋問/◎吉田東洋、山内公にジョン万次郎を推挙する/◎万次郎故郷に/◎万次郎サムライになる/◎ジョン万次郎山内容堂に対面/◎ジョン万次郎の家紋(オリオン座)/◎土佐のジョン万次郎の塾(英語・天文学・航海術・地理)、万次郎土佐でアメリカ民主制の利点を説く/◎島津斉彬が阿部正弘にジョン万次郎を推挙/◎江戸に召喚される/◎江戸城登城の前に土佐藩邸へ

 

…何も進まない巻だー。
でもそういう巻が一番楽しかったりして、この漫画。
私はペリーよりもプチャーチンの方が何十倍も好きなのですが、交渉中はプチャーチンがペリーよりも遥かに良い印象を幕府に与え、交渉もプチャーチンは計算高く円満に(北方領土交渉以外は)行っていたのに関わらず、現代の見方では強引なやり方をしたペリーが「成功者」で、プチャーチンはどちらかといえば失敗したとみなさざるを得ないところが、歴史の嫌ーなところだと思う。
日本人は、プチャーチンみたいな人を何十倍も高く評価するべきですよ。プンプン。

井伊直弼は面白いですね。
それ以上に村田蔵六はもっともっとおもしろいですね。

先だっての『ダ・ヴィンチ・コード』の公開の時に、テレビの特番でレオナルド・ダ・ヴィンチが良く出てきたのですが、静岡の民放では「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ」ということで江川太郎左衛門が結構取り上げられたりしてました。でも、江川太郎左衛門のパン作りとか反射炉とかは軍事面に傾倒しっぱなしなような気がするので、むしろ科学の進歩が軍事に結集しさらにそれを社会の改変に結びつけ、さらに深く文化にも踏み込んでいるという点では、佐久間象山の方がダ・ヴィンチに相応しいような気もします。おっと、象山は(書はするけど)絵は描かなかったか。
どうして象山と太郎左衛門がこんなに仲が悪かったのか、「最初の印象が悪かったから」としか言いようがないけど、不思議な話ですね。


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