日経平均13,000円割れ

連日騒がれている株価。といっても、最近は下がったという報道が多いです。
本日も下げて、110.85円安の12,904.02円となりました。

年初来高値が5月23日の15,942.60円ですので、この2週間で3,000円下がったことに
なりますね。
そう考えると、結構すごいです。

一本調子で上がっていたので、どこかで大きく下げることはあると思っていましたが、
予想以上でした。

まあ、実体経済が良くなった実感はないですし、成長戦略に期待というところです。

その成長戦略、第3弾が発表されると大幅に株が売られる事態となりました。

市場にとってはサプライズがないものだったようですね。

内容を見ましても、ずっと言われていることを言い直したくらいに見えます。
まあ、どちらかというと中長期の計画ですし、短期筋が動くような内容ではもともと
ありませんが。

とはいえ、こうなると成長戦略の実現可能性について市場は注目してきます。

ただ、打ち出されたものは小粒なものが多かった印象です。

一般医薬品のネット解禁などに言及せねばならないあたり、苦しそうですね。
なお、一般医薬品のネット解禁が小さい問題ということではなく、方向性として
だいたい出てそうなものを発表するあたりが苦しいということです。

最高裁で当時の省令は違憲だったという判決がすでに出ていますし。

まあ、実現すれば「やりました！」と言えるかもしれませんが。


しかし、一言いっておきますと、そもそも一般医薬品の1・2類のネット販売禁止が
なされたのは2009年6月。

なお、薬事法、省令改正は2006年6月で、3年の猶予期間があった形です。

かなりの批判もあったわけですが、成立したことは記憶に残るところです。
その後、裁判に発展し、前述の最高裁判決で原告（ネット推進派）の逆転勝訴となりました。

2006年6月は小泉政権の最後の時期で、その3か月後に第一次安倍内閣となっています。

自分たちの政権で批判をうけつつ禁止で押し切ったものを、「規制改革で解禁します！」
と言われても・・・。


まあ、目新しいものはないとはいえ、国民生活が向上することは必要。
あまり株が下がるのも良くないことです。

しっかりと実現していってもらいたいですね。