布橋北町の「日輪と飛可゛羅寿」は、むかしこの付近を通った宗良親王と北条時行(の延元3年の遭難事件)の故事に由来しているんですよ。
ヤタガラスかと思ったらそうじゃないんですね。
こんな日記ならいくらでも書けると思い出すことはできましたが、ラーメンばかり書いてても意味がないし身体にも悪いので、ちょっとペースを落としますね。
◎7月23日 麺屋くノ一 (有玉北町)
5訪目。店頭にオレンジ色の百地丹波守の頭巾型テントができています。暑さよけ。
今日も2名の女くノ一と2名の男くノ一(“1+1=力”と言うんですっけ)の店員さんがいました。
塩チャーシューメン、1150円を注文。
塩ラーメンは950円なのですが、これまで気がついていなかった「チャーシュー追加200円」のボタンを見付けてそれを押してみたのです。来々軒とか荒野のラーメンには伊賀忍玉とか土佐っこラーメンとかにチャーシュー追加の項はなかったので(実はあったのかもしれん)、そんなのがあるという概念が私にはなかったのでした。塩ラーメンが出てきたあと、「トッピングのチャーシューはちょっと待ってください」と言われました。なんと、ここでも別盛りなのか。忍術で何かの細工をしているのだと思われます。
むむむ、どこに何の仕掛けが? ニンニン。
もともと忍者のお店には「塩忍者」とか「伝説の塩」とかいうメニューがあったのです。しかしこのくノ一の塩の逸物には忍者名が冠せられていない。本当に忍術要素が無いのかどうかが、私の最大の関心事でした。
む。最近食べた塩ラーメンの中では最もシオ感が無い。名古屋コーチン、ホタテ使用、中太麺と書かれています。ホタテか(・・・よく知らない)。そしてこれすごく細いのに中太麺なんですね。いつもの忍者麺が一番おいしいと思う私には「細い」としか思わなかった。おいしい。
一番印象的だったのは揚げ玉葱で、それとは別に大量の生玉葱も入っているので、スープを掬えば掬うほど玉葱の甘みがしみ出てきて舌の全体が玉葱の淡い甘みで覆われてウットリとできる体験でした。揚げ玉葱も生玉葱も決して甘い食味のものではないのにね。
肝心の別盛りチャーシュー。
汁の中に入っている物と同じ物が別盛りで倍の思想で出てきたわけですが、汁に浸かっているものとは(当たり前ですが)全然噛み心地が違う。忍者の肉はいつも美味しい。「別盛りって悪いものではないぞ」と浅慮なわたくしは思いました。
でもチャーシューちっさい。ちっさくても忍者チャーシューの風味は存分にしていて充分に楽しめる物でしたけど、近年の超不景気は本当に悔しいね。倍で注文したことで豚不景気がより実感できます。これは200円ですから今では感謝すべきことなのですけど。元来の忍者のお店では来る度にチャーシューの大きさと味わいが違っていることが訪問の楽しみであったので、このお店で未来にそれができることを期待したいです。今回わたしがこういう感想になってしまったのは、このお店の伊賀忍者が他のお店と比べてもサービス感が高いからですよ。忍者の忍とは忍辱の忍。
◎7月21日 中華そば あずさ 浜北店 (旧浜北市本沢合)
3訪目。去年の3月にオープンしたとき、「高いな~、最近できるお店みんな高い値段設定になってるのイヤな感じだなあ~」と思ったものですけど(だからアヒル軒さんは恐るべき登場なのです)、今ではもうこのくらい何にも感じないようになっています。時代があずさに追いついてきた。
鶏出汁塩チャーシューメン、1340円を注文。
やっぱり前回食べたとき値段のことだけ気にして、どんな味だったのかすっかり忘れてしまっていましたけど、コレ非常にウマイやんけ。塩ラーメンというか、香ばしい太めの感興がぐわっと口腔を押し広げ、これまた最近食した塩ラーメンのどれとも違う感じがします。この味は何だ? アゴか? そうかこれもアゴの味だな?(※目の前にアゴだし冷やしラーメンのポスターがあったのです)、と思って券売機の方を振り向いてみますと、そういえば「鶏出汁塩ラーメン」というメニューのボタンを私押したんでした。いやん、これ鶏の味?(いやいやコレさかな系の味もまちがいなくたくさん入っていますよ)。
スープの底にはユズの皮もたくさん隠れていて、とてもおいしいです。
チャーシューは2種類のものが3枚ずつ入っていて計6枚。これも非常に満足できる物です。右側の赤いのはとても固くて噛み切るのに力が要る。白い方も決して柔らかくはなく、噛みでがあるが脂の部分に香ばしい甘みがあって、噛み締めるのがおいしい。どちらも素晴らしいチャーシューです。
デフォのラーメンが940円で肉は1枚ずつ付いているそうなので、追加4枚で+400円ということになる。3枚でもいいところをこのお店では「肉はたんまり味わうべき」と言っているのであろうし、昨日の夜のお店のと比べると決して良心的ですよね。昨日の朝のお店は6枚で550円でしたけどね、チャーシューっていろんな形態がありますからね。最近は豚肉も鶏肉も高騰しているといいますし。
◎7月20日 あおり系らーめん まる十八 (旧浜北市西美薗)
家鴨スを除いては破るあたわぬ近い店だったのですが、3年ぐらい来てなかったです。
10年ぐらい前に全国に100店舗ほどあったむつみ屋が破産して無くなったのですけど、このお店は店舗とメニューをほぼそのままに店名だけ変えて、そのまま継続しました。他のむつみ屋もそうだったのかと思いきや、そういうことをしたのは浜北店だけだったそうです。まあ浜松にはラーメン屋以外にもむつみ屋という名前のお店がいくつかあってまぎらわしかったので、よかったよかった。そして、もとのむつみ屋も完全消滅したわけではなくて、再出発して3店舗ほどあるそうですね。ここまでメニューを守っているのなら、再合流とかしないんでしょうか。
今週は白みそWEEK。
チャーシューは3種類あるんですが、1枚単位で注文できるので、全部を1枚ずつ追加。白みそらーめん3チャーシュー麺、1356円。
デフォルトで肩ロースが1枚付いてるので追加したら2枚になってます。チャーシュー愛好家としてはこれは幸せです。どれも好みの物。ただ東坡肉はとろける口触りで味が濃くて危険なので、最初に食べきってしまうのがいいです。
「白みそ」と「赤みそ」が週替わりになるので、両者に味の差が顕著にあるのかと思いきや、私にとってはどっちも塩辛い感じのミソスープです。
このお店の一番の欠点が昔風のこの麺だと思っていたのですけど、年食って麺などどうでも良くなってきた今では、これはこれで懐かしい感じでいつのまにか無くなっているので、良い気がしてきました。そういえばこういう麺の代表格として私の脳内にある一番亭、伊豆でたくさん食べた思い出があるんですけど、浜松には一店舗もないんですね。スープの底にひき肉の塊がすこしだけ入っているのも、少し嬉しく思いました。
◎7月20日 麺座壬土(みつ)32 GOOD NOODLE (小豆餅町)
初訪。濃厚煮干しそばのチャーシュー増量2倍、1450円。
私が煮干しが苦手か苦手じゃないかは置いておいて、今ではこういう突き抜けた過激な攘夷思想が高い評価を得るようになってるんですね。これはすごい。すっぱい。非常にすっぱい。ただ単に「酸っぱい」と言うのとは別の感じのすっぱい感が脳の中に充満します。なんだこれ。こういうのが好きな人って、どういう頭の構造になってるんでしょうね。いえ、ディスってるわけじゃないんですよ。(ウソつけ)
味変用に「煮干し酢」というのがあって故・磐田さすけさんの煮干しオイルを懐かしく思い出しましたが、酢は口当たりを変えるだけで味は全然変わりませんでした。私はニボシの味を感じ分ける舌を持ち合わせてはいなかったのでした。
困ったことは、チャーシューが非常に私の好む物だったこと。燻蒸香が心地良く、固くて噛むとモニュモニゅする。これとても好き。いろいろな厚さと大きさに切り分けてあって、同じチャーシューが違う個体ごとに異なった味わいになっています。この酸っぱいスープともとても合う。
恐いのはおそらくまた私はこのお店に来てしまうであろうことです。こういうのが好きな怪奇心霊体質の人が多いことはよく分かります。
最後の一口目が劇的に味が変わりました。脳が痺れる感覚が押し寄せてきたのです。(それは、粗挽き胡椒の味の強い粒がスープの底に集まっていたから)。読後感は非常によく、舌の痺れは30分後に家に帰り着くまで私の舌の上に美味しい感じで居座っていました。
◎7月17日 自家製麺 麺処・甘味処 みなとや (三方原町)
聖隷病院前に2年ほど前にできたお店。いつも通る根洗松の付近に「備長炭つるし焼きチャーシュー」の大きな看板があるので気になっていたのですが、すぐ近くに蔵前家さんがあるので機会が無いな、と思っていたら蔵前家さんが出世して関東入府してしまい、ようやく来ました。2軒隣りに私が気賀に住んでいた頃最も愛していた咖哩店のロータスさんもあるんです。意外とレストラン地帯である。
10時から開いているお店で、10時半に入店。
入口前に大きな案内板があり、そこに「炭焼きラーメン」と「ビンチョウマグロラーメン」の写真があり、でもどっちにするか決めかねて「他にもメニューがあるのだろうし、座ってじっくり決めよう」と思って入店したら、入口のカウンターで「先に注文してください」と言われた。(看板にそう書いてあった)。「まままままままだ決めてないんですぅ~~」と言ったら、「ウフフ、いいんですよ、ゆっくり決めて下さいね」と言われていろいろ説明して下さった。選択肢は「炭焼きラーメン」か「鬢長ラーメン」か「本桶仕込みの醤油ラーメン」の3つしか無いんですって。なんと、事前にざっと調べていった所ではメニューが豊富な店だと勘違いしておったが、目玉が頻繁に入れ替わるお店だったんですね。
“炭香る魚介系”炭焼きラーメン(1000円)を注文しました。
トッピングにチャーシュー追加の項が無かったので、基本で(写真に載ってる)チャーシュー4枚なんですか? と訊いたら、そうですよ、でも玉子は付いてません、と言われました。
うわお。一口目から炭焼きの香りがすごい。どうやってるんだこれ。大好きな匂い。よく嗅ぐ薫りなんですが、具体的に何のにおいなんだろうコレ。どうやったらスープがこの馨りになるんでしょう。「無化調」って書いてあるってことは香料とか使ってないってことですよね?(そうとも限らないのか?)。味は鋭い醤油味なのかと思いきやそうでもなく、香りによる攻撃力の支配力が強く、味はアシスト役に廻ってる感を感じる。このあいだのおおひろさんを思い出しました。しかし店内には醤油にこだわってる風の掲示があり。もう、とにかく、匂いが旨い。
写真じゃ分からないんですが、麺がまたもにゅもにゅしていて特異的。なんだこの麺。このスープを前にすると一瞬で無くなる麺。よくできてるなあ。そして気になってた釣るしチャーシュー。つるつるだよツルツル。チャーシューの感想にツルツルだなんて表現を使うだなんて思いもよらなかった。噛み応えと味がはっきりしていてすばらしい。○ーぱーでよく買う焼豚の風味。
スペシャルにするともっとチャーシューがてんこもりになるみたい。
こんなラーメン食べたことない。まことにおいしうございました。
1999年ごろ伊豆下田に住んでいた時に、下田港の目の前にあったラーメン屋でよく食べていた、やたらと焦げ臭いラーメン屋さん(もう名前も覚えていない)を思い出しました。湊屋という名前だけの連想かもしれませんが好きだったんですよ。もちろん味は全然違ったのでしょうけど、焦げ系は風味がいつか懐かしくなるという話です。その頃宝来家さんも良く行っていて感想も書いていた記憶があるんですけど、それどこだっけ。(このブログのラーメン記事は2006年からみたいです)
◎7月15日 麺屋おおひろ (豊町)
私の家から走って9分ぐらいのお店なのに3訪目。
9年ぐらい前に1回目ですけど、おそらく7年ぐらい前に2訪目したときも、調子に乗ってチャーシューメンと餃子を注文しましたら、メン部分のボリュームが大きすぎて、「このお店ってこんなに盛りの良いお店だっけ」と困った思い出がある。それからさらに私の胃は縮小する一方なのです。
今日は塩ラーメンを食べる気満々で来たのですけど、「背脂ラーメンってどんなのだっただろうか」と魔が差して、背脂チャーシュー麺を注文してしまいました。1210円。やはり盛りがスゴイように見えます。ラーメン以外のメニューが豊富。町中華なんですね。こんな場所で10年なんですからすごいです。
注文時に「あっさり」「ふつう」「こってり」のどれにするか聞かれます。今回は「ふつう」で。
スープ一口目。ひかえめに甘い。正油ラーメンを頭に思い浮かべて出てくる鋭角が無い。背脂は味がなく、でもどちらかというと甘みを添えるもの、というのはもう良く知っていますが、おかげでクチビルのあたりが柔らかい。これを「攻撃力が低い」という人もいるでしょう。
やはり麺の量が多い。2玉とはいかないまでも、1.7玉ぐらいはあるんじゃないでしょうか。ツルツル啜るラーメンの麺ではなくて、スープの中でゴワゴワと絡み合っていて、箸でたぐってひっぱり出しながらほぐして食べる麺です。つるつるとは食べられない。前回満腹感を当社比で1.7倍ぐらいに感じてしまったのは、この食べ方の仕方が関係しているのでないでしょうか。今回も半分ぐらい食べてすでにかなり腹がくちくなってしまいました。ただしこのスープは満腹状態でも全然飽きないおだやかな仕様になっているのが分かってきます。
そしてチャーシュー。チューシューの追加は330円ですから魂心の一作だと思いますが(厚さが見事)、味付けをしないで煮るタイプの煮豚で、味が無い。逆に意外にももやしネギの部分に塩胡椒の味が濃く付いていて、後半になるとスープにそれが混じって、「美味しいかも」と思うようになる。柔らかいチャーシューもすぐに小さくバラバラになってしまって、そのかけらをモヤシの胡椒味とスープの背脂と一緒に食べると、とても美味しい、と思いました。味玉が一番味が濃かったです。
完食。終わりの方が楽しいラーメンでした。次は塩ラーメンを食べに来ます。
◎7月11日 ラーメンハウス アヒル軒 (旧浜北市永島)
3訪目。7月の今月の季節のオススメラーメンは「濃厚雲丹そば」でした。850円。
実はあまり言いたくないのですがわたくしかなりの偏食でして、ウニってそんなに好んで食べないのです。こんなのラーメンにしようだなんて気が○るってんのか。でもまあ来てしまったものは仕方がないので注文します。
むむ。
「なるほどウニだ」という一口目。
決してウマい方だと思うがクセのある味わい。だがうまいですよ。基本となるスープは、これをもとにすればいくらでも無限のバリエーションが作れるのだろうというこのお店魂心のものがあって、工夫でうまい変わりだねをつくるのだろうと感じます。でも禹煮なんかラーメンにしようなんてよく考えますね。ウニってクセがありまくるよね。
なぜかこのお店でもチャーシューが別盛り。でもこのチャーシューはあぶら部分が白くて固くて味が無かったので、即座に海栗スープに沈めて食べると油がとろけて非常においしいものになりました。このお店は毎回違ったチャーシューが出てくるのかな。
それ以上に疑問だったのが多量の白髪ネギも別盛りだったことで。これ私みたいな人はモリモリこれだけ先に食べちゃうよ。でも、これ試しに少しだけ海胆スープに浸してみたらその意図がわかりました。この葱、とても香りが強烈なのです。これは臭い消しだ。ウニの臭いをこれで消すんや。宇仁スープに沈めると非常にしっくり馴染む。一口目はウニの香りだけを存分に感じて欲しかったのです。だから別盛りです。その後は海胆は解き放たれた存在になります。ウニとは味変化に非常に勝れた宇宙概念だったのです。結果として、わたくしなどのような者でもとてもおいしくいただくことができました。
すごいねえ。
終盤になると、このスープが玉子かけご飯のご飯を抜いたものの味にしか思えぬようになりました。玉子かけごはんご飯抜きなんて食べたことないけど。クセになるかも。でも食べ終えて家に帰った頃にはウニのウニくささが口の中によみがえってきてました。おいしかったですね♪
アヒルづくしのお店かと思っていましたら、屋根の上には2体のシーサーが。なぜ獅子心神。いや私は目が悪いですので、これもアヒルなのかも。
◎7月11日 中華そば仲屋自家製麺 (向宿町)
去年の4月にオープンしたお店。初訪。朝9時から開いてるんですが10時に。
特製塩そば、1200円。替え玉無料。
デフォルトの塩ラーメンは980円で、肉はレアロース1枚とレア鶏肉1つの2つが入っているそうなので、特製との200円差はレアロース肉+1枚と炙り豚肉、味卵半分、極太メンマの分です。もちろん私はタンパク質の補給のためにラーメン屋に行っているようなものなので、特製一択です。さらに360円を追加すれば、特製チャーシュー三種盛り(おそらく1枚ずつ)を増加できるらしい。それもいいですね。
スープは最初からニラニラしている。一口すすりますが、口腔の両側をぶわっと押し広げる感じの味がします。これまた最近食べた塩ラーメンのどれとも違う味です。わたしっていろいろな塩ラーメンの味の差異を表現する語彙と知識を持っていないんですけど、これ、何の味なんだろう? とてもおいしいです。
レアチャーシュー、これは私は大好き。「わざわざ皿を分ける意図は?」と誰もが思ってしまうのでしょうけど、汁に浸ける前と後での食感の差は鮮やかで、これは食べるのが楽しいです。スープに浸すとレアの肉の脂がとろけるようになり、とてもすばらしい。ただいつもコンビニ弁当はレンチンしない主義の私は、汁に浸す前の噛み締め具合の方が好きだったりするのだが。レア調理について忌避感を持つ人も世には多いということは承知していますが、10年ぐらい前に自宅七輪で鶏肉のレア感を追求しすぎてカンピロバクターに苦しんだ経験のある私には、このくらいだったらへっちゃら。券売機のところに「肉のレアが気になる方は炙ります」という表示があります。それはそれで味わってみたいな。レア・シルウィアとはロムルスとレムスの母の名前。売国妃。
麺もかなり好ましいはっきりとした噛み心地のもので、「スープがおいしい!」とか思ってたら一瞬になくなっていて、この麺もなかなかのものではないか。
でも後にまだ替え玉が控えてますので、スープは残しておかねばなりません。そのせいでわたしがいつもしている、くちくならずにスープと麺を処理するペース配分の塩梅が違ってしまってちょっとアタフタしました。「もっと飲みたい」を抑えてスープを残さないといけないんだもん。
「替え玉いいですか?」と言ったら好青年の店主が、「1玉か0.5玉のどっちにしますか?」と聴いてくれて、ほんとは半分でいいんだけど、写真に撮りたかったので「1玉」と言ってしまった。(※念のために言っときますけど、私がいちいち写真を大量に撮るのは2年後の自分のためですからね)。
麺を待つ1分10秒、ずっと残されたスープを眺めていたんですけど、ほんとこのスープずっとキラキラしていますね。万華鏡によく似た宝石箱や♪
替え玉1玉。量多い。
ただ、当たり前だが初回と食感が全然違っている。ヌトヌトゴワゴワしています。麺はゆで汁から上げるとすぐに硬化がはじまり、スープに浸してもそんなにほぐれない。この差異を楽しめばいいんですけど、思ってしまったのは「ああ、一杯目は美味かったな」でした。スープも薄まるので卓上にある塩だれを加えると、これは自分の加減で調整できるのでいろいろな味の変化を楽しめますね。実質2杯分のラーメンの麺を食べたことになるので、満腹感はさすがですしとてもおいしかったのでした。
ただしかし、替え玉の麺をかたづけ終わったあと、「さて(少しだけ残った)スープを飲み干して終えるか」と思ったら、追加した塩だれのせいでスープの味がかなり変わっており、「最初の一口目のスープが最上だった」感をさらに増すことになりました。また来ることがあるとすれば、「替え玉を食べ終わった後に最もおいしく感じる追加だれの追加方法」も研究しなければいけませぬ。
◎7月6日 東池袋大勝軒直系らーめんつけ麺東勝軒○秀浜松店 (向宿町)
初訪。浜北にあった頃の東勝軒には行ったことありますけど、あれ2号店(浜松では)だったんですね。あれ?姫街道にあったのは? 勝手に姫街道のが浜北に移転したのだと思っておった。
チャーシューメン、1350円。
大勝軒っていうと(よく知らないから)なんか正油系のラーメンが無意識に脳内にあるんですが、濃厚な魚介豚骨醤油系のスープでしたね。
魚節の酸っぱさがとても強くて、きのうのひいらぎさんよりもしょっぱく感じる。もちろんおいしい。
スゴイのはチャーシュー。
デフォルトのラーメンが900円で、全部入りの特製ラーメンが1150円でチャーシューメンが1350円で、「なんでチャーシューが450円もの値がするんや」と思ったのでしたが、十分にそれだけの価値のあるチャーシュー追加でした。分厚い。このお店って肉を食べに来るお店なんだな。肉は歯応えあるのにトロッとしていて、塩胡椒が良く効いていて、これは毎日食べたい。
がしかし、半分ほどで私の貧弱な胃が「満腹だヨ!」って言ってきました。空腹状態で来たはずなのに(笑) 全部食べきりましたけどね。満腹満足度が高い。これは熱烈なファンが多いのもわかります。
今日の私は万全の状態だったのでペロリだったのですけど、通常の私だったらこの量の豚肉は危険です。私は意外と原理主義者ですので「ギョーザやチャーハンや味玉はラーメンには合わない」と思う主義でなんとなく玉子が入れられているのは避けてしまうのですけど、ここではやはり「特製ラーメン」(チャーシュー3枚と味玉入り)が軟弱な私には最も良いかもしれませんね。「真に肉を食べる覚悟がある者のみがこれを注文せよ」という風なのがこのお店のチャーシュー麺で、このお店にはさらに上とその上があるのだろう。
写真で見る限り特製ラーメン(1150円)にはチャーシュー3枚。素ラーメン(肉1枚)が900円でチャーシューメンは5枚1350円で、チャーシュー1枚113円計算ですから、特製ラーメンはさすがに一番お得な算数らしい。このチャーシューはおいしい。私にとって豚肉は世界の半分ですから。ラーメンは豚を最もおいしく食べる料理。このお店で私はずっと豚肉のことしか考えていなかった。
◎7月5日 らぁめんひいらぎ (原島町)
初訪。京都ラーメンのお店ですって。2015年の開店。
ラーメンの種類は1種類しかありません。
チャーシューメン、980円。
google情報だと「かなり塩っ辛い」とのことで、一口目でそれは良く分かりましたが、それは私にはかなり好ましい塩っ辛さでした。強い。
一口目がとてもおいしいラーメン。麺の香りがとても良い。豚の匂いも良い。醤油の吟醸香(っていうんだっけか)も良い香り。ただし、のどが渇く。水がおいしい。
この辛つく味って何の味なんでしょうね。ビール飲みたい。チャーシューもとても好きなタイプの豚肉でした。