戻ってこられました。よかったー。本っっ当に心配していたんですよ。お元気かどうかが分からないのでまだ心配でありますが。
さてさて。
あくまで「車の中で」というおはなしです。
1.オッフェンバック 喜歌劇≪天国と地獄≫
2.ベートーヴェン 歌劇≪フィデリオ≫
3.ヘンデル 歌劇≪アリオダンテ≫
4.ヘンデル 歌劇≪テーセオ≫
5.ヘンデル 歌劇≪エジプトのジュリオ・チェザーレ≫
6.ロッシーニ 歌劇≪セビーリャの理髪師≫
7.モーツァルト 歌劇≪ドン・ジョヴァンニ≫
8.モーツァルト 歌劇≪ポントの王ミトリダーテ≫
9.モーツァルト 歌劇≪女はみんなこうしたもの≫
10.モーツァルト 歌劇≪イドメーネオ≫
11.ヴェルディ 歌劇≪椿姫≫
12.プーランク 歌劇≪カルメル派修道女の対話≫
13.パーセル セミ歌劇≪ダイオクリージャン≫
13.モンテヴェルディ 歌劇≪ポッペアの戴冠≫
14.ラモー 歌劇≪ダルダニュス≫
偏っていますねえ。
そもそも車の中に備え付けてあるディスクしか聴かないのですから、新しい蔵書を増補しないかぎりは同じ物ばかりを繰り返し聴くことになるのですが、なかなか新しいディスク(ミニディスクですが)を作ろうという気にもならなくて。でも偏ってる。
私が車の中で最も重視するのは、「キレ」と「鉄球級の重み」で。
あれだけ好き好き言っていたヘンデルの『アグリッピーナ』とか『リナルド』、ヴェルディの『ドン・カルロ』や『アイーダ』『イル・トゥルヴァトーレ』等は車の中では全く聴く気にならないのも不思議な物だと思います。
こう見ると、ロシア成分が足らないので、ちょっと聴いてみようかという気もふつふつと涌いてきたりもします。
車の中というと、意外に音楽を聴くにはちょうどいい空間のように思えます。
運転やナビ以外に気を散らすものが無いからでしょうか。
また、徒歩などの人間本来の速力以上のスピードで移動すると、意識の状態も大きく変化する、と言いますね。(トランス、というのでもないなぁ。あ、音楽ジャンルにもありますね、トランス^^)
私にはオペラというとイタリアが本場というイメージがありますが、モーツァルト・ベートーヴェン師弟も結構書いているんですね^^
ワーグナーのは少し他のオペラとは毛色が違うようですが、そのあたりはどうなんでしょうか?
オペラの世界は複雑すぎるのですが、長い歴史の中で、国ごとに愉快な特徴が生まれているのが面白いところだと思います。とりわけドイツ歌劇、フランス歌劇、イギリス歌劇には顕著な独特風味がありますが、そのそもそもの総帥として「イタリアが本場」というのは正しい認識であります。オペラが誕生したのは16世紀末のイタリアですし、18世紀末までどの国でもオペラはイタリア語で書かれイタリア風の伝統に従うのが普通でした。
それがどうしてドイツ歌劇はドイツ語に、フランス歌劇はフランス語になったのかというと、それにはルイ15世の頃のラモーとルソーの「ブフォン論争」、ハプスブルクのヨーゼフ2世とモーツァルトの「小粋な試み」が大きく関わっています。イギリス歌劇についてはパーセルとヘンデルという2人の巨人とそれを支えた歴代王家がいまして、、、 そもそも英国にはこの2人しか人材がいないですや。
19世紀になると、、、 道が激しく複線化して個性化を辿ります。偏屈なベートーヴェンはイタリア語で曲を書く事なんて絶対にしませんでしたし、音楽の世界で異端児となりつづけるロシアの方々が本格的に活動を始めるのは19世紀なかばです。ロシア・ソ連の諸作品は意外と注目すべき作品が多いですよ。
ワーグナーにつきましては、、、 実を言うとこの人のこと極端に苦手なので(恩人の奥さんを寝取ったような語るに値しない唾棄すべき奴だし)、評価する資格を有しておりません。
同様にわたくし、ベッリーニやプッチーニという19世紀のイタリア系の人々も苦手でして、決して車の中では聴きたくない人々です。
といいつつ、最近「車の中で良く聴くリスト」にワーグナーのタンホイザー序曲が入ってしまいまして、ちょっと渋面な私。まままぁ、オペラ全曲を聴いているわけじゃありませんからね。オペラの中で序曲の位置づけなんて、会席料理を食べに行って最初の食前酒と小付です。全曲を聴こうとしても構成力が皆無でただ音がうねっているだけで、結局オペラ本体よりも管弦楽ばかりがもっぱら聴かれるワーグナーなんてほんと底が浅い浅い(←ろくに聴いていないので偏見ばかり)。
ともあれ、通勤中に車の中で聴くならヘンデル・モーツァルト・パーセル・ロッシーニに勝るものは無いです!
とまあ、j.kさんがお詳しくないことをいいことに、適当に言っておきます(^-^)